第1章 第11話 研究

 さて、こんなものか。

 他にも歩兵特区とか航空機特区、NBC兵器や製薬･医療品にはあるにはあるのだが…特筆すべきことはない。

 今専ら技術開発が行われているのは魔術を組み込んだ火器管制システムの構築。

 現在やるべき事は
･｢十二糎三〇連装噴進砲｣をベースとし、
  排熱機構と耐熱性を上昇･そして無人･
  遠隔操作可能で精度を向上した
  多連装ロケット･ミサイル発射機。
  ｢seaRAM｣の様な運用も可能にする。

･｢AMOS｣を採用し、装甲車や新開発する
 歩兵戦闘車の主砲としての運用も可能とする。

･｢フェルディナント｣をベースとし、
  エンジン･モーター関係の問題点の解消
 を完了し、オーバーホールが必要な周期
 を延長した重駆逐戦車。

･魔術を組み込んだミサイル及び弾薬･砲弾
  及びレーダー･誘導装置。

･原子力を動力源とする艦艇の開発。

･電磁カタパルトの開発。

 そもそも1番人員を召喚したのは技研だ。

 アダマント基地では、食糧の自給自足も出来ている為、人員を召喚しすぎて困るということはない。

 まぁ召喚しすぎて今は｢魔力負債｣を負っているため、魔術はほとんど使えない。

 (※｢魔力負債｣とは
      魔力を使い過ぎて発生する。ちなみに魔術の行使も少しだけなら可能。
      一般的には自分の魔力量の数倍までを負債とすることが出来、テオバルトは既に一般人の数倍の魔力を保持しており、その15倍の負債を負っている。
     ちなみにS級冒険者は少なくとも一般人の数十倍は保持している。)

 ちなみに金属はレアメタル等は未だ発掘量が少ない為、俺の魔力を搾り取って召喚している。

 ちなみに現在は陸軍に相当する部隊しか編成されていない…つまり一番好きな海軍が編成出来ない！

 つまり飛龍も瑞鳳も大鳳も大和も長門も
阿賀野も利根も最上も鈴谷も白露も陽炎も
特型も夕雲も秋月も！！！！！

 全部召喚も建造も出来ない…。

 気持ちが早まって、もう海軍の技研も設置して、VLSだったりレーダー、火器管制システムの構築も研究させている。

 ちなみに実験用には若竹型駆逐艦を提供している。

 しかし艦艇となると召喚に際しての消費魔力が馬鹿高くなる。

 前大和を覗いたら召喚に必要な魔力量が30万…今は自分の魔力も少し伸びて1万に届きそうだが…

 高すぎる。多分大和の設計書のみを召喚して、自分達で建造した方が速いだろう。

 必要なドッグ等の設備に資源も合わせても15万だ。

 しかし、潜水艦や駆逐艦は召喚の方が安上がり。

 どんなルールなのかはよく分からない。

 前映画で見た必要な鉄鋼量で建造費を割り出す数式とやらもあったし、何か関係があるのだろうか？