恋に運ばれて

アオハチ

休憩

 「着いたね〜」などと言いながら3人が近づいてきた。そして向こうも気づいたらしくえ?となる。

 「伊織、女子も呼んだのか?」すると伊織は驚き、まず誘えないと言った。渚も違うらしい。こんな必然的な偶然てあるのか......。

 そして悪運は続き、6人で行動することになった。
 ここは全国から人が遊びに来る有名な遊園地だ。だからこういう所には行きたくない。並びたくない。時間と金の無駄でしかない。そう考えるのは俺だけでは無いはずだ。

 他のみんなは楽しそうに笑顔で笑っているが木下は少しぎこちない気がした。

昼を済ませ次に行こうとみんな張りきっていたが俺と木下はもう少し休憩してから行くことにし4人が先に行った。
 俺がいつも通り机に伏せると木下が質問をしてきた。「あのっ、内田......くん」ん?とだけ返事をした。「内田くんは......あまり楽しくないの?」「楽しくはないな。俺、人が大勢いる所嫌いだし、こういう並んで待つ所も嫌い。てか、俺から見たら木下もあんま楽しくなさそうだけど」木下は驚き、飲み物を飲む。「楽しいよ......ただ私友達とかいなくてこんな所には来たこと無かったからちょっと体力が持たないって感じなんだ。まあ......大勢は好きではないけど」なるほどね......「まあ、気長にいけばいいんじゃね。そのコミュ障も直せば友達くらいできるだろ。まだ高校生活始まったばっかだし。好きにしてみれば?ただし大勢の友達はオススメしねーけど」すると木下は俺が見た中で1番いい笑顔でありがとうと言った。これが本当の笑顔ってやつかな。

 「んじゃ、そろそろ行くか」「うん」

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