平凡な高校生の最強FPSプレイ

ノベルバユーザー343634

連夜とアリス

ここは朝霧高校の屋上である。そんな屋上にいるのは空っぽになったコーヒー牛乳のストローの先を咥えながら言った

「はぁ〜〜」

お昼にもなりなんともまぁやる気の無いため息をしているのはPGランキング一位の最強の座を四年間勝ち続けている人とは思えないほどだ

「まさかたったの2日で会うとはなぁまぁ救いなのはガンブだとばれてないって事だな」

こんなにもため息をしている原因は世界ランキング2位のアリスが俺の通っている朝霧高校に転校してきたことだ

「まぁ気にしてもしょーがねーしさっさと帰ってPGやーろっとっ」

コーヒー牛乳をゴミ箱に捨てながら屋上のドアを開けながら言った。

「やっと終わったぁぁぁぁああああ」

午後の授業もやっと終わり後は帰ってPGやろうと思いながらカバンの中に教科書や筆箱なんかを入れてさぁ!帰ろうかと思った時アリスから声が掛かった。

「ねぇ黒木連夜くんって言うんだよね」

とアリスから聞かれた。クラスのみんなは「なんであんな奴に声がかけられるんだぁ」とか「ギルティ!ギルティ!」などと呪いの声が聞こえてきた。

「うん、そうだけど何か用かな」

と精一杯の笑顔で彼女に言った。なのに彼女はじぃ〜〜〜っと俺の顔を覗くように見つめてきた。

「じゃ、じゃあ俺帰るわ!」

と言って彼女から逃げるようにして教室のはドア開けてそのまま走って帰って行った。その後ろから良樹から「じゃあなぁ〜」って声が聞こえたけどそんな余裕はなかった。良樹の声だけでなくドアのところまできたアリスは俺が消えるまで見つめてきた。

//////////////////

「なんだよあいつ俺の事知ってんのか知らねーのか分かんねーな」

アリスは転校の挨拶の時や昼飯の休み時間の時は俺の事を知らなそうにしてたのに放課後のあの出来事でその考えが一変した。
そんな事を考えている現在の俺は公園のベンチにだらぁ〜〜んっと伸びきっていた。

「んっ?なんかメールが来たな。えぇ〜っとなになに〜PG日本支部からか、今週の土曜日の1時に来てくれだぁぁああ。なんで休みの日に行かなあかんねん!」

片手にスマホを持ち寂しく一人で叫んだ。
エセ関西弁を言ったが自分が知っているのがこれしかないからだ。連夜はこう叫んでるが運営からの御達しなので無下にはできないため仕方ねーかと言ってスマホをポケットの中にしまって自分の家に帰ってPGで鬱憤晴らすかと思って自分の家に帰って行った。

//////////////////

ここはアリスが引っ越してきた家だ。アリスとその両親が引っ越してきた家の掃除と荷物の整理をしていた。

「アリス〜この本そこの本棚に入れといてくれないか」

「うん、分かった」

後はお父さんの書斎だけとなっていた。お父さんと私は本の片付けをしていた。そんな時お父さんから話しかけられた。

「なぁアリス」

「ん〜何?」

私は本が入っているダンボールから何冊も出して本に並べながら聞き返した。

「最近新しい学校はどうだ」

「普通に楽しいよ。どうしたの?急に」

「気になっていたからな」

「何が?」

「彼のことだよ」

「うん、確かにガンブは彼だったよ」

アリスは本を本棚にしまいながらお父さんに言った。

「どうして言いきれるんだい?」

アリスのお父さんは少し楽しそうに娘であるアリスに聞き返した。

「PG特有の癖があったよ。追い込まれるとすぐに逃げれるように目線をすぐに変えて逃げるルートも決めてそのまま帰っていたのよ。今までのガンブの弾の避け方と一緒だったから」

アリスは本当にPGランキング2位の実力者として相手の観察力は高かった。そんな娘を見て苦笑しながら答えた。

「PGにだんだんと毒されているようだね」

アリスのお父さんは成長した娘に向かって言った。

「やるならとことんやりなさい。ガンブ君を倒したいならとことん強くなりなさい」

「ありがとうお父さん」

「どういたしまして。手伝いはもういいからお母さんのお昼ご飯の手伝いをしてきなさい」

「うん、分かった。」

アリスが書斎のドアノブに手を掛けた時アリスがお父さんに向かって、

「ありがと」

と言ってアリスはお母さんの方へ向かって行った。お父さんはそんな娘を見て苦笑した。そしてお父さんはアルバムを見ながら言った。

「まさかあの子がこんなにも素直になろうとはこの時は思っても見なかっただろうな。重ね重ねガンブ君には感謝だな」

そう言いながらアルバムを閉じた。そして一階からご飯だと言われアルバムを本棚にしまい一階に降りていった。

//////////////////

そんな中黒木連夜改めてガンブは今全オンラインワールドの中で黒いフードコートを着て骸骨の仮面を付け、背中にKar98Kを背負い左手にサイガを持ちそのガンブが立っているところは何十人の屍の山が出来ていた。

「やっ、やっぱり『死神』は桁違いだぁぁぁあああ!!」

屍の上に立っているガンブは、必死に逃げているプレイヤーに対してサイガをしまい、背負いっていたKar98Kを手に取り逃げた相手の頭にヘッドショットした。
そうガンブの異名は『死神』という名が広まっており見つけた敵は絶対にキルをするということからこの異名を付けられた。

「はぁ〜〜やっぱり土曜日だるいなぁ〜」

そう言いながらも向かってくるPGプレイヤー達をS686とKar98Kを駆使してキルしてやった。

「殺してやるよ」

そう呟いて砂漠の先に進んで行った。

コメント

コメントを書く

「SF」の人気作品

書籍化作品