生まれながらにして凶運の持ち主の俺はファンタジー異世界への転生ボーナスがガチャだった時の絶望感を忘れない。
人為的な獄中での光
「…っていってもなぁ…どうしようか?」
一人、考えをめぐらせるカイリ。
部屋を見渡すと、壁、壁、壁。
上には窓。
小さい四足の木のテーブルに、木の椅子が置いてあるだけの部屋だ。
「…完全にこれ、詰んだな」
状況を見ただけでカイリはもうあきらめモードに入っていた。
そう、どうしようもないのだ。
扉をピッキングしようにも、使える道具がない。
隠し扉なんてもの、探したがまったく見つからない。
床も石畳になっているため、穴を掘ることも不可能ときた。
「かくなる上は…」
策を巡らせるカイリ。
ここを出るにはやはりアレしかないだろう。
「困ったときの、ガチャ頼み…ってな。強い武器とか手に入れば、衛兵の一人ぐらいは昏倒させられるし、身を守れるだろ。今日の無料分もう使っちゃってるからな…有料になるが、この状況だ。仕方ない」
ガチャを回すことにしたカイリ。
携帯電話を取り出し、画面を開くとこのような記述がされていた。
―最高神の神装宝庫へようこそ―
―本日の無料分は終了している。これからは一回1000ジェリムだ―
「たかっ!こういうのって大体一回500円くらいだろうに…!アレンめ…不親切なやつだ」
しぶしぶカイリは次の画面へと進める。
―一回召喚―
―五連召喚 ひとつR以上確定!―
―二十連召喚 ひとつSR以上確定!!―
これは、とカイリの眼に希望の光が灯った。
このシステムを利用すれば、運の悪いカイリでもRかSRを引き当てることができるのだ。
「前言撤回…!アレン…お前マジ神ですわぁぁ…」
だが、問題がある。
「手持ちの金は20000だ…。引けるのは同じく20回。Rを四個引くか、SRを一つ引くか…どうしようかな…」
これは悩まざるを得まい。
何が出るか分からないガチャを回すのだ。R以上だったら武器か防具だが、今はとりあえず強力な武器が欲しいところだ。
カイリは思考する。SR一つが武器である可能性にかけるか、Rをたくさん引いて、その中にそこそこ強い武器があることに掛けるか。
二者択一である。
「…うあああ…これ…回数こなすしかない気がする」
カイリは決断した。
「五連を四回回す!いくぞおおおお!!」
結局カイリは五連を回すことにしたのだ。
SR一つが運の悪い結果になる気がしたから。
―五連×四を確認。合計 20000ジェリムを無限収納から引き落とします―
「自動引き落としとか…かっこいいな」
訳のわからない感想を抱きながら、有り金全てを投資した後のハイテンションで画面と向き合うカイリ。
結果は…こうだった。
ログ
― N STR増加+2 ―
― N 体力増加+2 ―
― N RES増加+3 ―
― N INT増加+3 ―
― R パッシブスキル【直感強化】LV1 ―
― N LUK増加+1 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
― N 魔力増加+2 ―
― N SPD増加+4 ―
― N TEC増加+5 ―
― N LUK増加+5 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
― N LUK増加+4 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
― N 魔力増加+3 ―
― N 手作り失敗クッキー×5 ―
― R パッシブスキル【軽業】LV1 ―
― R アクティブスキル【アッパー】LV1―
― N 体力増加+3 ―
― N DEF増加+2 ―
― N LUK増加+1 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
―最高神の加護が発動―
―困っているみたいだな?カイリ。俺からの激励の品だ。受け取れ―
― SR アクティブスキル【シュヴァルツ・ヴァイス】LV- ―
― SR パッシブスキル【アレン流魔術】LV1 ―
「ふぉおおぉおおお!?ありがとおおおお!!アレンンンン!!」
カイリは狂喜乱舞した。
思っても見なかったところから、差し出された救いの手。
これなら衛兵にだって勝てるかもしれないとカイリは思う。
ログ
―ステータスが更新されました―
個人名:カイリ
種族:人族
レベル:1
体力:15
魔力:7
STR:12
DEF:12
TEC:16
SPD:17
INT:4
RES:4
LUK:-
所持SP:0
エクストラスキル
【メニュー】LV-
【最高神の加護】LV-
【天運虚無】LV-
パッシブスキル
【異世界言語理解】LV-
【アレン流短双剣術】LV1
【アレン流魔術】LV1
【直感強化】LV1
【軽業】LV1
アクティブスキル
【アッパー】LV1
【シュヴァルツ・ヴァイス】LV-
【神装宝庫】LV-
【無限収納】LV-
【英霊召喚】LV-
召喚可能英霊
・ランク:- 【最高神】アレン
「相変わらずSPとか言うのはゼロだけど…なんとかなりそうな気がする…!って…あれ?ステータスの値の合計が…合わない気がするんだけど…スキルの効果か?」
一人、考えをめぐらせるカイリ。
部屋を見渡すと、壁、壁、壁。
上には窓。
小さい四足の木のテーブルに、木の椅子が置いてあるだけの部屋だ。
「…完全にこれ、詰んだな」
状況を見ただけでカイリはもうあきらめモードに入っていた。
そう、どうしようもないのだ。
扉をピッキングしようにも、使える道具がない。
隠し扉なんてもの、探したがまったく見つからない。
床も石畳になっているため、穴を掘ることも不可能ときた。
「かくなる上は…」
策を巡らせるカイリ。
ここを出るにはやはりアレしかないだろう。
「困ったときの、ガチャ頼み…ってな。強い武器とか手に入れば、衛兵の一人ぐらいは昏倒させられるし、身を守れるだろ。今日の無料分もう使っちゃってるからな…有料になるが、この状況だ。仕方ない」
ガチャを回すことにしたカイリ。
携帯電話を取り出し、画面を開くとこのような記述がされていた。
―最高神の神装宝庫へようこそ―
―本日の無料分は終了している。これからは一回1000ジェリムだ―
「たかっ!こういうのって大体一回500円くらいだろうに…!アレンめ…不親切なやつだ」
しぶしぶカイリは次の画面へと進める。
―一回召喚―
―五連召喚 ひとつR以上確定!―
―二十連召喚 ひとつSR以上確定!!―
これは、とカイリの眼に希望の光が灯った。
このシステムを利用すれば、運の悪いカイリでもRかSRを引き当てることができるのだ。
「前言撤回…!アレン…お前マジ神ですわぁぁ…」
だが、問題がある。
「手持ちの金は20000だ…。引けるのは同じく20回。Rを四個引くか、SRを一つ引くか…どうしようかな…」
これは悩まざるを得まい。
何が出るか分からないガチャを回すのだ。R以上だったら武器か防具だが、今はとりあえず強力な武器が欲しいところだ。
カイリは思考する。SR一つが武器である可能性にかけるか、Rをたくさん引いて、その中にそこそこ強い武器があることに掛けるか。
二者択一である。
「…うあああ…これ…回数こなすしかない気がする」
カイリは決断した。
「五連を四回回す!いくぞおおおお!!」
結局カイリは五連を回すことにしたのだ。
SR一つが運の悪い結果になる気がしたから。
―五連×四を確認。合計 20000ジェリムを無限収納から引き落とします―
「自動引き落としとか…かっこいいな」
訳のわからない感想を抱きながら、有り金全てを投資した後のハイテンションで画面と向き合うカイリ。
結果は…こうだった。
ログ
― N STR増加+2 ―
― N 体力増加+2 ―
― N RES増加+3 ―
― N INT増加+3 ―
― R パッシブスキル【直感強化】LV1 ―
― N LUK増加+1 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
― N 魔力増加+2 ―
― N SPD増加+4 ―
― N TEC増加+5 ―
― N LUK増加+5 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
― N LUK増加+4 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
― N 魔力増加+3 ―
― N 手作り失敗クッキー×5 ―
― R パッシブスキル【軽業】LV1 ―
― R アクティブスキル【アッパー】LV1―
― N 体力増加+3 ―
― N DEF増加+2 ―
― N LUK増加+1 ―
― 天運虚無の効果により、無効化されました ―
―最高神の加護が発動―
―困っているみたいだな?カイリ。俺からの激励の品だ。受け取れ―
― SR アクティブスキル【シュヴァルツ・ヴァイス】LV- ―
― SR パッシブスキル【アレン流魔術】LV1 ―
「ふぉおおぉおおお!?ありがとおおおお!!アレンンンン!!」
カイリは狂喜乱舞した。
思っても見なかったところから、差し出された救いの手。
これなら衛兵にだって勝てるかもしれないとカイリは思う。
ログ
―ステータスが更新されました―
個人名:カイリ
種族:人族
レベル:1
体力:15
魔力:7
STR:12
DEF:12
TEC:16
SPD:17
INT:4
RES:4
LUK:-
所持SP:0
エクストラスキル
【メニュー】LV-
【最高神の加護】LV-
【天運虚無】LV-
パッシブスキル
【異世界言語理解】LV-
【アレン流短双剣術】LV1
【アレン流魔術】LV1
【直感強化】LV1
【軽業】LV1
アクティブスキル
【アッパー】LV1
【シュヴァルツ・ヴァイス】LV-
【神装宝庫】LV-
【無限収納】LV-
【英霊召喚】LV-
召喚可能英霊
・ランク:- 【最高神】アレン
「相変わらずSPとか言うのはゼロだけど…なんとかなりそうな気がする…!って…あれ?ステータスの値の合計が…合わない気がするんだけど…スキルの効果か?」
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