異世界でバイオハザード

チーズフォンデュ

実験にハプニングはつきもの

あれから1週間が経過した。この1週間で起こったこと報告すると大きく二つの良いことと一つの悪いことがある。どっちから先に聞きたいかわからないが先に良いことから話さしてもらう。

一つ目の良いことはZ−0号と戦ったゴブリンたちが全員ゾンビ化し、多くのサンプルが手に入ったことだ。これでさらにたくさんの研究、実験ができる。

二つ目の良いことの前に悪いことから話さしてもらう。なぜなら悪いことと二つ目の良いことは繋がっているからだ。

悪いこと、それは僕の八体に増えたゾンビが二体に減ってしまったことだ…。
なぜ二体までに減ってしまったかというとZ−ウイルスはその性質状、感染者を驚異的な新陳代謝にするため極度の飢餓感に襲われるため、活動が停止する直前になるとたとえ同族のゾンビ同士でも共食いをしてしまうのだ。その結果ゾンビたちが食い争い、二体にまで減ってしまったのだ…。

これは確実に僕が悪い。一体一体にしたかったが危険だったため放置しているとまさかこんな早くに共食いをするなんて…、考えがあまかった。

そして最後に良いことは共食いをした結果、新たな新種のゾンビが生まれたことだ。共食いしたことによりZ−ウイルスの濃度が高くなり、微量ながら有機物を取り込んだことで肉体変化が起きた。

もともとZ−0号と戦っていたゴブリンは成熟していたことからゾンビ化したときにすでにZ−0号より体格が大きく背丈も高かった。その個体が生き残ったためさらに体格は大きくなり体長2メートルにまで成長した。そして右腕が大きく肥大して末端には鋭く伸びた爪が生えていた。肌は腐敗したままだが筋肉量が増えていて、顔には再び眼球が生成されており、視界が戻ったようだ。

僕は今僕の作ったB.F.Wを収容している牢獄へと向かった。

「グワアァァァァァァ!!」

変異したゾンビ、Z−4号がこちらを威嚇する。変異したようだが残念ながら知能は元のままのようだ。

「やあやあ、Z−4号。元気そうで何よりだよ。…しかしやはりこの見た目は前世で見たプロトタイ◯ントのようだ…。」

プロトタイ◯ントとは前世で見たゲームのクリーチャーでウイルスを持った人間に肉体強化をした存在であるのだ。

「フ、フフフ、ハハハハハハハハハ!!これはいい!このZ−4号を調べれば人工的にタイ◯ントシリーズが作ることができる!…タイ◯ントって言えないし、名を凶暴という意味のバーサークとしよう!」

今回偶然的にできたプロトバーサークのステータスはこんな感じである。

Z−4号

種族 バーサーク
年齢 ???
体力 3425
魔力 0
筋力 2683
耐力 2344
速力 123
知力 26

体力、筋力、耐力は以前のゾンビたちに比べて段違いだ。正直これに勝てる生物がいるのか怪しい。しかしバーサークをコントロールしなければアン◯レラと同じ道を辿ってしまう。そうならないために安全第一で研究、実験していく必要がある。

「そして、君も生き残っているとはね…。」

二体生き残っていたB.F.Wの内の一体はバーサークへと変異したZ−4号。そしてもう一体は初めて僕が作り出したゾンビのZ−0号である。

直接Z−ウイルスを打ち込んだため、ウイルスの濃度が高く、ゾンビに噛まれた二次感染されて生まれたゾンビより強かったおかげで生き残っており、しかもZ−0号も微妙に変化していた。

身体は腐敗したままで灰色の肌だ。体格は同じ成人男性と同じサイズで、眼球はなく、視覚はない。口元を見ると大きな牙が生えていた。噛めばどんな硬いものも噛み砕けそうな顎をもっていた。
前に見た時にはそんな見た目はしていなかったがこの個体もゾンビを食べたことでZ−ウイルスの濃度がさらに上がり、突然変異したと考えられる。

「フフフ、素晴らしいな。Z−ウイルスの濃度を上げれば上げるほど強化されるわけだ…。しかし濃度が高すぎると毒性の強さや新陳代謝の急激な成長についていけず死んでしまう…。これは研究しがいがあるな。フフフ!!」





ここは人間の王国である《ライセルノーレン》。その王国の中にある辺境、都市《マーセル》の冒険者ギルド内であるクエストが貼られていた。

クエスト    (シャリン山に現れたゴブリンキングの討伐)

シャリン山に現れたと思われるゴブリンの王、《ゴブリンキング》を討伐する。
証拠品としてゴブリンキングの頭を持ち帰ること。

報酬   10000000ゼリー
依頼主  ガゼル組合会長 ガゼル・エンター

「おいおいシャリン山にゴブリンキングが現れたのかよ…。やっぱあの山は危険だな…。」

ある男がクエスト内容を見てそう呟いた。

「ガゼル組合もユリアード家を潰そうとシャリン山の土地を得ようとしたみたいだがまさかゴブリンキングがいるなんて思わなかったらしいな…。」

隣にいた男がそう話した。

「シャリン山には沢山の希少鉱石が眠っているからって焦り過ぎたようだな…。しかもすでに多額の金をつぎ込んでいるからやめるにやめられねえってわけだ。」

「あの山には以前から高ランクの魔物がうようよしてるって噂だったのによ…。ユリアード家を堕とそうとしたらしいがあまいな。」

「確か、長男のアークは騎士団長を任されていて、ドラゴンの亜種を倒したって聞いたぜ。」

「んなこと誰でも知ってるよ。長女のリリンシャは三大魔女に入った新たな大魔女だし、今じゃ四大魔女の炎帝の魔女なんて言われるほどの実力だ。そして次男のラリスはAランク冒険者でかつてAランクの魔物であるギガンテスを単独で倒した化け物揃いだ。そんなユリアード家を敵に回すガゼルは馬鹿としか言えねえな。」

「おいおい、ユリアード家といえば後一人忘れているぞ。」

「あ?どうゆうことだ?」

「三男の存在だよ。」

「あぁ…そういやいたな。あの、《ジーク》の存在を…。」

「そうそう。ジークといえばアーク、リリンシャ、ラリスの母親とは別の女から出てきた息子だ。」

「…確か前の母親はマレンだっけか…。15年前に病死してから2年後に再婚してできたカルシネの息子だっけか。」

「そうだぜ、13歳の鬼人なんていわれてる天才で、キメラ研究に携わっているらしいぜ。禁忌とされているキメラを作るなんて異常だよな…。」

「まったくだ…。ベルーゼ教会にいくら渡して許可してもらったんだろな。少なくとも数億ベリーはいくだろうな。」

「ひえ〜、さすが大貴族の一角だ。俺たちのレベルじゃ考えられないぜ。」

「ま、こんなこと話していても意味はないし他のクエストでも見にいくとするぞ。」

「ああ…。」







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