異世界でバイオハザード

チーズフォンデュ

朱雀の行方

『guwaaxaxaxaxaxaxaxaxaxa!!!』

Z−4号がすでに生物離れした叫び声をあげる。

「な、なんだあれ!?あ、あんな魔物知らないぞ!」

ガメルが驚き叫んでいる。

「おい、よくみてみろ!あの耳の形状的にゴブリンの一種じゃないのか!?しかも体表の腐敗具合から想像するに禁じられた死霊使いだ!」

ギジイはすぐにゴブリンであることに気づいた。

「確かに!と、なるとあいつに容赦はいらないな!覚悟しろ!死霊使い!」

パーシェイスはヴァンのことを死霊使いと決めつけ、剣を抜いた。

「とにかく、やつを倒さないとここから出られないようだし俺たちの力を見せてやるとするか!行くぞ!」

パーシェイスの掛け声と共にすぐに戦闘の目になり陣形を組んだ。

「なるほど…。」

ヴァンは彼らのことを侮っていた。新たなB.F.Wの誕生ですでに敵はいないと思っていたが、目の前には瞬時に戦闘準備を整え、戦ってくる冒険者を見て焦っていた。

『guwaaxaxaxaxaxaxaxaxaxa!!!』

Z−4号が異様に発達している右腕でパーシェイスたちを襲う。

Z−4号の鋭利な爪をガメルは巨大な盾で防ぐ。が、ガメルは弾き飛ばされてしまう。

「うわあっ!!」

「な、何!?巨体のガメルを吹っ飛ばすほどの怪力って言うのか!?」

百八十センチ以上あるガメルを弾き飛ばしたZ−4号にギジイは驚きながらもZ−4号の死角である場所から短剣突き刺すが…。

『u?gooxoxoxoxoxoxoxoxoxox!!!』

Z−4号は何事もなかったようにギジイの方へ振り返り、右手の大きな爪でギジイは腹に穴が空いた。すぐにZ−4号は右腕をギジイの腹から抜き、パーシェイスへと敵意を向けた。

「あ、あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!に、ニーナ!!ばや、くおれに…回復ま、ぼうを…。」

ギジイは腹を抑え、あまりの痛さに泣きながらニーナに助けを求める。

「ぎ、ギジイさん…。あ、あ、あ…。」

ニーナもここまで酷い状態を見たことが見たことがなかったため完全に動揺し、恐怖に頭がいっぱいだった。

「ニーナ!はやく、ギジイに回復魔法を!!おい!ニーナ!いい加減目を冷ませよ!!」

アルがニーナの混乱に気づき、命令する。するとニーナは思い出したかのように動きだし、回復魔法を唱える。

「れ、レスト!」

初級魔法であるレストは擦り傷や多少の疲労を癒すがギジイの腹に空いた穴を治すことは当然ながらできない…。

「…お、おれが…ごん、な…どころで…じぬ、なん…で…。」

ギジイはそう呟いて動きを止めた。

「…おいおい、嘘だろギジイ!?いつもの悪い嘘だろ!?…てめえに貸した20000ベリーも返ってきてねえのに死ぬなんて冗談じゃねえぞ…。」

仲間が死ぬのが初めてだったアルは長い付き合いのギジイが死んだこと受け止めることはできかった。

『guwaaxaxaxaxaxaxaxa!!』

しかし未だ何も変わらぬZ−4号はひたすら欲求の赴くまま、右腕を振り回し、パーシェイスとガメルを追い詰めていた。

「あれ?こんなものですか…?もっと強いと思って少し覚悟していたのにな…。」

ヴァンは考えていることを口に出してまった。その言葉が聞こえたニーナはヴァンを睨み、何も言わないがすごい形相だ。

「あ…ごめん…。でも、君たちの実力も知らなかったからさ…、その…言いたくないんだけどこれじゃあ戦闘データを少しは取れてもあまりいい戦闘データにはならなさそうだし…その何というか…無駄というか…。」

それを聞いた瞬間、アルは完全にキレた。

「ふざけるなよ!!勝手にこんな化け物で襲わせた結果、こっちは一大切な仲間を殺されたっていうのに無駄だと!?こいつはな!!田舎から上京して家族を楽にさせようとして冒険者になったんだ!それからもCランクまで上がってこれからって時になんで…なんでこんなことになるんだよ…。」

アルはギジイの死を受けとめ始め涙を流し始めた。


「どうして…どうしてなん、っ!!!」

アルが自分の腹部を見ると長く鋭利な爪が伸びていた。

「う、そ、だろ…。まさ、か…みんな、やられた…のか…。」

Z−4号は右手を引いて最後の生き残りであるニーナを見て右腕をあげる。

と、その瞬間にZ−4号の腕に一本の注射器が刺さる。

『uxu?ugaaxaxaxaxaxaxa…a a…。』

Z−4号はうめき声とともに倒れた。そしてゆっくりとヴァンはニーナに向かって歩きはじめる。

そしてニーナの前に立つとニーナが口を開いた。

「…な、なぜ私を残したのですか!?なぜ私もみんなと一緒に殺してくれなかったんですか!?」

「え?そりゃぁ…君には生きたままの個体にする実験があるからにきまっているじゃないか。」

ヴァンは笑みを浮かべてそう言い放った。

「あ、悪魔…。」





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