リベンジ フロントライン
プロローグ
迷宮王国レフェート。多くの人種が生活する大陸随一の大国。迷宮王国と言うからに多種多様な迷宮、その中に潜むモンスター等が存在する。迷宮王国レフェートは迷宮踏破組合を設営し、モンスターを殺すことで得る魔玉の欠片を各国に売ることで儲けている。
「では身分証と荷物を拝見します」
「どうぞ」
「確認が終了しましたので入国を許可します。ようこそ迷宮王国レフェートへ!」
一日中仕事をしているのか疲労しきった顔をこちらに向け元気のない、無駄に大きい声で今後してくる。
そんな事を考えながら、アレイル=アーリスは迷宮王国レフェートに入国した。
✼ ✼ ✼
「迷宮踏破組合は、っと」
迷宮踏破組合、通称ギルドはその名の通り迷宮を攻略するために冒険者を募る組織だが、国周辺の魔物の討伐依頼など、迷宮攻略以外の依頼も貼ってあるらしい。
「ようこそ、ギルドへ。今回はどのようなご用件で?」
「冒険者カードを作りに来ました」
「わかりました。ではこちらの羊皮紙に必要事項を御記入下さい」
冒険者カード、基本的にはその人のステータスが載っており、個人情報も載っていて身分証代わりになると受付の人は教えてくれた。
「ステータス更新は魔力を通して行われるので随時行われています。無くされた場合は再発行が可能です」
だそうだ。便利なもので、冒険者カードは遂行中の依頼の進行度も表示される。というのも、依頼を受け取る際に冒険者カードに魔力を通す事で可能となるようだ。現在、受けている依頼は無いので
依頼:無し
と表示されている。
「……分かりましたありがとうございます」
「それでは役職の作成に移りますがよろしいでしょうか?」
「役職?」
(まぁ何となく察せるけど一応聞いた方がいいか)
「役職とは名前の通り冒険者としての役職で、役職によって伸びやすいステータス、スキルや伸びにくいものが出てきます。現在確認されている役職は、35個です。一般的には冒険者、魔導師、白魔術師、戦士、剣士、斥候者が人気です。それでは役職作成へ移りますがよろしいでしょうか?」
「はい」
ジョブかぁ、どんなのが出るのやら。
一通り説明を終えると受付の人は水晶を取り出しこちらへ渡してくる。
「ではこの水晶に手の平を乗せて下さい」
そこにあったのは何の変哲もない水晶だった。言われた通り手を乗せると、7個程の単語が浮かんできた。
「なっ、7個!?す、凄いですよ。初期ジョブで7個も!しかも新ジョブも出てますよ!」
初期ジョブって事はまた新しく手に入るのか……って新ジョブ!?なんだそりゃ
「戦士、魔導師、白魔術師、指揮者、槍兵、創造者……けけ、賢者ぁぁぁぁぁぁ」
えっと、何この人叫んでんの?ていうか内容を教えてくれ。そう思うと受付の人は何やら分厚い冊子を渡してきた。
「はぁ……はぁ……すみません、取り乱しました。ジョブについてはそれに書いてある通りです。初期ジョブで4つ以上出てくると2つまで選べるのですが、どれにしますか?」
えーと、なになに?こん中で一番いいのは賢者か……って賢者でジョブランキング2位じゃねぇか。
「……取り敢えず1つは賢者で」
後1つ何にしようか迷うな。新ジョブらしき創造者も面白そうだけど魔導師も捨てがたいしなあ。
「そうだ、えぇと……」
「あ、申し遅れました。私受付嬢をしております、フィナ=アンレットともうします」
名乗るの遅いよ。まぁ俺をよりは役職の事を理解してそうだし、聞くのも悪くない。
「フィナさん、あなたは何がいいと思いますか?」
「わ、私?そ、そうですね。創造者も面白そうですけど、やはり魔導師などの方が不確定要素も少なく有用ですから私は魔導師を選びますね」
「そうですか、では創造者にします」
「そうですか…………ってえぇ!?私の話を聞きいてましたか?」
「ええもちろんです」
まぁなんていうか?この人アホそうだし、あんまり乗らない方がいいかな。
それにしても創造者かぁ。面白そうだな。
何だか落ち込んだ様子のフィナさんだが、しっかりと役職を作成してくれた。
「それでは冒険者としての登録を完了致しました。良い旅を!」
――――――――――――――――――
「賢者」
一般的には後衛職の最上位とされ、このジョブにつくものは、たとえ新米であろうと引っ張りだこである。しかしながら、剣術も「剣士」と同等の実力を発揮出来る、オールラウンダーなジョブである。
「では身分証と荷物を拝見します」
「どうぞ」
「確認が終了しましたので入国を許可します。ようこそ迷宮王国レフェートへ!」
一日中仕事をしているのか疲労しきった顔をこちらに向け元気のない、無駄に大きい声で今後してくる。
そんな事を考えながら、アレイル=アーリスは迷宮王国レフェートに入国した。
✼ ✼ ✼
「迷宮踏破組合は、っと」
迷宮踏破組合、通称ギルドはその名の通り迷宮を攻略するために冒険者を募る組織だが、国周辺の魔物の討伐依頼など、迷宮攻略以外の依頼も貼ってあるらしい。
「ようこそ、ギルドへ。今回はどのようなご用件で?」
「冒険者カードを作りに来ました」
「わかりました。ではこちらの羊皮紙に必要事項を御記入下さい」
冒険者カード、基本的にはその人のステータスが載っており、個人情報も載っていて身分証代わりになると受付の人は教えてくれた。
「ステータス更新は魔力を通して行われるので随時行われています。無くされた場合は再発行が可能です」
だそうだ。便利なもので、冒険者カードは遂行中の依頼の進行度も表示される。というのも、依頼を受け取る際に冒険者カードに魔力を通す事で可能となるようだ。現在、受けている依頼は無いので
依頼:無し
と表示されている。
「……分かりましたありがとうございます」
「それでは役職の作成に移りますがよろしいでしょうか?」
「役職?」
(まぁ何となく察せるけど一応聞いた方がいいか)
「役職とは名前の通り冒険者としての役職で、役職によって伸びやすいステータス、スキルや伸びにくいものが出てきます。現在確認されている役職は、35個です。一般的には冒険者、魔導師、白魔術師、戦士、剣士、斥候者が人気です。それでは役職作成へ移りますがよろしいでしょうか?」
「はい」
ジョブかぁ、どんなのが出るのやら。
一通り説明を終えると受付の人は水晶を取り出しこちらへ渡してくる。
「ではこの水晶に手の平を乗せて下さい」
そこにあったのは何の変哲もない水晶だった。言われた通り手を乗せると、7個程の単語が浮かんできた。
「なっ、7個!?す、凄いですよ。初期ジョブで7個も!しかも新ジョブも出てますよ!」
初期ジョブって事はまた新しく手に入るのか……って新ジョブ!?なんだそりゃ
「戦士、魔導師、白魔術師、指揮者、槍兵、創造者……けけ、賢者ぁぁぁぁぁぁ」
えっと、何この人叫んでんの?ていうか内容を教えてくれ。そう思うと受付の人は何やら分厚い冊子を渡してきた。
「はぁ……はぁ……すみません、取り乱しました。ジョブについてはそれに書いてある通りです。初期ジョブで4つ以上出てくると2つまで選べるのですが、どれにしますか?」
えーと、なになに?こん中で一番いいのは賢者か……って賢者でジョブランキング2位じゃねぇか。
「……取り敢えず1つは賢者で」
後1つ何にしようか迷うな。新ジョブらしき創造者も面白そうだけど魔導師も捨てがたいしなあ。
「そうだ、えぇと……」
「あ、申し遅れました。私受付嬢をしております、フィナ=アンレットともうします」
名乗るの遅いよ。まぁ俺をよりは役職の事を理解してそうだし、聞くのも悪くない。
「フィナさん、あなたは何がいいと思いますか?」
「わ、私?そ、そうですね。創造者も面白そうですけど、やはり魔導師などの方が不確定要素も少なく有用ですから私は魔導師を選びますね」
「そうですか、では創造者にします」
「そうですか…………ってえぇ!?私の話を聞きいてましたか?」
「ええもちろんです」
まぁなんていうか?この人アホそうだし、あんまり乗らない方がいいかな。
それにしても創造者かぁ。面白そうだな。
何だか落ち込んだ様子のフィナさんだが、しっかりと役職を作成してくれた。
「それでは冒険者としての登録を完了致しました。良い旅を!」
――――――――――――――――――
「賢者」
一般的には後衛職の最上位とされ、このジョブにつくものは、たとえ新米であろうと引っ張りだこである。しかしながら、剣術も「剣士」と同等の実力を発揮出来る、オールラウンダーなジョブである。
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