ファンタジー異世界って・・・どういうことだっ!?
プロローグ後編 バグ転生、開始。
「え? じゃあ何もなし?」
俺は問うた。いくらなんでもこれはひどくないだろうか。バグが発生して死んだにも関わらず、責任をとってくれとの意味も含めてこの提案をしたのに、当の神様、守護天使ラズエルは責任感じてるけどバグのせいで手も足も出ないって……俺、本当にツいてない。
「そ、そんなに気を落とさないでください! ほら、バグによってあなたのステータス値とかチート? になってるかもしれませんし、まぁその可能性は低いですが……。というか、さっさと決めてくれませんか? 私も忙しいのですよ? バグの解析にあなたのフォローを同時進行なんて、いくら守護天使といえども限界があります。」
綺麗なお姉さんに責められるとか、なにそれちょっと萌える。
いやいや、違う違う。別な世界に足を踏み入れても、俺にそっちの世界に入るアレはないだろう。
「なんで俺が責められているんだ! くっそっ、仕方ない! 一般人だろうがなんだろうがやってやろうじゃないか! 消えるのは嫌だしな! ……ところで、赤ん坊からスタートなのか? それとも成人から?」
「いえ、それが不明なんですよ。先ほども言った通り、ブラックボックスみたいになっててあなたの種族は人間ということと、職種が一般人とでているだけで……あ、人格は引き継げるみたいですよ?」
「ほとんど全部わからず、か。」
俺は思案する。どうしよう? このまま消えちゃったほうが楽になれるけど、消えるのは嫌だという頭はある。まぁ、なんとかなるだろうな。
さて、覚悟を決めようか。
「最大限のフォローを要求する。」
この期に及んであがく俺。だって不安なんだもん!
「……めんどくさいなぁ、もぉ。何度も言ってますけど、私はあなたに干渉できないので、それは無理です。運命の細工とか、そういうの全部干渉できないんですって」
なんだこの守護天使。ふてぶてしいな。
俺はなんだかすごく悲しいぞ? せっかく異世界転生できるのにチート能力なしとか、悲しいだけだろ。まぁ剣とか魔法とか使えるみたいだし、前の人生よりは楽しくなりそうだ。
「よし、転生しよう。というか不確定要素が多すぎやしないか? バグだから仕方ないか……。うぉあっ!?」
俺がびっくりしたのは理由がある。日常となっている独り言の最中に俺の耳に「ソレ」が聞こえたのだ
転生しますね? と。
目の前に3Dホログラムのように青字でYES、赤字ではい、黒字でOKとでてきた。
おい、選択肢があるように見えて一択しかないぞ!?
「そろそろ干渉できなくなりそうなので私は去ります。あなたの前途に祝福がありますよう」
あろうことか、うろたえる俺を横目に、消えると宣言するラズエル。そしたらなんと、跡形もなく金髪巨乳美女は消え去ったのだった。
「おいちょっとまて、消えるなよぉ! くっそっ」
俺は覚悟を決めて、YESのボタンを押すした。
すると目の前を見たことのない黒色の文字の羅列が流れていく。かろうじて読み取れたのはここからだ。
ー【異世界言語理解】LV- を付与ー
ー不具合発生。通常の転生処理……失敗ー
ー他の方法を検索ー
ー1件HIT 「転移」処理を開始ー
ーステータス値がバグにより破損を確認。修復します……エラー。処理を次のステップへー
ースキル値がバグにより破損。修復……失敗。ランダムにスキルを付与し、効果を上書きしますー
ー上書き……成功。スキル【魔力値増加】LV1付与ー
ー固有スキル【メニュー】を確認。付与しますー
ージョブ【一般人】設定を確認中……承認ー
ー転移を開始します……バグ発生。外観設定18歳・人格引き継ぎをすれば転移成功の可能性86%ー
ー設定完了ー
ー転移を開始ー
ー座標は地球換算上空3500m 転移終了後の生存確率0%-
ー一時的に【衝撃緩和】術式と【急速回復】LV9999を付与。この能力は着地したとみなされたとき、消滅します。生存確率……算出中……100%ー
ー安全を確認。処理を続行ー
ー転移終了ー
文字の流れが終わると同時にすさまじい浮遊感が俺を襲った。
「うぉおおおぉおあおあああぁぁ!?」
同時に、俺の目の前が――真っ暗になった。
俺は問うた。いくらなんでもこれはひどくないだろうか。バグが発生して死んだにも関わらず、責任をとってくれとの意味も含めてこの提案をしたのに、当の神様、守護天使ラズエルは責任感じてるけどバグのせいで手も足も出ないって……俺、本当にツいてない。
「そ、そんなに気を落とさないでください! ほら、バグによってあなたのステータス値とかチート? になってるかもしれませんし、まぁその可能性は低いですが……。というか、さっさと決めてくれませんか? 私も忙しいのですよ? バグの解析にあなたのフォローを同時進行なんて、いくら守護天使といえども限界があります。」
綺麗なお姉さんに責められるとか、なにそれちょっと萌える。
いやいや、違う違う。別な世界に足を踏み入れても、俺にそっちの世界に入るアレはないだろう。
「なんで俺が責められているんだ! くっそっ、仕方ない! 一般人だろうがなんだろうがやってやろうじゃないか! 消えるのは嫌だしな! ……ところで、赤ん坊からスタートなのか? それとも成人から?」
「いえ、それが不明なんですよ。先ほども言った通り、ブラックボックスみたいになっててあなたの種族は人間ということと、職種が一般人とでているだけで……あ、人格は引き継げるみたいですよ?」
「ほとんど全部わからず、か。」
俺は思案する。どうしよう? このまま消えちゃったほうが楽になれるけど、消えるのは嫌だという頭はある。まぁ、なんとかなるだろうな。
さて、覚悟を決めようか。
「最大限のフォローを要求する。」
この期に及んであがく俺。だって不安なんだもん!
「……めんどくさいなぁ、もぉ。何度も言ってますけど、私はあなたに干渉できないので、それは無理です。運命の細工とか、そういうの全部干渉できないんですって」
なんだこの守護天使。ふてぶてしいな。
俺はなんだかすごく悲しいぞ? せっかく異世界転生できるのにチート能力なしとか、悲しいだけだろ。まぁ剣とか魔法とか使えるみたいだし、前の人生よりは楽しくなりそうだ。
「よし、転生しよう。というか不確定要素が多すぎやしないか? バグだから仕方ないか……。うぉあっ!?」
俺がびっくりしたのは理由がある。日常となっている独り言の最中に俺の耳に「ソレ」が聞こえたのだ
転生しますね? と。
目の前に3Dホログラムのように青字でYES、赤字ではい、黒字でOKとでてきた。
おい、選択肢があるように見えて一択しかないぞ!?
「そろそろ干渉できなくなりそうなので私は去ります。あなたの前途に祝福がありますよう」
あろうことか、うろたえる俺を横目に、消えると宣言するラズエル。そしたらなんと、跡形もなく金髪巨乳美女は消え去ったのだった。
「おいちょっとまて、消えるなよぉ! くっそっ」
俺は覚悟を決めて、YESのボタンを押すした。
すると目の前を見たことのない黒色の文字の羅列が流れていく。かろうじて読み取れたのはここからだ。
ー【異世界言語理解】LV- を付与ー
ー不具合発生。通常の転生処理……失敗ー
ー他の方法を検索ー
ー1件HIT 「転移」処理を開始ー
ーステータス値がバグにより破損を確認。修復します……エラー。処理を次のステップへー
ースキル値がバグにより破損。修復……失敗。ランダムにスキルを付与し、効果を上書きしますー
ー上書き……成功。スキル【魔力値増加】LV1付与ー
ー固有スキル【メニュー】を確認。付与しますー
ージョブ【一般人】設定を確認中……承認ー
ー転移を開始します……バグ発生。外観設定18歳・人格引き継ぎをすれば転移成功の可能性86%ー
ー設定完了ー
ー転移を開始ー
ー座標は地球換算上空3500m 転移終了後の生存確率0%-
ー一時的に【衝撃緩和】術式と【急速回復】LV9999を付与。この能力は着地したとみなされたとき、消滅します。生存確率……算出中……100%ー
ー安全を確認。処理を続行ー
ー転移終了ー
文字の流れが終わると同時にすさまじい浮遊感が俺を襲った。
「うぉおおおぉおあおあああぁぁ!?」
同時に、俺の目の前が――真っ暗になった。
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