#7 破壊王

—ナヴァロン・魔法の商店街・南地区—

「はあ、はあ…」

な、なんなんだよ”アレ”！！

？『アハハ！いつまで逃げてるの？！神秘しんぴ「滅亡する神器リミット・ルーグ」！』

「うわ！！」

あっぶねぇ……つーか、アイツ何なんだよ！！

？『おい、そこの人間！！』

え？

「な、なんだ？」

ルイ『私は天界から追放された堕天使”ルイ・アンデルセン”だ。それから、今お前が戦っている相手は私の可愛い妹”ルナ・アンデルセン”だ。』

か、可愛い？アレの何処がだよ！？

ルイ『悪い依頼だが、”私の妹を正気に戻してくれ”ないか？』

「…わかった。」

ルイ『おお！ありがとう！後で礼はする。感謝するぞ人間よ。』

「ああ。」

とは言った物も…策さくがねぇんだよなぁ…。

仕方ない…一か八か”アレ”をやるか！

ルナ『ハハハッ！どーしたのお姉さん？！おねーさんの方から攻撃して来ないとツマラナイー。禁罰きんばつ「エンシェント・フリーズ」！』

「おわっ？！」

多分…相手の属性は”天の使い者”。
……コレに効いた物があったはr…

ルナ『射程しゃてい…』

あ！ヤバっ！もうやるしかねぇ！！

「属性ぞくせい「破壊者リレッドフリーズ」…」

ルナ『！！おねーさんの姿が変わった？！』

ルイ『なっ？！姿が変わった！？………成る程…』

「コレで終わりだぜ！」

ルナ『やってくれるね！コレで終わらせるよ！』

この”属性”はヘタに火力かりょくを間違えると自分自身をも”粉々にする”品物だ……だから今回ばかりは慎重にいきたい所だがそうはいかないようだ……

ルナ『禁遊きんゆう「リリーズ・アシュレッド」！』

「ったく！破壊神はかいしん「リミッター・フェイズ」！…アッ、ヤバ！火力ミスった！！」

ルナ『えっ？！うわっ！……』

爆破音と共に僕は意識が薄れて行く…

「…ははっ、火力ミスっちまった挙句…腕やその他の骨と言う骨が粉々だぁ……こりゃ全治数ヶ月は掛かるわなぁ…」

ルイ『貴女何言ってるのよ！！しっかりしなさいな！！”シィル”！一番腕の良い”再生屋さいせいや”を今すぐ探して頂戴！』

？『…ったく、騒がしいと思ったら…って、何よこれ！！』

「…ヤベェ…コレ持たねぇわ……ごめんよ……あ…とは……ま…かせた……ぞ…」

そう言うと僕は完全に意識を失った…

ラヴィ『アテム ！！！』