じゃんじゃん死のう!から始まってしまいましたね異世界生活え? この流れで? えっと頑張ってマスター いや、これタイトル? あ、これ四人で言ってます さてと 俺の台詞は・・・

日ノ丸太郎

2話 理不尽、非情とはこのことだと思う

 悪魔の声が聞こえなくなった真助は少しの間その場に止まっていたが、数歩進み、大きく息を吸った、 そして。

「やってやらぁぁぁぁ!!!! ぜってぇ!この世界で!!ハーレム作ってやるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

そう叫んだのだった。

(にしても、この称号がついた状態でいったいどうしたものかな。 まず、ここは草原何もない。 以上。 いや、おかしいだろ。 どうする? 腹は減るのか? 喉は乾く? 答えは簡単。 両方あるに決まってるってそうじゃないけど、そうなん・・・あぁ!もう歩こう)

「そうしよう、うん」

ということで歩き始めた真助。 最初のプロローグはこれにて終了。これから本格的に彼のストーリーがスタートするのだ。

(草原歩いたら何が先にあるかな、森? うん、森はありそうだな。 魔王が居るって話だし、魔物はいるわけだよな。ん? この世界の動物は普通なのかな? いや、もし普通でも勝てる保証はどこにもないな、実際現実で魔物と会ってみろ武器なしで勝てるか? って誰に聞いてんの俺は)

草原のため歩いても何もないと思いきや、体感20分くらい歩いていったら案外木が見えてきた。 その木は周りに木が伸びていなく、《森》というには少し寂しすぎた。

(森、ではないなこりゃ ん?けど、よくよく見ると・・・)

が、遠い目で見てみると案外そこらに点々と伸びていた。

最初に見えてきた木の下には、黒い影が一つ見えた。 四足でどこか猫のようなその生き物。 今は真昼だからか、丸くなり瞳を閉じていた。

その生き物を確認するやいなや真助は足を止めた。

(いた・・・てか、でか。 小さいころに動物園に行った時にライオンを見たが、全然ライオンよりでけぇぞありゃ。 いや、てか虎?いや、にしては、線が少ないような気もするな)

真助が近づくにつれてその生き物がどんなものなのかより鮮明に見えてきた。

顔は目の上に斜め線が三本あり、色は白に近い。 大きさを言うなら立てば真助よりも大きい身長だ。 ちなみに、真助の身長は176cm。 そのデカさは、こちらに向かって走ってくるトラックと言ったらわかりやすいだろうか。

全体的に黒い線が入っているが最後まで繋がっている線はなく、全体的に線は途中で途切れているものが多かった。

(さてと、こんなやつに勝てるわけないからここからは立ち去るとしますかね)

そのときだった。 

(これは・・・)

立ち去ろうとしていた真助。 しかし、後ろから妙な違和感を感じる。 つまり、視線を感じるということである。

ゆっくりと振り向く真助。

真助の目に映ったのは、こちらを睨んでいる生き物の目だった。 

起き上がる生き物。 いや、生き物ではなくもはや獣である。 獣はガルルルと喉を鳴らし始める。

「これは、詰みましたね、はい」

唾を飲む真助。 その額には冷や汗が流れていた。

(どうする。 逃げる?無理だろう。 あれは逃げれない。 というか、四足のほうが走るの速いんだよね確か)

「グアオォォォォォォォ!!!!」

その咆哮は草原の草を大きく揺らした。熊でさえ、咆哮では草は揺れないだろう。この獣は熊よりも力があるということである。

「逃げれないならなぁ」

何故、彼はここまで冷静なのか、その答えは知らないからである。そして、実感がわかないからでる。

この獣との力の差がわからない。 死を経験したというのに、再び死ぬという実感が多分ないのだろう。

「先手必勝!」

真助は右手で殴る構えをとり獣に向けて駆けていく。

「うおおおお!!!」 

 獣も真助に向かって駆け出す。

そして、真助の瞳に最後に映ったのは獣の口の中だった。




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赤くなった日差しが真助を照らす。風は若干冷えてきていた。風も強くなりはじめたのか、草の反射により見える波は少し、荒れているようにも見える。

「え?」

真助は右、左を特に意味もなく眺める。少し乾いた喉が彼に生きていると知らせた。

「喉が乾いた。 うん・・・俺は、死んだ?」

少し震え始めた腕、次の瞬間真助の脳裏には喰われる瞬間の光景が浮かんだ。

「う、うわああああああ!!!!」

髪を両手で押さえつける真助。その顔は完全に青ざめている。

「はぁ・・・はぁ、はぁ」

(誰か、誰か居ないのか?)

こんな状況の彼が求めたのは人の温もりだった。 日は当たっているのに冷めていく体。その体を温めるために人を求める。 

(あの悪魔は? いないのか? 今の俺を見て、笑えよ悪魔!)

何でもいい、とりあえず声が聞きたかったのだろう。

(クソ、何でこんな世界に来たいって思っちまったんだよ。 ていうか、よくよく考えればそうだよなぁ! 普通、生き残れるわけねぇよ)

だが、彼はあることを思い出した。 《継承》という能力である。

「そうだ、少しは強くなれたのか? ステータスオープン」



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名前齋藤真助         種族人間



MP0



スキルなし



加護なし



称号 最弱者



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「は?」

何も変わっていなかった。

(あ、そう。 死んで強くなるやつじゃないのかははは。 マジか、じゃあ言葉通りってわけね)

その場に座り込む真助。 

「あぁ 腹減った」

再び死をしり、初めて殺されるということを味わった真助。だが、そんな彼のお腹はそんなことがどうしたと言わんばかりに、ぐぅ~と空腹の知らせを鳴したのだった。

再び左右を見渡す真助。

(本当に何もないな、これが森の中だったら少しは楽なのに)

真助は空を見上げる。

暗くなってきた空には星が点々と見えはじめていた。 色は紺、紅色、オレンジ、赤、青、などより詳しく言うなら・・・と言いたくなるほど色鮮やかである。

「あー! クソ! チート能力くれよ神様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

そう叫ぶと真助は起き上がった。

「よし、逆方向行ってみるか」

こうして、真助は先程とは逆の道に歩を進めるのだった。

彼がこのように立ち直れるのはこの幻想的な世界に恋い焦がれてしまっているからなのかもしれない。

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