悪役男装令嬢はBLをご所望です

吹雪

悪役令嬢男装します

私は、カレン・アスファーナ今絶賛悪役男装令嬢をしている。私は前世、凄いオタクで事故で命を落とした。そして3年前に記憶を思い出した。私は、死ぬ前までしていた乙女ゲーム眠る姫君の世界に来た事を知った。私は、自分が将来自分の誤ちで殺されるのを防ぐ為に五歳の頃から、計画を立てている。そして私は、最近の頑張りで中々補充出来ない成分がある。それはBL成分だ…
元々、私が眠る姫君を始めたのは、攻略対象の二人がいい感じなカップリングになったからだ。それから二人の会話を聞いていると、心の中から湧き出る腐女子心がくすぐられたのよね。前世じゃ溢れ出る妄想を描いてネットにアップしてそこそこ人気があったのよね。私は、死なない為にレンと偽名を作った。そして子爵子息として生きている。
けど王子に会ったこと無いし、まだ義弟も家に来ていない。私が新たなキャラを作ったからシナリオが変わったならいいんだけどね。私は実の所もう働いていたりする。小説を書いているのよね。今書いてるのだと夢国の失われし姫君、意外と売れているのよね。私、才能あったのかしら?そしてたまにBL小説を書いているのよね。どちらかというとそっちのジャンルを本業にしたい。

でも最近アイデアが浮かばなくて逃げているのよね。もう辞めようかと思うくらい、大体8歳に書かせるな!子供は働かなくてもいいんだ!私は公爵の爵位を持っているのに、働く意味が分からないわ。
「そんな愚痴は後ででいいので早く書いてください。」この人はミア・ソグラノ私の編集者だ。
「ミア、私は!寝るわ」もう疲れたいくら元気な子供の体でも流石に疲れた。
「やめてください!貴方の小説を待ってるファンが居るんですよ」
「ファンが居るせいで書かなければならないのなら私はファン要らない!」そんな現実逃避をいつもしているが、なんとか出来た。ミアは帰って行った。そうだ!次で終わりにしましょう!今、闇の王の城に行っている所だけど、闇の王はどこかに消えて、世界はハッピーになり全て解決しましたって!私って偉い私、修羅場で忘れてたけど、明日誕生日だったんだ!等々9歳か、でもお母様がお茶会に出るようにって言ってたけど、絶対出たく無いわ。
それよりBL小説書こ、私が出してるBL小説は、ヤンデレ王子と弱虫平民ってタイトルだけど、中々の好きなカップリングなのよね。王子はその平民を束縛するけどそれが嫌がらせだと思っているのよね。最初これを案したら、「ヤンデレって何ですか?」って言われたのよね。あれは説明がめんどくさかった。私結構好きなんだよねヤンデレ×お馬鹿物が…それにあれは実はほぼこの世界の攻略対象と同じ設定で、でもきっと王子とかは気づかないだろう…何故ならそれは大人の攻略対象だからね!って事は私の義弟が受けになるのかな?そうだよね。
あれは編集者も良かったって言ったのよね。


私の誕生日が来た。だからなんだって感じだけど、とにかく9歳になり始めてのお茶会では、私は公爵令嬢のカレンとして出ずに、子爵子息のレンとして出る…私は分家のメリーラ子爵家の子息レンとしてこれからは生きる、もうその許可は親バカ公爵に取ってるし、後は、私が王子に関わらず、魔法を学ぶエレフィナ学園を卒業したら、良いだけだし!私は一人で死ぬまで小説を書くしかもBLの!私って天才!後は、主人公と攻略対象を結婚させるだけ、でも私の義弟は守ろう、彼は受けの才能がある子だからな!世界って攻めの才能があるやつばかりで受けの才能がある人って少ないからな…
「どうフェナ!わた、いや僕男に見える?」私は男装した姿をメイドのフェナに見せた。
「はい、ちゃんとカレン様が男の子に見えます。」そうだろうそうだろうえっへんと私は威張った。
「あとフェナこの姿の時はわた、いや僕をレンと呼んでくれないか?」この姿でカレン様なんて言われたら計画が失敗してしまうからな。一応僕の表向きは、メリーラ子爵家の子息で次男という事になっている。
ジュエ・メリーラとは僕の叔母にあたる存在だ。彼女が快く賛成してくれた。彼女は、僕の小説の主にBLの大ファンらしいのだ。
私は、朝の8時頃に家を出て昼の18時頃に帰宅をする事になる。
勿論公爵令嬢として家に居る事もある。私は、男性としてのマナー勉強と女性としてのマナー勉強どちらも学ばされた。通常の二倍でとても疲れる。その上、締め切りがあるのだめんどくさい!嫌だ!でもこれは将来永遠にBL小説を書き続ける為!


「お母様、こんにちは」
「カレ…レン!久しぶり、待ってたわよ、」叔母様は、僕の名前を間違えかけた。僕って叔母様に愛されてるな…確かお母様はモブだよね?こんなに美しいのに…
「カ…レン!久しぶり!」彼の名前は、ソラ・メリーラ僕の従兄弟に当たる、表面では僕が彼の弟なのだ。同い年の弟ってなんだか、養子に貰った感じがあるんだよな、ソラは俺の事情を知っている。だが、親子揃って名前間違えかけるって…
叔母様が僕と爵位が違うのは、お互い惹かれあったかららしい、元々叔母様はお母様の方の姉らしい、男爵家の二人が、子爵と公爵に嫁に行ったらしい。
「ソラ!久々だな」ソラと会ったのは、6歳の時丁度記憶を取り戻し一年目だ。モブなんだけどとても受けっぽいから好きなのだ。
「ほんとに男口調だし、なぁ!一緒に木の上競争しようぜ」ソラはいつも僕と勝負したがる。でも会うのは年に一度くらいなんだよな…
「いいぜ!ソラが僕に勝てるとは思わないけどな!」ソラは毎年会うたびに僕に勝負を挑んでくるけど勝った試しがないんだよな…
木の上競争とは、木から木へ飛び移りゴールまで木を使って行く競争だこれにはとあるエピソードがある



「ソラ初めまして、私カレンと申します。」最初は、軽く挨拶した。
けど、急に両親達が喋り出した。
全く居られる雰囲気では無かったので、外に出た。そしたら、木で寝ているソラの姿を見た。寝てる可愛い
私は木に登って上からの景色を堪能した。それにしても緑多いな…
「ん?」起きたようだ。
「おはよーソラ!」
「うっわなんでそんな所居んだよ」
そりゃ驚くよね、急に呼びかけられて、その上木の上にいるなんて…
「ソラもおいでよ!上からの景色は綺麗だよ!」
「絶てぇ行かねえー!」なんだよ、人が折角誘ってあげてんのに!私は怒って、つい挑発してしまった。
「ソラってば高い所怖いんだ」
「怖くないし!登ればいいんだろ」ソラは登る途中で、足が崩れかけた「無理でしょ絶対、もう辞めた方がいいよ!」
「馬鹿にすんな!お前が出来て俺が出来ないなんておかしい!俺だってこんくらい出来る!」
「ごめんなさい、私が悪かった。危険だから降りて!」それでもソラは言う事を聞いてくれなかった。
何とか私の所まで辿り着いた。
「どうだ!俺も出来たぞ」ドヤ顔で行っているけど私がどれだけ冷や冷やさせられたかまた怒ってしまった
「じゃあこれ出来る?出来ないよね。」私は木から木に飛び移りまたそう挑発した。私は、木の上をジャンプして進んで行った。最後にどうだという表情をしてソラの方を振り向いた。するとソラはむっとした表情をしていた。
「俺だって出来るし!よっと、」
ソラが木から木に飛び移った。サッサッサッとと私の近くまで来た。
けど最後の方で躓いた。
「うわっ」私はその手を引っ張った
「大丈夫?ちゃんとバランスを考えて飛んでよ!」私は何とか引き上げる事に成功した。
「ありがとう」ソラは小さな声で言った。
「何か言った?小さくて分からなかった。」
「別に何も言ってねえ、」
「じゃあどういたしまして?」私は聞こえないフリをしていたのだ。
「聞こえてんじゃねーか!」やっぱり可愛い。この子は絶対受けだよね私はその時赤面しているソラを見てそう思った。


その日以来、ソラは会うたびに勝負を仕掛けてくる。しかも何故か木の上競争がお気に入りらしい。
「駄目です!レン、今日は私とする事があったでしょう?」忘れてた僕のBL原稿を見せる約束してたんだ
「悪い僕叔母様と約束してたんだ」そんな風に、僕の公爵令嬢と子爵子息としての日々が始まった。

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