異世界でバイオハザード
人工バーサークの誕生
貴重なサンプルが偶然手に入ったことだし実験を始めるとしよう。
今回の実験の目的は人工的なバーサークを作ることだ。バーサークを作るにはZ−ウイルスを体内に取り込んだ時に起こる超常的な新陳代謝に追いつくだけの栄養素である有機物を与えることでZ−ウイルス本来の効果である単体での進化を遂げることができ、超人的な強さを得ることができる。今のZ−ウイルスでの最終形態はバーサークであろう。
しかし一番の目的は知力の高いB.F.Wを作ることでコントロールし、僕自身の護衛や万が一、今後作ったB.F.Wが暴走した場合外に情報を漏らすわけにはいかないため、捕獲または活動を停止させる必要があるのだ。
「今回は運がいいな…。ちょうど知力の高い個体が手に入るなんて。フフフ、ハハハハハハハハハ!!まずは人間の死体から始めるか。」
僕はコツコツと足音を鳴らして手錠や足枷のつけた死体へと向かう。
「確か…ギジイとか言われていた個体だっけか…。」
最後に女が叫んでいたから印象に残っている個体だ。そういえば男と女で変化が変わるのか実験していなかったし後でZ−ウイルスを注入してから観察しよう。
「腹部に大きな欠損があるがZ−ウイルスなら再生するだろう。よし、先に黄金の果実の成分を凝縮したコレを注入してからっと…。」
言い忘れていたが黄金の果実は量産に成功している。黄金の果実を手に入れてから6年という歳月が経てば誰だって作れるだろう。逆に僕は量産に2年もかかってしまってるので凡人さを思い知らされる…。
「次はいよいよZ−ウイルスを注入だ。…フフ、さて蛇が出るか、鬼が出るかな…。」
僕はZ−8号となる個体にZ−ウイルスを脊髄に注射した…。
「脊髄にZ−ウイルスを注入することで全身に行き渡り、偏りがなくなるため、Z−4号のようなアンバランスに変異したB.F.W生まれることなく完全なB.F.Wが生まれるはずだ…。」
少しずつ身体の中央から末端へとかけて、身体の細胞が再構築されている。ぶくぶくと皮膚は腫れ上がり、身体は赤みを帯びている。すると次第に表面に灰色の皮膚が形成され身体を覆い、身体中から血管が浮き出てきた。特徴的な部分は心臓も浮き出ていることだ。
しかし心臓を破壊してもこのZ−ウイルスは動きを停止させることのない耐久性を持つので多分、大丈夫だろう…。
『お゛お゛お゛お゛お゛おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
死者が生者を恨むかのように叫び声をあげるZ−8号は今まさに蘇った。
『グッ、グオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オォォォォッォォォォォォォ!!』
僕を見てそう叫んだ…。
「し、失敗か…?」
しかしすぐに動きを止めて僕を見ている。
「ま、まさか…、Z−8号、あの檻を破壊してくれ…。」
僕が命令を下した瞬間、Z−8号は動きだし、僕の命令通りに檻を破壊したのだ。
「す、すごいぞ!!Z−8号!君は知力をある程度残したままB.F.Wになることができたんだね!…これでまた次のステージに行ける…。フフ、ハハハハハハハハハ!」
先程は少し感情が高ぶって、我を忘れていた…。まだまだ僕もあまいな…。研究者として冷静さを欠くなんて未熟者だ。
さて気になっているであろうZ−8号のステータスはこれだ。
Z−8号
種族 バーサーク
年齢 ???
体力 5429
魔力 0
筋力 4972
耐力 3906
速力 241
知力 67
というプロトバーサークとは一回りも強いステータスになっている。体力、筋力、耐力はもちろんのこと、速力までも上がっており、殆どの敵を圧倒することが可能ではないだろうか。
しかしここはファンタジーワールドということもあり、未知が多い。今まで戦っていたのも最低級の魔物であるゴブリンばかりだし、人間もこの世界では淘汰される存在なのでこれくらいの強さで満足してはいけない。将来的にはこの世界の強者と呼ばれるドラゴンや悪魔などを倒せるだけのB.F.Wをつくりたいものだ。
「よし、Z−8号は常に僕を危害が及ばないようにしろ。」
『…。』
Z−8号はB.F.Wの中でも知力が高く、僕がZ−8号を作った存在と理解できるらしく僕の命令を聞いてくれる。だが覚えている命令は三つが限度のようであまり、使い勝手は良くないようだ…。
それと僕が命令してもうんともすんとも言わない。動き出したときに叫んだあの声はどこにいったのやら…。
今回の実験の目的は人工的なバーサークを作ることだ。バーサークを作るにはZ−ウイルスを体内に取り込んだ時に起こる超常的な新陳代謝に追いつくだけの栄養素である有機物を与えることでZ−ウイルス本来の効果である単体での進化を遂げることができ、超人的な強さを得ることができる。今のZ−ウイルスでの最終形態はバーサークであろう。
しかし一番の目的は知力の高いB.F.Wを作ることでコントロールし、僕自身の護衛や万が一、今後作ったB.F.Wが暴走した場合外に情報を漏らすわけにはいかないため、捕獲または活動を停止させる必要があるのだ。
「今回は運がいいな…。ちょうど知力の高い個体が手に入るなんて。フフフ、ハハハハハハハハハ!!まずは人間の死体から始めるか。」
僕はコツコツと足音を鳴らして手錠や足枷のつけた死体へと向かう。
「確か…ギジイとか言われていた個体だっけか…。」
最後に女が叫んでいたから印象に残っている個体だ。そういえば男と女で変化が変わるのか実験していなかったし後でZ−ウイルスを注入してから観察しよう。
「腹部に大きな欠損があるがZ−ウイルスなら再生するだろう。よし、先に黄金の果実の成分を凝縮したコレを注入してからっと…。」
言い忘れていたが黄金の果実は量産に成功している。黄金の果実を手に入れてから6年という歳月が経てば誰だって作れるだろう。逆に僕は量産に2年もかかってしまってるので凡人さを思い知らされる…。
「次はいよいよZ−ウイルスを注入だ。…フフ、さて蛇が出るか、鬼が出るかな…。」
僕はZ−8号となる個体にZ−ウイルスを脊髄に注射した…。
「脊髄にZ−ウイルスを注入することで全身に行き渡り、偏りがなくなるため、Z−4号のようなアンバランスに変異したB.F.W生まれることなく完全なB.F.Wが生まれるはずだ…。」
少しずつ身体の中央から末端へとかけて、身体の細胞が再構築されている。ぶくぶくと皮膚は腫れ上がり、身体は赤みを帯びている。すると次第に表面に灰色の皮膚が形成され身体を覆い、身体中から血管が浮き出てきた。特徴的な部分は心臓も浮き出ていることだ。
しかし心臓を破壊してもこのZ−ウイルスは動きを停止させることのない耐久性を持つので多分、大丈夫だろう…。
『お゛お゛お゛お゛お゛おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
死者が生者を恨むかのように叫び声をあげるZ−8号は今まさに蘇った。
『グッ、グオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オォォォォッォォォォォォォ!!』
僕を見てそう叫んだ…。
「し、失敗か…?」
しかしすぐに動きを止めて僕を見ている。
「ま、まさか…、Z−8号、あの檻を破壊してくれ…。」
僕が命令を下した瞬間、Z−8号は動きだし、僕の命令通りに檻を破壊したのだ。
「す、すごいぞ!!Z−8号!君は知力をある程度残したままB.F.Wになることができたんだね!…これでまた次のステージに行ける…。フフ、ハハハハハハハハハ!」
先程は少し感情が高ぶって、我を忘れていた…。まだまだ僕もあまいな…。研究者として冷静さを欠くなんて未熟者だ。
さて気になっているであろうZ−8号のステータスはこれだ。
Z−8号
種族 バーサーク
年齢 ???
体力 5429
魔力 0
筋力 4972
耐力 3906
速力 241
知力 67
というプロトバーサークとは一回りも強いステータスになっている。体力、筋力、耐力はもちろんのこと、速力までも上がっており、殆どの敵を圧倒することが可能ではないだろうか。
しかしここはファンタジーワールドということもあり、未知が多い。今まで戦っていたのも最低級の魔物であるゴブリンばかりだし、人間もこの世界では淘汰される存在なのでこれくらいの強さで満足してはいけない。将来的にはこの世界の強者と呼ばれるドラゴンや悪魔などを倒せるだけのB.F.Wをつくりたいものだ。
「よし、Z−8号は常に僕を危害が及ばないようにしろ。」
『…。』
Z−8号はB.F.Wの中でも知力が高く、僕がZ−8号を作った存在と理解できるらしく僕の命令を聞いてくれる。だが覚えている命令は三つが限度のようであまり、使い勝手は良くないようだ…。
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