じゃんじゃん死のう!から始まってしまいましたね異世界生活え? この流れで? えっと頑張ってマスター いや、これタイトル? あ、これ四人で言ってます さてと 俺の台詞は・・・

日ノ丸太郎

0話 君の望みを叶えるとしましょうか!

 昼の日差しが数時間歩き回った齋藤真助と言う名の黒髪の少年の目を刺激する。 昨日の夜に久しぶりに外に出掛けようなどと思った自分を恨みながら。 

彼は今、家に帰っている途中である。詳しく言うと少し人がいるビル近くの道である。 真助は、クーラーのきいた店にいたときは買ったことに対しての幸福感に浸っていたわけだが、店の外に出て夏特有の乾いた炎天下の中歩いていたらそれまぁ 普段家で引き込もっている彼には大ダメージなわけで、自分を嫌いになってくるものだ。 今の彼にはどんな正義もくだらなく感じるだろう。

(クソ暑い。 いや、何でこんなに暑いんだよ。 ふざけんな、夏ふざけんな。 マジで暑い。 何で俺の家はここから近いわけ? そのお陰で電車とかバスとか乗れないじゃん、もったいないじゃん。 あークソ、乗ってやろうか、一番最後まで乗ってやろうかこん畜生め)

内心でブツブツ言いながら彼は歩く。 何故彼がこんなことをするのかは買ったものがあるからだろう。

「あが!? え・・・」

突然の激痛に言葉を失う真助、その痛みに耐えきれずその場に膝をつく。 痛みの原因は不明。 痛い場所は恐らく胸なのだろう。 咄嗟に胸を強く掴む真助。 何もできず、ただただ胸を強く掴む。 そして、次に掻いてみたり、叩いてみたりもしていた。

(何だ何だ何だこの痛みは!!  何だよこれ逃げれねぇ いや、死ぬ! 死ぬってこれは! うう、くぅぅ、どうしちまったんだよ本当によう!!! クソ!暑さまで感じなくなっちまったじゃねぇかよ!!)

ついに顔も地面についた。 ただ荒く呼吸を吸う。 真助からしてみれば呼吸しているのも奇跡に近いのだが、とはいえ呼吸に向ける意識も次第に失っていく。目をかろうじて開けているのはきっと、閉じればおしまいかもしれないから。

周りもスマホを取り出してる人、じっと奇怪な目で見る人、気にせず立ち去る人など様々な人がいるわけだが、彼を気にかけ、彼に助け船を出してくれる人など、一人もいなかった。

(さて! やっと君は異世界に行けるわけだけど、どうしてそんなに苦しそうなの?)

そんな真助に助け船ではないが、可愛らしい声が真助の頭に響く。 

「は? ふざけんな!?てか、何処のどいつだ!!」

犯人かもしれない声の主に怒り叫ぶ真助。

(そんな怒んなって、今から君は念願の《異世界》に行けるわけだしさ)

「だから何だよ!? 異世界て何だ! てめぇは誰だ!!!」

真助が問いをなげた瞬間大きな波のような激痛が胃の辺りから喉を通り、口の中に入ってきた。 その味は鉄のようで、その味に耐えきれなくなった真助はついそれを吐き出した。

「う、おぅぶべぇぇ!」

(!!?)

いきなり、真助の目の前が真っ赤になった。
視界が真っ赤に染まる。 理解できない脳も、少し気になる鉄みたいな味も全ての思考を今、カットされた。

「ぐう・・・うぅぅ、うおぉうぇ・・・え、ぇぇぇ」

続いて、またも《吐血》する真助。 彼はもう理解できないし、考えることもできないだろう。

「おい・・・おい、誰か俺を助けろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

地面を転がり回る真助。 それを見て人々は絶句。 それもそうだろう。 普通の視点から見れば彼は狂人だろうから。 だが、彼からしたらこんな自分に対して、119番の一つもしてくれない彼等は狂人というか、悪魔に見えただろう。

(まぁまぁ落ち着きなよ~)

「助けろ! できないなら救急、ぶふぁぁあ・・・救急車よ・・・」

いい終える前に彼は倒れた。 

(さてと、いい感じに絶望、怒りの感情を採取できたし、君のこの世界の魂も回収できる訳だし、いや~異世界に行きたいって願う人間って神的に言ったら愚かだよね~実に滑稽ですわ!   まあ?あっちに行っても実に美味な! 感情を出してくれるからいいんだけどね!あはは! この人間が異世界に行く瞬間! 僕は凄く好きだよ! 実に可愛いし、愛してるよ)

(もお いい、俺は死ぬんだ。ああ何でこうなったんだっけな・・・そうだ、あの時あの夢で、つい、悪魔って名のってる奴に異世界に行きたいって言ってしまったんだったな)

悪魔は楽しそうに何かを語っているが、彼にはどうでも言いことだった。 

全てを受け入れた後は痛みなどなく、逆に彼には安らぎが訪れるのだった。

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