魔導学園での下剋上 

味噌ラーメン

英国オクスフォード学院編 #28 限界を超えその先へ

暁「あれが、現存する奇跡の一つエクスカリバー」

雅「あんなのどうやって勝つのよ、、」

現代に未だ残る神話の時代の遺物その一つエクスカリバー

輝夜「湖の精霊により鍛えられし伝説の聖剣」

舞姫「大丈夫ですよね、、、?」

天理「わからない、、でもそれでも、、、」

アーサー「どうした?まさか打ち合う前に貴様の心が折れたわけではあるまいな?」

翼「いいや、まさか生きている内に奇跡を目にできるとは思わなかったから驚いただけだ」

だがどうする?相手は伝説の聖剣勝てるのか?

アーサー「ふむ、では今度はこちらから行こうか?」

翼「なっ!?」

信じられない速度で目の前に現れるアーサー

アーサー「そら!!防げなければ斬られるぞ!!」

翼「この、、、舐めるな!!!」

切り結ぶアーサーと翼

アーサー「ほう、その魔剣やはりエクスカリバーと打ち合っても折れぬか」

翼「ああ?簡単に折れるわけねえだろ!!」

いったん距離を取る両者

アーサー「なまくらではこの聖剣とは打ち合えん、相当な業物だな」

なるほど、腐っても妖刀村正その性能は折り紙付きか

翼「俺の相棒だからな」

だが、そろそろ赤雷纏身も限界だなさっさとしなければ

アーサー「なら剣技を競うとしよう!!」

翼・アーサー「ハアアアアアア!!!」

両者とも激しく打ち合う、一進一退の攻防を繰り広げる





天理「凄い、エクスカリバーを使うアーサー王と互角だなんて」

輝夜「本当に強くなったんだね、つー君、、」

天理「輝夜?」

真っすぐに視線を翼に向け輝夜は呟く

輝夜「ずっと、昔と同じように私が守らなきゃって思ってた、、、けどつー君は強くなって遠くに行ってしまうんだね」

天理「それなら、遠くに行かないように私たちも強くなればいい」

輝夜「天理ちゃん、、」


天理「だって、私の、、私たちの好きなあいつは居る場所は私達の隣だもん、そうでしょ?」

そうだ、いつだって彼は強かっただから私も強くなろうそして、彼が帰ってくる場所になる

輝夜「うん!だからきっと負けないよね?」

天理「当然!負けたら承知しないんだから!」

約束、守ってくれるよね?




アーサー「その程度で、俺に勝てるのか!?」

翼「勝てるかじゃねえ!!絶対に勝つんだ!!」

少しずつ傷が増える翼、対してアーサーは未だに無傷

アーサー「だろうな!!初めて会った時の本田の槍使いとの約束果たして見せろ!!」

翼「言われなくても!!!」

おかしい、これだけ打ち合ってなぜあいつは魔力切れを起こさない、、、

アーサー「気づいているのか知らんが、どうして魔力が切れないと思っているか?」

翼「!?」

アーサー「図星か?貴様のその能力魔力を喰らう魔剣はエクスカリバーの魔力を吸いきれず俺にまで能力が及んでいないんだ」

翼「なんだと、、、、」

なら、さっきから俺だけ魔力を消耗していたのか!?

アーサー「お前は魔力を垂れ流しにしていたにすぎん」

そうか、、、、もう勝ち目は、、、

翼「なら、賭けに出るか、、、」

俺の体がもつかわからんが、、

アーサー「勝敗か決した、負けを認めるんだな鳴神」

最悪死ぬか、きっと怒られるんだろうな、、、

翼「確かに、あんたは想像以上の化け物だ今の俺じゃ勝てないのかもしれない」

自身の内面に意識を落とす

アーサー「ならばどうする?今の貴様の実力では俺には及ばない」

翼「けど、約束をしたんだ、、、俺がこの世界で守りたいと思った女の子と」

そうさ、彼女の信じてくれた俺が約束を違えることなんてできない

天理「つー君、、、」

天理の瞳から涙が零れ落ちる

アーサー「約束か、だが理想だけでは何も守れない、誰も、自分すらも救えはしない!」

俺の救いなんていらない、それでも信じてくれた仲間たちのためにも

翼「たとえ、ここで燃え尽きても俺は後悔はしない」

左手を前に出し、剣を握る右手を体の後ろへ構える

アーサー「理想に準じて、身を亡ぼすか、、、」

翼「第二セーフティー解除!!!」

翼の魔力が爆発的に膨れ上がり、周囲に撃雷が発生する、そして翼は血涙を流し吐血する

アーサー「愚かな、、だが王として貴様の生きざまを許そうそしてエクスカリバーの本当の力を見せてやろう」

輝夜「そんな!?セーフティーの二段階解除!!ダメ!体がもたないわ!!!」

天理「翼!!!」

暁「なんて魔力だ!!これでは自分を!?」

舞姫「ダメです!翼君!!」

すまない皆、でももうこれしか手はない

翼「俺の心を喰らいその力を見せろ村正!!お前が人の心を!その強さを信じるものなら!俺に力を貸せ!!!!」

その言葉に応えるように一段と蒼く煌めく村正

アーサー「神々が造りし聖剣よ、松明百本を束ねたものよりも強い輝きを発する聖剣とされる輝きをここに示せ!!」

エクスカリバーの輝きはまるで月を思わせる神聖な光を放つ

翼「俺は、俺の誓いを果たす!!!全魔力解放!!」

限界まで引き上げられた魔力は天候を変化させ、雨と轟雷が鳴り響く

アーサー「エクスカリバー!!!!!!」

極大の閃光が放たれる

翼「蒼穹七雷刃ソウキュウシチライジン!!!!」

全てを切り裂く蒼き雷の斬撃と極光が激突する

アーサー「その程度の技で!!聖剣の光は打ち破れるか!!!!」

翼「だとしてもおおおお!!!!」

拮抗する両者の技だが、僅かに極光に埋め尽くされる

アーサー「王の威光を刮目せよ!!!」

翼「あああああ!!!!!」

そして、極光が全てを埋め尽くし世界を照らす



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