恋に運ばれて

アオハチ

当日の朝

 研修当日......。

 集合時間6時半とか早すぎたろクソが。
てか、今のところ全部の信号に引っかかってるんですけど......はぁ、ついてねぇ

 また赤信号になっている所に見覚えのある人がいた。「おう、田中だっけ?」声をかけると本人は思うそうな荷物を持ちながら「あっおはよ。内田君だっけ?」「そんな重そうなもん持ってなに入ってんの」彼女は荷物を落ちないように持ち直し「これは隣のおばあちゃんのだよ。重そうだったから信号渡るくらい持ってあげようと思って」「たいそうなこって、がんば」

 そして信号が変わり3人が渡り終わったところで「ありがとうねぇ〜。申し訳ないんだがもう少し手伝ってはくれんかね。急いでるならいいんじゃが」彼女は全然いいですよと言わんばかりにどこまでですか?と聞き返す。
ここだと言い老婆は紙に書いた地図に指を指した。そこは、ここから15分かかる所だった。うん、無理だな。間に合わねぇ。「はい!いいですよ!」こいつ遅れて行くつもりだろうか。「お前、遅刻するぞ。そこまでは無理だ」なんで?というように首を傾げている。「内田君が手伝ってくれたら間に合うっしょ。お願い」

 半強制的に荷物をひとつ持たされ目的地に向かって歩き始めた。絶対なにか悪いことが起きる予感しかしない

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