恋に運ばれて

アオハチ

土曜日

 今日は土曜日。なのに俺は7時に起きている。いつもなら10時くらいまで寝ているのに。ふぁぁ......眠い。

 遡ること昨日の夜、突然伊織から電話がかかってきた。
 「どうした、なんの用?」「あ、悠。急にごめん、聞きたいんだけど明日なんか用事ある」俺の休みは用事だらけだ「うん。用事あるけど」向こうからえっ!と聞こえる「......どんな用事?」決まってるだろ「寝る」また向こうからえっ?と聞こえる「寝る用事か......うーんと明日ちょっと行きたい場所あるから付き合ってくんね?」「えぇ〜。どこに行くんだ?」それは秘密と即答された。
 「昼ご飯奢るから頼む」ならいいか「......分かった」了解すると伊織は喜んだ。「よし、ありがと。じゃあ明日の朝8時に迎えに行くから。じゃあね、おやすみ」少し早口で言われ返事を待たず切りやがった。

 2人でどこ行くつもりだ......俺に秘密......誕生日では無いし特に行く予定のイベントも無い。なんなんだ?

 そして現在に至る。朝ご飯に食パンを食べ、支度を終わらせてもまだ時間があったため猫の動画を見た。猫の種類?名前?は知らないが、俺は薄い茶色と白色の毛かシルバー色と白色の毛で短髪で目がくりくりだったら迷わず飼って抱くだろう。

 時間を忘れ動画を見ているとインターホンが鳴ってしまった。ベットの上に置いていた斜めがけの小さなカバンを持ちしぶしぶ玄関を開けた。

 するとそこには2人の姿があった。
 「おはよう悠」「おっ!来たか悠」

 「帰る」

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