転移した先はみんなとは別の場所だった!?(仮)
劉の訓練
「ダークボール!」
スキル名を叫ぶと手から黒い玉が放たれた。空に向かって放たれたダークボールはどこにも当たることなく霧散した。
「ふぅ……」
「りゅー!」
一息ついていると、ルゥが飛んできた。
「あ、ルゥ。どうしたの?」
「ちょっと様子見にきただけー」
ルゥはそう言いながら劉の周りを飛び回る。
「スキルは上達した?」
「スムーズには出来てるとは思うんだけど、ステータス自体はまだ上がらないよ」
僕はこの2週間、スキルの練習をしていた。毎日欠かさず練習しているのにスキルやステータスに変化はなかった。
「やっぱり成長遅いんだねー」
「そうだね……」
僕はクイファさんの言葉を思い出した。
●●●
「スキルとは先天的に覚えてるものと後天的に覚えるものの2種類があります。」
「2種類……」
「そうです。先天的に覚えてるスキルは皆平等に扱えるのです」
「誰にでも使えるってことですね」
「そういうことです。ただし、練習をしなければ身につけられません。例えばですが、初級魔法のウィンドボールは風属性使いであれば誰でも覚えている魔法です。ですが、すぐには使えません」
「練習して使えるようにしないとだめなんですね」
「その通りです。りゅーさんは頭の回転が早いですね」
「そんなことないですよ。それより魔法とスキルってなにか違うんですか?」
「魔法は誰にでも使える、誰でも知ってることを指します。一方、スキルはその職業でしか使えないもの、自分で考えるオリジナルのもののことを言います」
「うーん、難しいですね……」
「簡単に言うと先程話した先天的に覚えているか後天的に覚えるか、ということです」
「なるほど」
「一気に覚えてもだめなので、お話しはここらへんにして実践で試してみましょう」
「その前にさー、そいつりゅーだっけ?ここにいといていいのー?」
今まで静かにしていたエレンが言う。
「大丈夫ですよ」
「ほんとー?」
「ええ」
「ま、クイファがそう言うならいいけど」
エレンさんが僕を睨む。
(僕、なにかしたっけ……?)
睨まれる理由が分からない劉は首を傾げるしかなかった。
(そう言えばルゥも僕というより『人』となにかあったようなことを言ってたなぁ)
「とりあえずわたしは来たばっかの異世界人を見てくる」
エレンはそう言って飛び立った。
「とりあえず行きましょう」
クイファさんにそう言われて後を続く。
「えーと、さっきのってどういう……」
「さっきの発言は忘れて下さい」
「はい……」
クイファから謎の迫力を感じ、頭の隅においやることにした。
それから数分後、劉達は草原に出た。
「ここって……」
その草原は劉が最初に飛ばされた場所だった。
「ここは十分な広さがあるので、スキルの練習にはうってつけです。スキルと魔法は自分でイメージしたものが形となるのです。例えば【ウィンドボール】」
クイファさんが魔法を唱える。その手のひらにはボール状の風の塊があった。
「形をイメージし、唱える。これは基本です。これが出来なければ、なにもできません。そして放つ際には自分に最も適した放ち方をするのです。このまま手のひらから放ったり、空中で放つなり、方法は千差万別です」
クイファさんは手のひらを空に向け、ウィンドボールを放つ。空へ上がったウィンドボールはしばらく上がると弾けた。
「りゅーさんはとりあえず初級魔法を使いこなせるように練習してください」
「分かりました」 
「私は用事があるのでこれで失礼します。ルゥ、りゅーさんを頼みましたよ」
「言われなくてもやるよー」
ルゥは誇らしげに胸を張る。
「あともう一つ。りゅーさん、あなたは成長が遅いみたいですが、『経験』は報われるはずです。これを忘れないでください」
クイファさんはそう言って飛んでいってしまった。
●●●
(あのときの言葉はどういう意味なんだろう?)
練習を始めてから2週間考えたが全然分からない。
(多分、経験とは練習だと思ってる。だから、頑張らないと)
僕はそう思いながら、練習に励んだ。
「りゅー、そろそろ帰ろー」
ルゥが近寄ってきた。
「そうだね」
僕は頷いた。それからルゥは劉の肩に乗った。何故かルゥは僕と一緒の移動のときは肩に乗ってくる。一度聞いてみたが、顔を赤くして逃げ出された。
「ただいま」
「ただいまー」
「「「「「おかえり〜!」」」」」
劉とルゥが家に着くとたくさんの妖精が迎えてくれた。この2週間で僕はこの妖精達と仲良くなった。
(ぼっちだった頃に比べたら、凄い成長だなぁ)
ここに来る前を思い出しながら部屋に戻る。
僕が今住んでいるのはルゥ達妖精の大木の中だ。妖精達は上に住んでいて、下が空いてたので使わしてもらっている。クイファさんにも了承済みだ。
(この2週間色々あったなぁ)
劉は自分で作った葉っぱの布団に寝転んだ。そして思い出す。
劉が住むということで、ルゥがここを提案したのだが、他の妖精達に反対された。それでも、迷惑をかけない、関わらないが条件で住ましてくれた。だが、住む場所を決まったのは良かったが、妖精と人間の生活は違った。食べ物は木の実や花の蜜など。寝るのは葉の上。その葉も妖精のように小さかった。食べ物はまあ、我慢して食べれた。寝床も葉っぱをかき集め、床に敷いた。だが、なにも被らずに寝るのはきつかった。夜は寒い。なので劉はルゥに風魔法と炎魔法を教えて貰った。そのおかげで2つとも初級のウィンドボールとファイアボールを覚えれた。これで衣食住は完璧だ。妖精達もそんな劉を見て、なにか思うことがあったのか、1週間前から仲良くなりだした。そして今では家族同然に思われていた。
(ルゥも頑張ってくれたし、なにかお礼をしないと)
劉はそんなことを考えながら眠った。
現在の劉のステータス
星屑劉  16歳
Lv7
HP:150
MP:150
ATK:20(1000)
DEF:20(1000)
SPD:20
職業:悪神
特性:雄者(恐怖を感じなくなる。どんな生物にも立ち向かえる)
適正:闇
魔法熟練度:炎5、水0、風5、雷0、土0、光0、闇100
スキル:闇魔法全て、ウィンドボール、ファイアボール、深淵の従僕、貪り喰い、煉獄檻、闇の支配領域、ひれ伏す闇の重光
アビリティ:魅了無効、支配無効、暗闇無効、闇攻撃無効、全属性耐性、光耐性Lv5、、睡眠耐性Lv5、麻痺耐性Lv5、支配Lv5、攻撃増加、闇攻撃10倍、防御増加、闇の加護、妖精の加護、悪神の加護
※増加率はステータスの50倍
※悪神の加護はステータス補正がない。成長も普通よりは遅い。
スキル名を叫ぶと手から黒い玉が放たれた。空に向かって放たれたダークボールはどこにも当たることなく霧散した。
「ふぅ……」
「りゅー!」
一息ついていると、ルゥが飛んできた。
「あ、ルゥ。どうしたの?」
「ちょっと様子見にきただけー」
ルゥはそう言いながら劉の周りを飛び回る。
「スキルは上達した?」
「スムーズには出来てるとは思うんだけど、ステータス自体はまだ上がらないよ」
僕はこの2週間、スキルの練習をしていた。毎日欠かさず練習しているのにスキルやステータスに変化はなかった。
「やっぱり成長遅いんだねー」
「そうだね……」
僕はクイファさんの言葉を思い出した。
●●●
「スキルとは先天的に覚えてるものと後天的に覚えるものの2種類があります。」
「2種類……」
「そうです。先天的に覚えてるスキルは皆平等に扱えるのです」
「誰にでも使えるってことですね」
「そういうことです。ただし、練習をしなければ身につけられません。例えばですが、初級魔法のウィンドボールは風属性使いであれば誰でも覚えている魔法です。ですが、すぐには使えません」
「練習して使えるようにしないとだめなんですね」
「その通りです。りゅーさんは頭の回転が早いですね」
「そんなことないですよ。それより魔法とスキルってなにか違うんですか?」
「魔法は誰にでも使える、誰でも知ってることを指します。一方、スキルはその職業でしか使えないもの、自分で考えるオリジナルのもののことを言います」
「うーん、難しいですね……」
「簡単に言うと先程話した先天的に覚えているか後天的に覚えるか、ということです」
「なるほど」
「一気に覚えてもだめなので、お話しはここらへんにして実践で試してみましょう」
「その前にさー、そいつりゅーだっけ?ここにいといていいのー?」
今まで静かにしていたエレンが言う。
「大丈夫ですよ」
「ほんとー?」
「ええ」
「ま、クイファがそう言うならいいけど」
エレンさんが僕を睨む。
(僕、なにかしたっけ……?)
睨まれる理由が分からない劉は首を傾げるしかなかった。
(そう言えばルゥも僕というより『人』となにかあったようなことを言ってたなぁ)
「とりあえずわたしは来たばっかの異世界人を見てくる」
エレンはそう言って飛び立った。
「とりあえず行きましょう」
クイファさんにそう言われて後を続く。
「えーと、さっきのってどういう……」
「さっきの発言は忘れて下さい」
「はい……」
クイファから謎の迫力を感じ、頭の隅においやることにした。
それから数分後、劉達は草原に出た。
「ここって……」
その草原は劉が最初に飛ばされた場所だった。
「ここは十分な広さがあるので、スキルの練習にはうってつけです。スキルと魔法は自分でイメージしたものが形となるのです。例えば【ウィンドボール】」
クイファさんが魔法を唱える。その手のひらにはボール状の風の塊があった。
「形をイメージし、唱える。これは基本です。これが出来なければ、なにもできません。そして放つ際には自分に最も適した放ち方をするのです。このまま手のひらから放ったり、空中で放つなり、方法は千差万別です」
クイファさんは手のひらを空に向け、ウィンドボールを放つ。空へ上がったウィンドボールはしばらく上がると弾けた。
「りゅーさんはとりあえず初級魔法を使いこなせるように練習してください」
「分かりました」 
「私は用事があるのでこれで失礼します。ルゥ、りゅーさんを頼みましたよ」
「言われなくてもやるよー」
ルゥは誇らしげに胸を張る。
「あともう一つ。りゅーさん、あなたは成長が遅いみたいですが、『経験』は報われるはずです。これを忘れないでください」
クイファさんはそう言って飛んでいってしまった。
●●●
(あのときの言葉はどういう意味なんだろう?)
練習を始めてから2週間考えたが全然分からない。
(多分、経験とは練習だと思ってる。だから、頑張らないと)
僕はそう思いながら、練習に励んだ。
「りゅー、そろそろ帰ろー」
ルゥが近寄ってきた。
「そうだね」
僕は頷いた。それからルゥは劉の肩に乗った。何故かルゥは僕と一緒の移動のときは肩に乗ってくる。一度聞いてみたが、顔を赤くして逃げ出された。
「ただいま」
「ただいまー」
「「「「「おかえり〜!」」」」」
劉とルゥが家に着くとたくさんの妖精が迎えてくれた。この2週間で僕はこの妖精達と仲良くなった。
(ぼっちだった頃に比べたら、凄い成長だなぁ)
ここに来る前を思い出しながら部屋に戻る。
僕が今住んでいるのはルゥ達妖精の大木の中だ。妖精達は上に住んでいて、下が空いてたので使わしてもらっている。クイファさんにも了承済みだ。
(この2週間色々あったなぁ)
劉は自分で作った葉っぱの布団に寝転んだ。そして思い出す。
劉が住むということで、ルゥがここを提案したのだが、他の妖精達に反対された。それでも、迷惑をかけない、関わらないが条件で住ましてくれた。だが、住む場所を決まったのは良かったが、妖精と人間の生活は違った。食べ物は木の実や花の蜜など。寝るのは葉の上。その葉も妖精のように小さかった。食べ物はまあ、我慢して食べれた。寝床も葉っぱをかき集め、床に敷いた。だが、なにも被らずに寝るのはきつかった。夜は寒い。なので劉はルゥに風魔法と炎魔法を教えて貰った。そのおかげで2つとも初級のウィンドボールとファイアボールを覚えれた。これで衣食住は完璧だ。妖精達もそんな劉を見て、なにか思うことがあったのか、1週間前から仲良くなりだした。そして今では家族同然に思われていた。
(ルゥも頑張ってくれたし、なにかお礼をしないと)
劉はそんなことを考えながら眠った。
現在の劉のステータス
星屑劉  16歳
Lv7
HP:150
MP:150
ATK:20(1000)
DEF:20(1000)
SPD:20
職業:悪神
特性:雄者(恐怖を感じなくなる。どんな生物にも立ち向かえる)
適正:闇
魔法熟練度:炎5、水0、風5、雷0、土0、光0、闇100
スキル:闇魔法全て、ウィンドボール、ファイアボール、深淵の従僕、貪り喰い、煉獄檻、闇の支配領域、ひれ伏す闇の重光
アビリティ:魅了無効、支配無効、暗闇無効、闇攻撃無効、全属性耐性、光耐性Lv5、、睡眠耐性Lv5、麻痺耐性Lv5、支配Lv5、攻撃増加、闇攻撃10倍、防御増加、闇の加護、妖精の加護、悪神の加護
※増加率はステータスの50倍
※悪神の加護はステータス補正がない。成長も普通よりは遅い。
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