恋に運ばれて

アオハチ

いい場所

 週に1度だけここに来るようにしている。ストレス解消のつもりでもあるが今の人生の中で最も安らげる場所だ。前にたまに実行していたいい場所探しで見つけた、ある小山の中にある小さな神社のさらに奥にある小さな休憩所。ここには屋根があるため影になるし雨も防いでくれる。そして猫がいる。

 初めてここに来た時は良さそうな場所とは思ったけど人通りが多そうだとも思った。そう思いながら猫を撫でていると、神社の関係者の人が来てここにはほとんど人は来なく関係者の人が掃除や猫のエサやりなどに来る程度だからまたおいでと言ってくれた。それから俺はここへは週1で来るようにしている。関係者の神木さんとは仲良くなりエサやりをよく任される。今日も猫たちにエサをあげ木の椅子に寝転がる。最高の一時だ。

 そのまま寝ていたらしく猫たちのシャー!という威嚇行為で目が覚めた。そこには何故か田中がいた。「えっとぉ、猫ちゃんたちなんでこんなに威嚇してくるんだろう」

 猫たちを何とか落ち着かせ本題に入った。「......で、何でいるわけ?お前もここ知ってんの?」田中はモジモジしながらストーカー行為をしていたことを話した。「はぁぁ。なんでついてくんの?」そう言うとこいつは俺のせいだと言った。

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