勇者にとって冒険の書は呪いのアイテムです

ハイイロチョッキリ

⑫とうぎじょう(5)

「闘技場に参加されますか?」

『はい』

受付にセツリが答える。

「承知致しました。4名様での参加ですね?闘技場は初めてですか?」

『いいえ』

「おいこら、セツリ、見栄張ってんじゃねぇよ。…すいません、初めてです」

ユージーンがセツリをたしなめ、受付にへこへこする。

受付はにっこり微笑み、「それでは説明しますね」と闘技場の説明を始める。要約すると内容は以下の通りだった。

①参加料を1人につき1000G払う。

②通行許可証をもらうためには闘技場の用意した3匹の魔物を倒す必要がある。

③連戦であり、途中休むことは許されない。

④決着は魔物か挑戦者どちらかが死ぬか、棄権するまで行う

⑤大きな怪我や最悪死ぬ可能性もある。

⑥再挑戦の場合には最初の魔物から倒す必要がある。

⑦観戦者達の賭けの対象となる。

「内容にご同意いただけますか?」

受付の女性の質問に対し、ユージーン、ミリ、リエルは頷く。

『はい』

「それではこちらへどうぞ」

受付に導かれ、選手控え室へと通される。

「準備が出来次第お呼びしますのでお待ちください」

受付は深々と礼をして去っていった。

そして30分後…。



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