転移した先はみんなとは別の場所だった!?(仮)
精霊の女王と説明
「エレン……?」
「なんで私を知らないのよ!一応有名なのだけれど!」
「知らない人だっているんじゃ……」
「黙りなさい!」 
「えぇー……」
聞く耳持たずだった。
「はぁ、エレンなにか用かしら?大変って言ってたようだけど」
劉がエレンに困っているとクイファ女王が助けてくれた。
「そうなのよ!大変なのよ!ルセンに異世界人が来たみたい!」
エレンが大声で話す。
(騒がしい人だなぁ)
劉がそんなことを思っているとクイファ女王が劉のほうを向いて口を開く。
「あら、そうなの?でもここにも異世界人がいるのだけれど」
「え、うそ!」
エレンは驚きながら劉のほうを向く。
「黒髪、黒目……しかも人間。これは本物!?なんでここにいるの!?」
エレンに肩を掴まれ揺さぶられる。
「うわわわっ!は、離してください」
「ねぇ、なんでここにいるの!」
「そ、そんなの僕が知りたいですよ」
言っても揺さぶるのを止めないエレン。そんなエレンにクイファは声を掛けた。
「エレン、止めなさい。困ってるじゃない」
「あ、ごめんね。つい」
クイファの言葉でやっと肩を離したエレン。
「いや、全然いいですけど……」
「あなたって異世界人なのよね!異世界人って全員能力高いって聞くから見てみたいんだけど!」
今度はエレンが興奮しながら劉に近づいてきた。そんなエレンを止めたのはクイファ女王だった。
「エレン、今からこの子のステータス説明するから邪魔しないでちょうだい」
「え、そうなの?」
「ええ、何も知らないみたいだから教えてあげないと。ちなみにこれがあの子のステータスよ」
クイファ女王はエレンに紙を見せている。多分あれに僕のステータスが書かれているんだろう。
(絵になるなぁ〜)
クイファ女王とエレン女王は美しい。周りを魅了しているんじゃないかと思うぐらいだ。僕はそんなことを思いながら二人を見ていた。
「えぇっ!?これって……」
「だから今から説明するんですよ」
クイファ女王が僕の方を向く。
「りゅーさんあなたのステータスのことでいくつか確認したいことがあります」
「いいですけど」
「この職業の『悪神』とはなにか知っていますか?」
「画面の出し方はルゥに教えてもらったんですけど、それ以外はなにも。というかステータ画面見るの今が初めてで」
「なるほど。……ルゥ、何故教えてないの?」
クイファ女王がルゥにの方に目を向けて聞く。
「えと、忘れてたというか……なんというか……」
ルゥは気まずそうに視線をどこかにやる。
「はぁ、全くあの娘は……」
「あの、職業ってなんですか?」
ルゥに呆れているクイファ女王に僕は質問する。
「りゅーさんには一から説明しますね」
「は、はい」
「職業というのは肩書きやその者の仕事です。基本的に後から現れるんです」
「後から?じゃあ、僕のは?」
「私の職業は『女王』です。これは私が女王になったときに現れました。どの国にも一人は持っています。このように後から現れた職業はその職を終わらせると消えます」
「なるほど」
「そしてりゅーさんのようなもう既に持っている方はごく少数です。そういう者の職業は基本なくなりません」
「「「なくならない?」」」
「……なぜ、ルゥとエレンまで不思議そうにしているのですか。……まぁ、いいでしょう。生まれ持った職業とは称号と言われます」
「「「称号?」」」
「そうです。永遠にステータス画面に残り続ける『栄光』ですね。例えば有名なのだと勇者とか魔王、それと女神ですね」
「勇者や魔王はまだ分かるんですけど、女神もあるんですか?」
「ありますよ。女神の血族がいればの話ですが」
「「「女神の血族?」」」
「はぁ……ルゥはまだしもエレンは知っているでしょう。この話は長くなるのでまだ今度時間のあるときに話しましょうか。話を戻すと生まれ持った職業はその者の運命。それを成すことが生きがいなのです。魔王の血族はそれが一番顕著にでています。そして生まれ持った職業は異世界人が一番多く持っています」
「そういえば、クイファ、女王は僕のこと見て驚いてませんでしたもんね」
「女王はいらないですよりゅーさん」
「わ、わかりましたクイファ、さん」
「それでいいでしょう。職業についてはこんなところです。次はりゅーの持つ『悪神』について話しましょう」
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