9人の最強の男女と1人の無敵の男
発明王のトラブル
深夜3時。
まだみんな寝ているであろう時間帯である。
そんな中、突如として爆音が轟いた。その音の正体はー
「おいこらァ!てめぇ何してんだァ!」
音がした場所にダッシュで行き、閉まっていたドアを蹴破った。
その先にいた男、魔眼が溜息をつきながら振り向き、
「何だ、龍翔か。少しくらい煩くてもいいだろう」
と言ってきた。
「いいわけねぇだろ!今何時だか分かってんのか!?」
「俺は不眠症だからな、時間なんざ今更気にしてねぇよ」
「気にしろよ!主に俺らに迷惑がかかるから!」
すると魔眼は、首を振りながら、
「今更だろう。俺とお前らの仲だ、許せ」
などと宣ってくる始末である。
「俺はいいよ?ああ、俺はいい。でもな、吹雪がキレるぞ?」
吹雪の名前を聞いた瞬間、魔眼は面倒くさそうに手を振った。
「吹雪は龍翔がどうにか説得しておいてくれ。頼んだぞ」
それから魔眼はパソコンを弄り始めた。
龍翔は溜息をつきながら、寝床に戻る。しかし、朝早くから疲れる。
まだ深夜なため、深い眠りにつく。
朝起きると、美味そうな匂いが漂ってきた。どうやら朝飯ができているようだ。料理を作るのは陽介である。とても上手い。しかしだ、またもやトラブルが発生する。
みんなが集まっている居間に行き、椅子に座る。早速、さっきの爆発騒ぎで吹雪と魔眼が喧嘩をしている。
「何なんですかあの爆発音は!私、驚いて飛び起きましたよ!」
「嘘つけ、グースカ寝てたんだろ?それよりもそれ食わねぇんなら寄越せよ、龍翔が来たら食われる」
もう既に来てる俺は、横から魔眼が食べようとしているのをつまみとってやった。そしてその口喧嘩を桜が宥める。
「まぁまぁ、吹雪も怒りすぎだよ。
魔眼も、次からは気をつけてくれたらいいからね?」
これ以上トラブルを起こすのは勘弁して欲しいんだが、そんなの、こいつらには関係ないしな。
「ほら、さっさと食っちまわねぇと冷めちまうぞ」
陽助の言葉に、みんな一斉に食べ出す。何故かゲテモノばかり食う陽助は料理が上手い。美味いよ?美味いんだがー
「あの、陽助?食事中にそれは食べないでくださいとお願いしていたはずなんですが?」
吹雪が言うのも最もである。なんと陽助は食事中に蜚蠊や生ゴミを食べるのだ。普通に自分が作ったものも食べるのだが、必ず変なもの食べるとこからスタートする。
「個人の自由だろ、嫌なら他所で食えよ」
「す、すみません、ではせめて隠していただけませんか?臭いがちょっと・・・」
「分かった分かった、気をつける」
毎日こんな感じである。まぁ、いつもの日常であるといえば俺らからしたらそうなんだが、他の人からしたらとんでもないんだろうなといつも思っている。
食べ終わると食器の片付けは吹雪がしてくれる。魔眼の発明品の、全自動洗浄機があるのだが、それだけじゃ汚れが取れないとのことで吹雪がしている。
食事後は、自由に行動している。
テレビを見たりゲームをしたり日経平均株価を見たり、好きなことをしている。のだが、早速トラブル発生である。
「あ、停電か?」
電気が消えてしまった。しかし、朝なので特に問題はない、と思うだろうか?実は問題大ありなのだ。
テレビが見れない。それだけの事なのだが、することが無い問題児達は何をすると思う?自分の得意なことをするよな?
今回はまだまともな方である。
桜が得意な心理テストである。
電気が復旧するまで、心理テストをするという。いつもならばこういう時は陽助が生ゴミを食べさせようとしてきたり魔眼が変な発明品を作って俺らを実験台にしてきたりするのだが、今回はマシである。
「問題!好きな数字を2つ答えよ!」
桜の出した問題に、各々答えた。
龍翔99、魔眼72、王水78、鈴88、黒55、無道90、輪61、陽助95、皿洗いが終わり途中参加の吹雪は86だった。
「この心理テストは、死ぬ年齢だったのです!」
いい笑顔でとんでもねぇこといいやがるなこいつは。
こんな感じの心理テストをしていると、電気が復旧した。
はぁ、これだけでもう疲れた。
「新しい発明品が出来たから試してみたい。お前ら、そこに並べ」
始まった。魔眼の発明品実験が。
素直に並ばず、ダラダラしていたら
「そうか、もういい。勝手にこっちでやる。文句は言うなよ」
と言ってきた。
「待て待て待て待て!どんな内容の発明品か教えろよ!」
慌てて俺が魔眼に聞くと、
「これは対象者の精神を入れ替えることの出来る装置。つまり、記憶を共有することが出来る!」
自信満々ですげぇこといいやがる。
「じゃ、早速」
魔眼以外の全員が逃げようとする。
しかし、鍵がかかっている。なんにも出来ずに、その発明品を食らってしまった。
しかし、何も起こらない。
「?あ、間違えた。これは強力睡眠薬だったな。俺は不眠症で眠れないからラッキーだったわ」
そんなことを言っているのが聞こえ、魔眼以外の9人はソファに寝転がり、深く眠ってしまった。
畜生!いつもいつもめんどくせェことに巻き込みやがって!
悪態をつきながらも、睡魔に抗うことが出来ず、そこで意識がとだえた。
「・・・ま、ほっとけば起きるだろう。1週間も待てばいいな」
そう言いながら、魔眼は自分の専用の部屋、ラボに入っていった。
爆発騒ぎがあった場所である。
今日のトラブル
魔眼の強力な睡眠薬が原因だった。
1週間ずっと居眠り。魔眼の勝利!
まだみんな寝ているであろう時間帯である。
そんな中、突如として爆音が轟いた。その音の正体はー
「おいこらァ!てめぇ何してんだァ!」
音がした場所にダッシュで行き、閉まっていたドアを蹴破った。
その先にいた男、魔眼が溜息をつきながら振り向き、
「何だ、龍翔か。少しくらい煩くてもいいだろう」
と言ってきた。
「いいわけねぇだろ!今何時だか分かってんのか!?」
「俺は不眠症だからな、時間なんざ今更気にしてねぇよ」
「気にしろよ!主に俺らに迷惑がかかるから!」
すると魔眼は、首を振りながら、
「今更だろう。俺とお前らの仲だ、許せ」
などと宣ってくる始末である。
「俺はいいよ?ああ、俺はいい。でもな、吹雪がキレるぞ?」
吹雪の名前を聞いた瞬間、魔眼は面倒くさそうに手を振った。
「吹雪は龍翔がどうにか説得しておいてくれ。頼んだぞ」
それから魔眼はパソコンを弄り始めた。
龍翔は溜息をつきながら、寝床に戻る。しかし、朝早くから疲れる。
まだ深夜なため、深い眠りにつく。
朝起きると、美味そうな匂いが漂ってきた。どうやら朝飯ができているようだ。料理を作るのは陽介である。とても上手い。しかしだ、またもやトラブルが発生する。
みんなが集まっている居間に行き、椅子に座る。早速、さっきの爆発騒ぎで吹雪と魔眼が喧嘩をしている。
「何なんですかあの爆発音は!私、驚いて飛び起きましたよ!」
「嘘つけ、グースカ寝てたんだろ?それよりもそれ食わねぇんなら寄越せよ、龍翔が来たら食われる」
もう既に来てる俺は、横から魔眼が食べようとしているのをつまみとってやった。そしてその口喧嘩を桜が宥める。
「まぁまぁ、吹雪も怒りすぎだよ。
魔眼も、次からは気をつけてくれたらいいからね?」
これ以上トラブルを起こすのは勘弁して欲しいんだが、そんなの、こいつらには関係ないしな。
「ほら、さっさと食っちまわねぇと冷めちまうぞ」
陽助の言葉に、みんな一斉に食べ出す。何故かゲテモノばかり食う陽助は料理が上手い。美味いよ?美味いんだがー
「あの、陽助?食事中にそれは食べないでくださいとお願いしていたはずなんですが?」
吹雪が言うのも最もである。なんと陽助は食事中に蜚蠊や生ゴミを食べるのだ。普通に自分が作ったものも食べるのだが、必ず変なもの食べるとこからスタートする。
「個人の自由だろ、嫌なら他所で食えよ」
「す、すみません、ではせめて隠していただけませんか?臭いがちょっと・・・」
「分かった分かった、気をつける」
毎日こんな感じである。まぁ、いつもの日常であるといえば俺らからしたらそうなんだが、他の人からしたらとんでもないんだろうなといつも思っている。
食べ終わると食器の片付けは吹雪がしてくれる。魔眼の発明品の、全自動洗浄機があるのだが、それだけじゃ汚れが取れないとのことで吹雪がしている。
食事後は、自由に行動している。
テレビを見たりゲームをしたり日経平均株価を見たり、好きなことをしている。のだが、早速トラブル発生である。
「あ、停電か?」
電気が消えてしまった。しかし、朝なので特に問題はない、と思うだろうか?実は問題大ありなのだ。
テレビが見れない。それだけの事なのだが、することが無い問題児達は何をすると思う?自分の得意なことをするよな?
今回はまだまともな方である。
桜が得意な心理テストである。
電気が復旧するまで、心理テストをするという。いつもならばこういう時は陽助が生ゴミを食べさせようとしてきたり魔眼が変な発明品を作って俺らを実験台にしてきたりするのだが、今回はマシである。
「問題!好きな数字を2つ答えよ!」
桜の出した問題に、各々答えた。
龍翔99、魔眼72、王水78、鈴88、黒55、無道90、輪61、陽助95、皿洗いが終わり途中参加の吹雪は86だった。
「この心理テストは、死ぬ年齢だったのです!」
いい笑顔でとんでもねぇこといいやがるなこいつは。
こんな感じの心理テストをしていると、電気が復旧した。
はぁ、これだけでもう疲れた。
「新しい発明品が出来たから試してみたい。お前ら、そこに並べ」
始まった。魔眼の発明品実験が。
素直に並ばず、ダラダラしていたら
「そうか、もういい。勝手にこっちでやる。文句は言うなよ」
と言ってきた。
「待て待て待て待て!どんな内容の発明品か教えろよ!」
慌てて俺が魔眼に聞くと、
「これは対象者の精神を入れ替えることの出来る装置。つまり、記憶を共有することが出来る!」
自信満々ですげぇこといいやがる。
「じゃ、早速」
魔眼以外の全員が逃げようとする。
しかし、鍵がかかっている。なんにも出来ずに、その発明品を食らってしまった。
しかし、何も起こらない。
「?あ、間違えた。これは強力睡眠薬だったな。俺は不眠症で眠れないからラッキーだったわ」
そんなことを言っているのが聞こえ、魔眼以外の9人はソファに寝転がり、深く眠ってしまった。
畜生!いつもいつもめんどくせェことに巻き込みやがって!
悪態をつきながらも、睡魔に抗うことが出来ず、そこで意識がとだえた。
「・・・ま、ほっとけば起きるだろう。1週間も待てばいいな」
そう言いながら、魔眼は自分の専用の部屋、ラボに入っていった。
爆発騒ぎがあった場所である。
今日のトラブル
魔眼の強力な睡眠薬が原因だった。
1週間ずっと居眠り。魔眼の勝利!
「その他」の人気作品
書籍化作品
-
-
1359
-
-
157
-
-
37
-
-
549
-
-
1
-
-
4503
-
-
440
-
-
15254
-
-
1168
コメント