異世界デスゲームはスキルと共に

すぐ

1人目の脱落者

俺は人が死ぬ、そういう場面をこれまで見たことがなかった。それ故に、古田貴洋というプレイヤーが猫の仮面の男に1秒も経たないほどの速さで壁に吹っ飛ばされ、血を流しているのを見た時、何も言えなかったし、思考だって停止してしまった。
「う、うわぁぁぁあああああああ!」
声を上げたのは、干支ひのでだった。
「落ち着け!干支さん!」
これは山西さんの声か...
どうやら俺は思考が停止してしまうタイプだったらしい。
「ルール違反には罰を。」
猫の仮面の男は飄々と言い放ち、また消えてしまった。残されたのは血を流して動かなくなったプレイヤー1人と、何も出来なかったプレイヤーだけだ。
「ルールを破るからこうなるのよ。」
こう言い放った少女、紗倉菜切は、また端末を見始めた。これはデスゲームなんだ。その認識を強めるには、あまりにも大きすぎる事件だった。

「異世界デスゲームはスキルと共に」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「その他」の人気作品

コメント

コメントを書く