ファンタジー異世界って・・・どういうことだっ!?
第17話 その後の話
「う……んん……はっ!?」
覚醒する意識。周りを見渡してみる。
(ここは…衛兵隊の治療所?なんでこんなところに…?)
外からは小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
どうやら一日か、それ以上寝込んでしまっていたようだ。
「……むにゃ…」
アレンのベッドにクローディアが突っ伏して寝ている。
ずっとそばにいたようで、目にはうっすらと涙の跡があった。
「ありがとうな…」
アレンは起き上がり、優しくクローディアの頭をなでてやる。
「…ふふっ…あ、れん…」
まだ起きないクローディア。
アレンにあまりよくない衝動が沸き起こる。
なでる手を耳の方へもっていく。くすぐるように一撫で。
「ひにゃああ!!」
がばっと起き上がるクローディア。尻尾を逆立てている。
「……アレン?」
起き上がっているアレンを凝視するクローディア。
「やあ、おはよう。クロ「アレン、アレンアレン!!やっと起きたのね!心配したのよ!?あのままもう起きないかと思ったじゃない!!」
ごめんごめんと言いながら、クローディアをなだめるアレン。
「一人で勝手にドラゴンと闘い始めるし、お前だけ逃げろとか言われるし……アレン!」
涙目のクローディアが怒っている。上目使いになってしまっているのを見て、アレンはちょっとグッと来てしまったが、それどころではなかった。
(な、なんでクローディアは怒ってるんだ?)
疑問に思いながらも、アレンはしっかりと返事をする。
「はい!なんでしょうか!?」
「まず、約束して。いえ、約束よ。」
「拒否権はないみたいだな…まぁ拒否する気もないが。で?どんな約束だ?」
「このっ…ふぅ…まぁいいわ。まず、今後私を置いてどこかに行ったり、私を遠ざけようとしたりしないって。」
「え?それって求婚「ふんぬ!!「あべしっ!!」
軽口をたたいたら腹パンされた。痛くないけど、痛い振りしとこう。
「わ、わかった!約束だ!!もう俺から離れないし……お前も放さないぜ?クロ「言い切るの?それ。」
キザったらしいセリフを吐こうとしたら、すごいジト目で見られた。
その目のクローディアもかわいい。
「……なあ。クローディア。」
「なによ?」
「俺と、キス…したよな?」
沈黙するクローディア。
面白いくらいに顔が真っ赤になるクローディア。
「そ……そうね…」
(声が上ずってますよ…クローディアさん……あー…これ、言っちゃおうか。)
アレンは心を決めた。目の前のこのかわいい女の子はなぜこんなにもかわいいのか、とか、レポートでクローディアのかわいさを書けとか言われたらいくらでもかけるぜ…とかいろいろ思っていたが、アレンは決めた。
「クローディア。す「はぁ~い!!そこまでだ!若い二人に任すのは!そ、こ、ま、で、だ!!」
「カムレンさん!?」
アレンは落ち込む。もうこれ以上はないというほどに。
(なんていいタイミングだ…クローディアはびっくりして離れてちゃうし…なんで俺はこんなにツいてないんだ?呪われてんのか?)
アレンは叫ぶ。この世の不条理に思いをぶつける。
「なんでこんないいタイミングで入ってくるんだよ!?」
「フフっ…それは、窓の外で衛兵たちが見ているのに、お前たちがあまぁ~い雰囲気を醸し出していたからだ!!そういうのは独身女性(私)がいないところでヤレ!!迷惑だっ!!」
「なんて理不尽な!?いいじゃないか!!別にどこでナニしてたって!」
やいのやいのと騒ぐアレンとカムレン。
「こら、アレン君は病み上がりなのよ?これ以上騒ぐなら、もう夕食作ってあげないんだから!」
リリアがカムレンを止めに入った。
それは勘弁してくれ、とか言い訳を始めるカムレン。
「ところで、カムレンさんとリリアさんは何をしにきたの?」
クローディアがちょっと呆れたように尋ねる。
「なに、アレンとクローディアちゃんの話し声が聞こえてな。ようやく起きたのかと思ってだね……そうだ!?アレン!あの後大変だったんだからな!?」
「大変だった?何がです?」
カムレンから事情を聞くアレン。要約するとカムレンの話はこういうものだった。
まず、一連のドラゴンの騒動については騎士団預かりになったとのこと。
衛兵隊の隊長が消息不明になったため、次の隊長が決まるまでは公国の騎士団が今回の事件の解決、原因究明にあたるそうだ。
原因究明といっても目撃者は多数いたが、だれもがおとぎ話のようなことを言っているため、取合うに値する情報は皆無。
調査は途中で頓挫。
今は北区の復興にあたっているらしい。
噂では記憶操作が使える魔術師が公国に襲撃を仕掛けてきたとかなんとか。
原因を知っているアレンは苦笑いしながら黙っていた。
(本当のこと……話しても信じてくれないだろうし、そのあとが面倒だ…)
黒炎竜のことを話すとなるとアレンは自分自身のことを話さなければならなくなる。
強力な竜が現れ、私がそれを倒しました。では、誰も納得しないだろう。納得したとしても、アレンの能力にまで話が進むのは明白だった。
それで、カムレンが大変だったのは
「いろんな人が事情聴取にきてな……衛兵が15人。騎士団が25人だ…なにかの拷問かと思わざるを得なかったね。アレン。で?君はその、襲撃のあった北区から運ばれてきたんだけど、なにか知らないかい?」
(あれ?カムレンさん知らないのか?リリアさんもクローディアも話してないのか…)
しばし逡巡するアレン。
少しの情報ももらすまいとアレンを凝視するカムレン。
「えっと…すみません。寝起きで頭がぼーっとしてて……ドラゴンがいたのは覚えてますが…」
「ふむ……やはりドラゴンか…ここまで周到な話だと、本当にドラゴンが…いやいや…ドラゴンが人里に来て、しかも襲うなんてこと、あるはずがない。ドラゴンキラーもこの街にはいなかったはずだ…」
ぶつぶつとわざとらしい独り言をなぜか始めるカムレン。
そんなカムレンを不審な目で見ながら、アレンはベッドから降りて、リリアに小声で尋ねる
「あの……リリアさんの家ってどうなりました…?」
「……かろうじて、無事だったわ。庭先は吹っ飛んじゃったけどね。」
「あー!アレンはやはり何も知らないようだな!!じゃあ、みんなで家でご飯にしよう!そうしよう!」
いきなり叫ぶカムレン。
背中を押されながらリリアの家に向かうぞ、と耳元でカムレンに指示されるアレン。
「ちょ、リリアさん?私は押されなくても歩けるわよ?」
「まぁ、いいからいいから…豪華な食事を用意してあるわ!みんなで一緒にたべましょー!!」
様子がおかしいカムレンとリリアをいぶかしげに見ながら、4人はリリアの家に向かっていった。
——————————
「さて、ようやく他人の目がないところへこれたな……。」
皆が部屋に入ったところで、カムレンがおもむろに声を上げる。
「さっきからどうしたのよ?カムレンさん?」
「あー、なんだ。必要なことしか言わないぞ?アジ・ダハーカの件はリリアから俺の耳に届いている。」
「知ってたのか!?カムレンさん!?なんで病室であんなことを!?」
ウィンクしながらカムレンは言う。
「俺をなめるなよ?あの周りには騎士団が大勢いたんだよ。そこで迂闊に今回の件を口に出してみろ。面倒なことが次から次へと舞い込んでくるところだったんだぞ?」
(…なんかやたら人の目を感じるとか思ったのは、間違いじゃなかったのか)
「黙っていてくれたんですね?カムレンさん。ありがとうございます」
「……いや、君が俺たちにくれた恩に比べればどうということはないさ。だが、これから君たちは旅に出るんだろう?」
「そう…だな。まずは近場の【商業都市イルガ】に向かおうかと思ってるんだ。」
商業都市にはいろいろな人やモノが集まるとアレンは聞いていた。同時に周囲には魔物の巣が最近できたらしく、冒険者の仕事にも困らないらしい。
「そうか……出発は?早い方がいいぞ?」
「明日の朝頃に、この町を出たいと思ってる。途中の町や村もあるみたいだし、ゆっくり進む予定ではいるんだけど。」
リリアがさみしそうな顔をしている。
それを見つけたカムレンが仕方なさそうに言う。
「ほら、リリア?言わないと、いつまでもそのまんまだぞ?」
それを聞いてビクっとなるリリア。
顔を上げ、アレンをじっと見つめる。
「な、なに?リリアさん?」
「あの、一緒に、冒険に連れて行ってください!!」
リリアは勇気を振り絞って言う。
「え?でも、この家や、カムレンさんはどうするの…?」
クローディアが疑問を口にする。
「大丈夫。アレン君が寝てる間にカムレンと色々話したから。大丈夫よ。」
「ああ。大丈夫だ。だからこいつもお前たちのパーティーに入れてやってくれ。」
「え?でも冒険者じゃないとパーティーは組めないんじゃ「大丈夫よ。実は私、ランクFだけど、冒険者ギルドの一員よ」
色々と明らかになる新事実。
(なんだか頭痛くなってきた。)
とにかく。リリアがパーティーに同行することになったようだ。
カムレンは城壁都市に残るらしい。治癒術師がいなくなるといろいろ大変なんだそうだ。
「あ、あとアレン君。私のことはリリアって呼んで。同い年なんだから。」
「え?リリアさ…リリアって俺と同い年だったのか…落ち着いてるし、胸もおっきいから年上かと…ぐふぅ!!」
クローディアとリリアから腹パンを食らうアレン。
今日も今日とて、アレンの周りは騒がしかった。
(俺、いつになったらクローディアに告白できるんだろ…)
彼の思いが届く日は、もう少し先の話。
まあ、両思いなんだけどね。
覚醒する意識。周りを見渡してみる。
(ここは…衛兵隊の治療所?なんでこんなところに…?)
外からは小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
どうやら一日か、それ以上寝込んでしまっていたようだ。
「……むにゃ…」
アレンのベッドにクローディアが突っ伏して寝ている。
ずっとそばにいたようで、目にはうっすらと涙の跡があった。
「ありがとうな…」
アレンは起き上がり、優しくクローディアの頭をなでてやる。
「…ふふっ…あ、れん…」
まだ起きないクローディア。
アレンにあまりよくない衝動が沸き起こる。
なでる手を耳の方へもっていく。くすぐるように一撫で。
「ひにゃああ!!」
がばっと起き上がるクローディア。尻尾を逆立てている。
「……アレン?」
起き上がっているアレンを凝視するクローディア。
「やあ、おはよう。クロ「アレン、アレンアレン!!やっと起きたのね!心配したのよ!?あのままもう起きないかと思ったじゃない!!」
ごめんごめんと言いながら、クローディアをなだめるアレン。
「一人で勝手にドラゴンと闘い始めるし、お前だけ逃げろとか言われるし……アレン!」
涙目のクローディアが怒っている。上目使いになってしまっているのを見て、アレンはちょっとグッと来てしまったが、それどころではなかった。
(な、なんでクローディアは怒ってるんだ?)
疑問に思いながらも、アレンはしっかりと返事をする。
「はい!なんでしょうか!?」
「まず、約束して。いえ、約束よ。」
「拒否権はないみたいだな…まぁ拒否する気もないが。で?どんな約束だ?」
「このっ…ふぅ…まぁいいわ。まず、今後私を置いてどこかに行ったり、私を遠ざけようとしたりしないって。」
「え?それって求婚「ふんぬ!!「あべしっ!!」
軽口をたたいたら腹パンされた。痛くないけど、痛い振りしとこう。
「わ、わかった!約束だ!!もう俺から離れないし……お前も放さないぜ?クロ「言い切るの?それ。」
キザったらしいセリフを吐こうとしたら、すごいジト目で見られた。
その目のクローディアもかわいい。
「……なあ。クローディア。」
「なによ?」
「俺と、キス…したよな?」
沈黙するクローディア。
面白いくらいに顔が真っ赤になるクローディア。
「そ……そうね…」
(声が上ずってますよ…クローディアさん……あー…これ、言っちゃおうか。)
アレンは心を決めた。目の前のこのかわいい女の子はなぜこんなにもかわいいのか、とか、レポートでクローディアのかわいさを書けとか言われたらいくらでもかけるぜ…とかいろいろ思っていたが、アレンは決めた。
「クローディア。す「はぁ~い!!そこまでだ!若い二人に任すのは!そ、こ、ま、で、だ!!」
「カムレンさん!?」
アレンは落ち込む。もうこれ以上はないというほどに。
(なんていいタイミングだ…クローディアはびっくりして離れてちゃうし…なんで俺はこんなにツいてないんだ?呪われてんのか?)
アレンは叫ぶ。この世の不条理に思いをぶつける。
「なんでこんないいタイミングで入ってくるんだよ!?」
「フフっ…それは、窓の外で衛兵たちが見ているのに、お前たちがあまぁ~い雰囲気を醸し出していたからだ!!そういうのは独身女性(私)がいないところでヤレ!!迷惑だっ!!」
「なんて理不尽な!?いいじゃないか!!別にどこでナニしてたって!」
やいのやいのと騒ぐアレンとカムレン。
「こら、アレン君は病み上がりなのよ?これ以上騒ぐなら、もう夕食作ってあげないんだから!」
リリアがカムレンを止めに入った。
それは勘弁してくれ、とか言い訳を始めるカムレン。
「ところで、カムレンさんとリリアさんは何をしにきたの?」
クローディアがちょっと呆れたように尋ねる。
「なに、アレンとクローディアちゃんの話し声が聞こえてな。ようやく起きたのかと思ってだね……そうだ!?アレン!あの後大変だったんだからな!?」
「大変だった?何がです?」
カムレンから事情を聞くアレン。要約するとカムレンの話はこういうものだった。
まず、一連のドラゴンの騒動については騎士団預かりになったとのこと。
衛兵隊の隊長が消息不明になったため、次の隊長が決まるまでは公国の騎士団が今回の事件の解決、原因究明にあたるそうだ。
原因究明といっても目撃者は多数いたが、だれもがおとぎ話のようなことを言っているため、取合うに値する情報は皆無。
調査は途中で頓挫。
今は北区の復興にあたっているらしい。
噂では記憶操作が使える魔術師が公国に襲撃を仕掛けてきたとかなんとか。
原因を知っているアレンは苦笑いしながら黙っていた。
(本当のこと……話しても信じてくれないだろうし、そのあとが面倒だ…)
黒炎竜のことを話すとなるとアレンは自分自身のことを話さなければならなくなる。
強力な竜が現れ、私がそれを倒しました。では、誰も納得しないだろう。納得したとしても、アレンの能力にまで話が進むのは明白だった。
それで、カムレンが大変だったのは
「いろんな人が事情聴取にきてな……衛兵が15人。騎士団が25人だ…なにかの拷問かと思わざるを得なかったね。アレン。で?君はその、襲撃のあった北区から運ばれてきたんだけど、なにか知らないかい?」
(あれ?カムレンさん知らないのか?リリアさんもクローディアも話してないのか…)
しばし逡巡するアレン。
少しの情報ももらすまいとアレンを凝視するカムレン。
「えっと…すみません。寝起きで頭がぼーっとしてて……ドラゴンがいたのは覚えてますが…」
「ふむ……やはりドラゴンか…ここまで周到な話だと、本当にドラゴンが…いやいや…ドラゴンが人里に来て、しかも襲うなんてこと、あるはずがない。ドラゴンキラーもこの街にはいなかったはずだ…」
ぶつぶつとわざとらしい独り言をなぜか始めるカムレン。
そんなカムレンを不審な目で見ながら、アレンはベッドから降りて、リリアに小声で尋ねる
「あの……リリアさんの家ってどうなりました…?」
「……かろうじて、無事だったわ。庭先は吹っ飛んじゃったけどね。」
「あー!アレンはやはり何も知らないようだな!!じゃあ、みんなで家でご飯にしよう!そうしよう!」
いきなり叫ぶカムレン。
背中を押されながらリリアの家に向かうぞ、と耳元でカムレンに指示されるアレン。
「ちょ、リリアさん?私は押されなくても歩けるわよ?」
「まぁ、いいからいいから…豪華な食事を用意してあるわ!みんなで一緒にたべましょー!!」
様子がおかしいカムレンとリリアをいぶかしげに見ながら、4人はリリアの家に向かっていった。
——————————
「さて、ようやく他人の目がないところへこれたな……。」
皆が部屋に入ったところで、カムレンがおもむろに声を上げる。
「さっきからどうしたのよ?カムレンさん?」
「あー、なんだ。必要なことしか言わないぞ?アジ・ダハーカの件はリリアから俺の耳に届いている。」
「知ってたのか!?カムレンさん!?なんで病室であんなことを!?」
ウィンクしながらカムレンは言う。
「俺をなめるなよ?あの周りには騎士団が大勢いたんだよ。そこで迂闊に今回の件を口に出してみろ。面倒なことが次から次へと舞い込んでくるところだったんだぞ?」
(…なんかやたら人の目を感じるとか思ったのは、間違いじゃなかったのか)
「黙っていてくれたんですね?カムレンさん。ありがとうございます」
「……いや、君が俺たちにくれた恩に比べればどうということはないさ。だが、これから君たちは旅に出るんだろう?」
「そう…だな。まずは近場の【商業都市イルガ】に向かおうかと思ってるんだ。」
商業都市にはいろいろな人やモノが集まるとアレンは聞いていた。同時に周囲には魔物の巣が最近できたらしく、冒険者の仕事にも困らないらしい。
「そうか……出発は?早い方がいいぞ?」
「明日の朝頃に、この町を出たいと思ってる。途中の町や村もあるみたいだし、ゆっくり進む予定ではいるんだけど。」
リリアがさみしそうな顔をしている。
それを見つけたカムレンが仕方なさそうに言う。
「ほら、リリア?言わないと、いつまでもそのまんまだぞ?」
それを聞いてビクっとなるリリア。
顔を上げ、アレンをじっと見つめる。
「な、なに?リリアさん?」
「あの、一緒に、冒険に連れて行ってください!!」
リリアは勇気を振り絞って言う。
「え?でも、この家や、カムレンさんはどうするの…?」
クローディアが疑問を口にする。
「大丈夫。アレン君が寝てる間にカムレンと色々話したから。大丈夫よ。」
「ああ。大丈夫だ。だからこいつもお前たちのパーティーに入れてやってくれ。」
「え?でも冒険者じゃないとパーティーは組めないんじゃ「大丈夫よ。実は私、ランクFだけど、冒険者ギルドの一員よ」
色々と明らかになる新事実。
(なんだか頭痛くなってきた。)
とにかく。リリアがパーティーに同行することになったようだ。
カムレンは城壁都市に残るらしい。治癒術師がいなくなるといろいろ大変なんだそうだ。
「あ、あとアレン君。私のことはリリアって呼んで。同い年なんだから。」
「え?リリアさ…リリアって俺と同い年だったのか…落ち着いてるし、胸もおっきいから年上かと…ぐふぅ!!」
クローディアとリリアから腹パンを食らうアレン。
今日も今日とて、アレンの周りは騒がしかった。
(俺、いつになったらクローディアに告白できるんだろ…)
彼の思いが届く日は、もう少し先の話。
まあ、両思いなんだけどね。
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