スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~
第六十五話 指名依頼1
決勝戦終了から三日が経ち、祭りも終り静かな日常が戻ってきていた。
リクさんのお店は祭り以降大繁盛していて毎日大忙し。今は新に従業員を募集しているとのこと。
私は、祭りの翌日は休みを取り今日から冒険者業をスタートしようと今、冒険者ギルドへとやって来ていた。
「今日はどうしようかな~?」
依頼を見ながら悩んでいると、
「ミレイ様、お時間宜しいでしょうか?」
背後から急に声を掛けられて少し驚きはした物の、よく見てみるとたまに受付で見ている女性であった。
私よりも少し身長は高くスタイルいい。ピンク色の髪を左右に束ねるツインテールが特徴的で少し緊張した話し方が可愛い。
今日、エレナさんは休みのようで、別の受付のお姉さんが声を掛けてきた。
「大丈夫ですが、何かあったのですか?」
「はい、ミレイ様をご指名の依頼が来ております」
私を指名ってまたなんで?
などと考えたが、この前の祭りでの事とダンジョン調査の件の事はこの街にいる人なら誰でも知っている。
「こちらへどうぞ」
受付のお姉さんに付いていくとギルドの別室へと連れてこられた。
こちらで少し待つように言われたのでイスに座って待っていると部屋の扉が開き一人の男性が入ってきた。
よく見てみると、祭りの時に舞台上で祭りの開始を告げたあの貴族の男性であった。
私の目の前に座った貴族の男性。受付のお姉さんは私達にお茶を出すと部屋から退出していく。
「今日はご足労いただきありがとうございます」
子供の私に対して頭を下げてきた。
「早速で申し訳ないのですが本題に入らせていただいても宜しいでしょうか?」
「はい」
私が返事をすると貴族の男性が一枚の紙を取り出された。よく見ると今回の依頼書のようであった。
貴族の男性の話しによると、ここから三日ほど馬車で行ったところに村がある。ここ最近その村の畑に複数のモンスターが出て困っているそうなのである。村にいた元Cランク冒険者が相手をしたのだが、歯が立たず返り討ちにあってしまったそうだ。軽傷で済んだそうなのだが次はどうなるか分からない。そのため今回、冒険者ギルドに依頼としてやって来たそうだ。
先日の武闘大会を見ていた男性は私にお願いしに来たそうである。
この話しを聞いた私は、早くしないいけないと思い、
「その依頼お受けいたします!」
即答した。
それを聞きもう一度頭を下げてお礼を言ってくる男性。
私は依頼書を持ち部屋を後にすると受付へと行き依頼を正式に受けることを伝える。
先程のお姉さんがその依頼を受理してくれた。
私に遅れて受付にやって来た貴族の男性は、
「もしこちらに準備出来る物がありましたら何なりとお申し付けください」
指名依頼でもあるためある程度頼みを聞いてもらえる。
でも特に必要な物などないしと思っていると、
「ミレイ様。移動手段はどうされるのですか?」
フレイの言う通り、移動手段がない。この街に来たときのように走って行っても良いのだが、さすがに人目に付くのは今は避けた。
「では馬車を用意していただいても良いでしょうか?」
「分かりました。では明日の朝ギルド前にご用意させていたします」
それだけ言ってギルドから出て行ってしまった男性。
私は今日の所はすることもなくなってしまった為、宿へと戻ることにした。
今からダンジョンに潜っても今日中に戻れるか分からない為、宿でいつも通りのトレーニングでもしようかと考えていた。
宿へと戻ると丁度昼一に鐘が鳴る。
受付の所には宿のおばさんがいた。
「早いお帰りだね」
私に気づき声を掛けてくる。
「指名依頼が入りまして、今日は一日宿でゆっくりしようかと」
「そうかい」
私は自分の部屋へと戻っていくのだった。
リクさんのお店は祭り以降大繁盛していて毎日大忙し。今は新に従業員を募集しているとのこと。
私は、祭りの翌日は休みを取り今日から冒険者業をスタートしようと今、冒険者ギルドへとやって来ていた。
「今日はどうしようかな~?」
依頼を見ながら悩んでいると、
「ミレイ様、お時間宜しいでしょうか?」
背後から急に声を掛けられて少し驚きはした物の、よく見てみるとたまに受付で見ている女性であった。
私よりも少し身長は高くスタイルいい。ピンク色の髪を左右に束ねるツインテールが特徴的で少し緊張した話し方が可愛い。
今日、エレナさんは休みのようで、別の受付のお姉さんが声を掛けてきた。
「大丈夫ですが、何かあったのですか?」
「はい、ミレイ様をご指名の依頼が来ております」
私を指名ってまたなんで?
などと考えたが、この前の祭りでの事とダンジョン調査の件の事はこの街にいる人なら誰でも知っている。
「こちらへどうぞ」
受付のお姉さんに付いていくとギルドの別室へと連れてこられた。
こちらで少し待つように言われたのでイスに座って待っていると部屋の扉が開き一人の男性が入ってきた。
よく見てみると、祭りの時に舞台上で祭りの開始を告げたあの貴族の男性であった。
私の目の前に座った貴族の男性。受付のお姉さんは私達にお茶を出すと部屋から退出していく。
「今日はご足労いただきありがとうございます」
子供の私に対して頭を下げてきた。
「早速で申し訳ないのですが本題に入らせていただいても宜しいでしょうか?」
「はい」
私が返事をすると貴族の男性が一枚の紙を取り出された。よく見ると今回の依頼書のようであった。
貴族の男性の話しによると、ここから三日ほど馬車で行ったところに村がある。ここ最近その村の畑に複数のモンスターが出て困っているそうなのである。村にいた元Cランク冒険者が相手をしたのだが、歯が立たず返り討ちにあってしまったそうだ。軽傷で済んだそうなのだが次はどうなるか分からない。そのため今回、冒険者ギルドに依頼としてやって来たそうだ。
先日の武闘大会を見ていた男性は私にお願いしに来たそうである。
この話しを聞いた私は、早くしないいけないと思い、
「その依頼お受けいたします!」
即答した。
それを聞きもう一度頭を下げてお礼を言ってくる男性。
私は依頼書を持ち部屋を後にすると受付へと行き依頼を正式に受けることを伝える。
先程のお姉さんがその依頼を受理してくれた。
私に遅れて受付にやって来た貴族の男性は、
「もしこちらに準備出来る物がありましたら何なりとお申し付けください」
指名依頼でもあるためある程度頼みを聞いてもらえる。
でも特に必要な物などないしと思っていると、
「ミレイ様。移動手段はどうされるのですか?」
フレイの言う通り、移動手段がない。この街に来たときのように走って行っても良いのだが、さすがに人目に付くのは今は避けた。
「では馬車を用意していただいても良いでしょうか?」
「分かりました。では明日の朝ギルド前にご用意させていたします」
それだけ言ってギルドから出て行ってしまった男性。
私は今日の所はすることもなくなってしまった為、宿へと戻ることにした。
今からダンジョンに潜っても今日中に戻れるか分からない為、宿でいつも通りのトレーニングでもしようかと考えていた。
宿へと戻ると丁度昼一に鐘が鳴る。
受付の所には宿のおばさんがいた。
「早いお帰りだね」
私に気づき声を掛けてくる。
「指名依頼が入りまして、今日は一日宿でゆっくりしようかと」
「そうかい」
私は自分の部屋へと戻っていくのだった。
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