転生者、兵器道を極める
第1章 第15話 Wolf VS Löwe
 「魔物だぁ!!!!!」
 撤退か野営かの議論を交わしてた俺達に叫び声が襲いかかる。
 「チッ…総員交戦準備!!!」
 俺も大声を張り出すが、言った相手は冒険者ではない。
 その瞬間、大群を成して突撃するエンリルの群れへ─
 『ティーガー01から全車へ!攻撃開始!!前進!!』
 その瞬間、ティーガーⅡ「レーベ」が潜伏していた脇にある森林から偽装網や草木によって施されたカムフラージュを装備しながら突撃していく。
 128mm滑腔砲が火を噴き、空間が揺らめく。20mm機関砲が弾幕を張り、敵を寄せ付けない。
 地は抉れ、血肉が舞い、火が迸り、爆炎が舞い上がる。
 森の中からも、少しばかり小さな閃光が幾十も躍り出てくる。
 『ライト01から全車へ!攻撃開始!前進しろ!鈍足のあいつらに遅れをとるな!奴らの獲物を名前通り奪ってやれ!』
 M41「ハイエナ」の88mmライフル砲が煌めき、硝煙を吐き出す。
 レーベと獲物を互いに奪い合う。
 『ブローカー01から全車へ!攻撃開始!負傷者を守れ!』
 両戦車部隊が撃ち損ね、突破してきたエンリルをBTR-60装甲兵員輸送車「マングース」搭載の両用30mm連装機関砲が撃ち抜く。
 歩兵部隊が制圧射撃と精密射撃を織り交ぜ、時折森からロケット弾を発射しエンリルの横っ腹を吹き飛ばす。
 この圧倒的な火力が発揮されては、この世界のどんな魔物もどんな騎士団であろうと無事ではないだろう。
 そう、彼らはこの圧倒的な火力が発揮できる場に持ち込んでしまった時点で負けだったのだ。まぁ犬っころには頭脳なんてないから当たり前だが。
 森という隠密に最適で、施してある隠蔽系魔法と迷彩、擬態を看破できず、そしてまとまって行動し、レーベの128mm滑腔砲に、20mmの機関砲に耐えうる肉体を持たず、マングースの10mmの装甲すら貫通できる攻撃手段を持たない。
 この場合は完全な『詰み』である。
 撤退か野営かの議論を交わしてた俺達に叫び声が襲いかかる。
 「チッ…総員交戦準備!!!」
 俺も大声を張り出すが、言った相手は冒険者ではない。
 その瞬間、大群を成して突撃するエンリルの群れへ─
 『ティーガー01から全車へ!攻撃開始!!前進!!』
 その瞬間、ティーガーⅡ「レーベ」が潜伏していた脇にある森林から偽装網や草木によって施されたカムフラージュを装備しながら突撃していく。
 128mm滑腔砲が火を噴き、空間が揺らめく。20mm機関砲が弾幕を張り、敵を寄せ付けない。
 地は抉れ、血肉が舞い、火が迸り、爆炎が舞い上がる。
 森の中からも、少しばかり小さな閃光が幾十も躍り出てくる。
 『ライト01から全車へ!攻撃開始!前進しろ!鈍足のあいつらに遅れをとるな!奴らの獲物を名前通り奪ってやれ!』
 M41「ハイエナ」の88mmライフル砲が煌めき、硝煙を吐き出す。
 レーベと獲物を互いに奪い合う。
 『ブローカー01から全車へ!攻撃開始!負傷者を守れ!』
 両戦車部隊が撃ち損ね、突破してきたエンリルをBTR-60装甲兵員輸送車「マングース」搭載の両用30mm連装機関砲が撃ち抜く。
 歩兵部隊が制圧射撃と精密射撃を織り交ぜ、時折森からロケット弾を発射しエンリルの横っ腹を吹き飛ばす。
 この圧倒的な火力が発揮されては、この世界のどんな魔物もどんな騎士団であろうと無事ではないだろう。
 そう、彼らはこの圧倒的な火力が発揮できる場に持ち込んでしまった時点で負けだったのだ。まぁ犬っころには頭脳なんてないから当たり前だが。
 森という隠密に最適で、施してある隠蔽系魔法と迷彩、擬態を看破できず、そしてまとまって行動し、レーベの128mm滑腔砲に、20mmの機関砲に耐えうる肉体を持たず、マングースの10mmの装甲すら貫通できる攻撃手段を持たない。
 この場合は完全な『詰み』である。
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