転生者、兵器道を極める
第3章 第7話 ディナータイム
 ユニークスキルでやることを終わらせ、次は夕食だ。
 夕食は食堂で貰える。…行くか。
 廊下に出るが、この時も服装の規定はない。あくまで私服だ。
 腰にはホルダーとその中にHK45が入っているだけで、先程と比べたら驚く程に軽装だ。
 宿舎は男子棟と女子棟で分かれ、中央には管理舎と食堂、教員棟があり、そこからしか出入りは出来ない。
 他にも闘技場や教室等はあるが、それは別の棟にある。
 まぁ、出入りは不可能ってこった。
 カウンターで料理が盛り付けられた皿をおばちゃんからトレーに受け取る。
 適当な席を選び、椅子に腰掛ける。
 メニューはライ麦パンとトマトスープ、塩漬けの魚の串焼きと、美味そうだ。
 そしてパンを齧りつこうとしたところ─
 「貴様がセイレーン殺し、だな?」
 敵アイギスの拳が、頭1つずれ、壁に突き刺さる。
 「ふむ、不意打ちを避けるとは…
まぁ、いい。初撃を外したところで、貴様が死ぬことには変わりないのだから」
 …敵のアイギスの能力は不明。
 ましてや、敵自体正体不明。フードを被っているし、小柄だ。肩幅も声も判別ができる程ではない。
 周りのヤツらは突然の事態に固まっているか逃げ出している。
 「俺の飯時を邪魔してくれるとは…
出でよ、《イグニス・ジェイルブレイカー》!」
 黒騎士が背後で呻きながら顕現する。
 「その忌々しいアイギスが貴様の精神か…
 ふん、意外とつまらぬものだな」
 「果てさて、本当にそう思えるものかね?
 …《顕現せよ、神なる平穏》」
 「そんな防御など突き破ってやる!
 ハアッ!!!」
 気合いの入ったアイギスの拳が、障壁とぶつかり合い、消し飛ぶ
 ─かと思いきや。
 「ふむ、時空間魔法を障壁に利用したか…もう少しで拳が消し飛ぶところだったぞ」
 なぜ、無事に立っている…?
 しかも踏み込む前の体勢に戻っている…拳には傷一つ無い。
 「そんな考え事をしてる暇があるのかァッ!?」
 殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる…
 ラッシュが止み、吹き飛ばされる。
 多分、肋骨なんかは殆ど折れてるだろう。…体中から出血しているし、正に満身創痍。
 だが…諦めるわけにはいかない!
 「《顕現せよ、神なる平穏》ッ!!」
 「仕掛けが分かったのならもう無駄だ!
 《俊拳》ッ!!!」
 「無駄なのはそっちだァッ!!」
 ー《顕現せよ、神なる平穏》は魔力を込めれば込めるほど…強度は強くなる。
 ーそして、限界まで魔力が込められたならば…
 障壁と拳がぶつかり合う、すんでのところで…
 「《臨界》」
 ─魔力が暴走する。
 純粋な魔力がうねり、呻きながら自らの障害物を破壊する。
 それは、アイギスの拳だって同じだ。
 「ガアァアッ!!!」
 「ざまぁみやがれッ!」
 「アァッ…アァアアアッ!」
 「なぁ、そんなに惨めに喚いてるとこ申し訳ないんだが…いや、申しわくは無いな
 お前の能力、分かっちまったわ」
─コイツは殴ったあと、瞬時に殴る前の体勢に戻っていた。
 「お前の能力…それはよぉ、
 『時間を戻す』能力なんじゃねえのか?」
─自分のみを、殴る前に戻せば傷は直る。
ーまぁ、その制約は数秒間しか巻き戻せない、とかだろうか?
 「だから、あんたは痛みを知らなかった。
…だが、時空間魔法の攻撃はお前への傷を固定する。
 時間を戻せたところで、時空間魔法による傷は戻せやしない。
 それは実際の時間で、体が、治してくれるのを待つしかないからなァ!!」
 「ヴッ…ガハッ…ゲボッ…ゲホッ…
 ぞれを、わがっだどごろでぎざまにはどうじようもできない!…おまえは積んでいるんだッ!!」
 「だからよ…なんでこの魔法が時空間魔法なのか分かってるのか?」
 腰から彼は装備していたハンドガンを取り出し、構える。
 「攻撃を『3秒前に送る』ことができるとしたら?」
 ー3秒前のこいつは、既に泣き喚いている。到底、銃弾を回避することなど…不可能。
 「なっ…まっ!待てっ!!」
 「残念だったなッ!!死ねえ!!」
 トリガーを引き、反動が伝わると同時に時空間魔法で銃弾を『3秒前に送る』。
 「ガヒュッ…」
 元から、そこで『死んでいた』かのように亡骸が横たわっているのみ。
 夕食は食堂で貰える。…行くか。
 廊下に出るが、この時も服装の規定はない。あくまで私服だ。
 腰にはホルダーとその中にHK45が入っているだけで、先程と比べたら驚く程に軽装だ。
 宿舎は男子棟と女子棟で分かれ、中央には管理舎と食堂、教員棟があり、そこからしか出入りは出来ない。
 他にも闘技場や教室等はあるが、それは別の棟にある。
 まぁ、出入りは不可能ってこった。
 カウンターで料理が盛り付けられた皿をおばちゃんからトレーに受け取る。
 適当な席を選び、椅子に腰掛ける。
 メニューはライ麦パンとトマトスープ、塩漬けの魚の串焼きと、美味そうだ。
 そしてパンを齧りつこうとしたところ─
 「貴様がセイレーン殺し、だな?」
 敵アイギスの拳が、頭1つずれ、壁に突き刺さる。
 「ふむ、不意打ちを避けるとは…
まぁ、いい。初撃を外したところで、貴様が死ぬことには変わりないのだから」
 …敵のアイギスの能力は不明。
 ましてや、敵自体正体不明。フードを被っているし、小柄だ。肩幅も声も判別ができる程ではない。
 周りのヤツらは突然の事態に固まっているか逃げ出している。
 「俺の飯時を邪魔してくれるとは…
出でよ、《イグニス・ジェイルブレイカー》!」
 黒騎士が背後で呻きながら顕現する。
 「その忌々しいアイギスが貴様の精神か…
 ふん、意外とつまらぬものだな」
 「果てさて、本当にそう思えるものかね?
 …《顕現せよ、神なる平穏》」
 「そんな防御など突き破ってやる!
 ハアッ!!!」
 気合いの入ったアイギスの拳が、障壁とぶつかり合い、消し飛ぶ
 ─かと思いきや。
 「ふむ、時空間魔法を障壁に利用したか…もう少しで拳が消し飛ぶところだったぞ」
 なぜ、無事に立っている…?
 しかも踏み込む前の体勢に戻っている…拳には傷一つ無い。
 「そんな考え事をしてる暇があるのかァッ!?」
 殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる、殴られる…
 ラッシュが止み、吹き飛ばされる。
 多分、肋骨なんかは殆ど折れてるだろう。…体中から出血しているし、正に満身創痍。
 だが…諦めるわけにはいかない!
 「《顕現せよ、神なる平穏》ッ!!」
 「仕掛けが分かったのならもう無駄だ!
 《俊拳》ッ!!!」
 「無駄なのはそっちだァッ!!」
 ー《顕現せよ、神なる平穏》は魔力を込めれば込めるほど…強度は強くなる。
 ーそして、限界まで魔力が込められたならば…
 障壁と拳がぶつかり合う、すんでのところで…
 「《臨界》」
 ─魔力が暴走する。
 純粋な魔力がうねり、呻きながら自らの障害物を破壊する。
 それは、アイギスの拳だって同じだ。
 「ガアァアッ!!!」
 「ざまぁみやがれッ!」
 「アァッ…アァアアアッ!」
 「なぁ、そんなに惨めに喚いてるとこ申し訳ないんだが…いや、申しわくは無いな
 お前の能力、分かっちまったわ」
─コイツは殴ったあと、瞬時に殴る前の体勢に戻っていた。
 「お前の能力…それはよぉ、
 『時間を戻す』能力なんじゃねえのか?」
─自分のみを、殴る前に戻せば傷は直る。
ーまぁ、その制約は数秒間しか巻き戻せない、とかだろうか?
 「だから、あんたは痛みを知らなかった。
…だが、時空間魔法の攻撃はお前への傷を固定する。
 時間を戻せたところで、時空間魔法による傷は戻せやしない。
 それは実際の時間で、体が、治してくれるのを待つしかないからなァ!!」
 「ヴッ…ガハッ…ゲボッ…ゲホッ…
 ぞれを、わがっだどごろでぎざまにはどうじようもできない!…おまえは積んでいるんだッ!!」
 「だからよ…なんでこの魔法が時空間魔法なのか分かってるのか?」
 腰から彼は装備していたハンドガンを取り出し、構える。
 「攻撃を『3秒前に送る』ことができるとしたら?」
 ー3秒前のこいつは、既に泣き喚いている。到底、銃弾を回避することなど…不可能。
 「なっ…まっ!待てっ!!」
 「残念だったなッ!!死ねえ!!」
 トリガーを引き、反動が伝わると同時に時空間魔法で銃弾を『3秒前に送る』。
 「ガヒュッ…」
 元から、そこで『死んでいた』かのように亡骸が横たわっているのみ。
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