スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~
第六十一話 二日目終了
武闘大会が終了後、
「おめでとう!」
私に気づき走ってこちらに向ってくるエレナさん。
他の皆も私に気づきこちらへと走って来る。
皆も私の優勝を喜んでくれているみたいだけど正直心の中では喜べない。
試合は最後の最後まで劣勢で進んでいた。私が壁を壊さなかったらどうなっていたのか分からない。多分負けていたと思うけど。
それに今回勝てたのは女神様のおかげ。もしあの時来てくれなかったらと思う。
「試合開始早々、舞台が黒い壁で覆われて試合の様子が見えなかくて心配したぞ」
他の皆を押しのけてやって来たグレイさん。
「ご心配おかけしました」
皆に一礼する。
「だが、凄いな。あのメリに勝つなんて」
「本当に、だって世界最強の冒険者でしょ、そんな相手に勝つなんてさすがだわ」
グレイさんもメリッシュさんも私を褒めてくる。
なんだか凄くもやもやした気持ちになってくる。
皆が私を褒めてくれるのは嬉しいんだよ。でも、実力で勝てたわけじゃないだもん。
「ミレイって強かったのね。もしかしたら将来はSランク冒険者になっているかもね」
エレナさんが笑いながら言ってくる。
「そだな! そうなっているかもな」
それに乗ってグレイさんまでもがそんな事を。
他の皆も同じように言ってくる。
皆と話していると、
「ただいまより表彰式を開始しまう。入賞者の方は舞台上にお集まりください!」
司会者からのアナウンス上位四名が舞台へと呼ばれた。
「私、行ってきます!」
司会者のアナウンスを聞いて助かったと思った。今のままここに居てももやもやしっぱなしだと思った。
皆さんに一言言って舞台へと上がるとそこにメリさんの姿はなかった。
賞状と賞品を受け取り表彰式は終了となった。
結局気持ちも晴れないまま。今日の祭りは終っていく。
先にグレイさん達男三人が帰って行った。
残った私達とリクさんで屋台の片付けをしていると、
「祭りも明日で最後だね」
アキさんがふと呟いた。
「そうだね! 二日経つのって早いわね」
祭りが始まる前はまさかお店にこんなにお客さんが入ってくるなんて思っていなかった。
でも蓋を開けてみれば、大繁盛。祭りが終ってからも大丈夫だろうなと思っていた。
「明日も頑張りましょう!」
「オー!」
私のかげ声に合わせてメリッシュさん達が答えてくれる。
リクさんの方も見てみると、凄く楽しそうに片付けをしている。
そらそうだよね。今まで殆どお客さんの入らなかったのにこのお祭りでは大繁盛。それ楽しくもなるよね。
屋台も片付け終る今日の所は解散となった。
「ミレイこれからご飯どう?」
アキさんから声をかけられた。
「すみません今日は遠慮しときます」
決勝戦の時に女神様に言われたことを思い出しアキさんの誘いをお断りして、私は教会へと向った。
――フレイ達は女神様の事やっぱり覚えてないの?
教会へとも勝っている道中に精霊達皆に聞いて見る。
「申し訳ないのですが、何一つ覚えておりません」
「俺もだぜ!」
「私もどす」
やはり覚えていないみたいである。
「ですが、女神様に会ったとき少し懐かしく感じました。ミレイ様とお会いしたときも感じましたその時以上の物でした」
「それは私も感じた!」
他の精霊達もフレイと同じようだ。
正直私は何も感じなかったがもしかしたら私の魂は何かを感じ取ったのかも知れない。それにもっと昔の話しを聞きたいと思っていた。
そして、夜一の鐘が鳴る頃私は教会へと到着した。
街に到着したとき同じように神父さんに一言挨拶をして中に入っていく。
教会の奥にある女神様の銅像。その前にやって来て膝をつき手を組み祈りを捧げる。
すると、どこからか声が聞こえてくる。
「ミレイ! ミレイ!」
その声に従い私は目を開けて返事をする。
目の前に先程の決勝戦の舞台に現れた時と同じ姿の女神様がいた。
「おめでとう!」
私に気づき走ってこちらに向ってくるエレナさん。
他の皆も私に気づきこちらへと走って来る。
皆も私の優勝を喜んでくれているみたいだけど正直心の中では喜べない。
試合は最後の最後まで劣勢で進んでいた。私が壁を壊さなかったらどうなっていたのか分からない。多分負けていたと思うけど。
それに今回勝てたのは女神様のおかげ。もしあの時来てくれなかったらと思う。
「試合開始早々、舞台が黒い壁で覆われて試合の様子が見えなかくて心配したぞ」
他の皆を押しのけてやって来たグレイさん。
「ご心配おかけしました」
皆に一礼する。
「だが、凄いな。あのメリに勝つなんて」
「本当に、だって世界最強の冒険者でしょ、そんな相手に勝つなんてさすがだわ」
グレイさんもメリッシュさんも私を褒めてくる。
なんだか凄くもやもやした気持ちになってくる。
皆が私を褒めてくれるのは嬉しいんだよ。でも、実力で勝てたわけじゃないだもん。
「ミレイって強かったのね。もしかしたら将来はSランク冒険者になっているかもね」
エレナさんが笑いながら言ってくる。
「そだな! そうなっているかもな」
それに乗ってグレイさんまでもがそんな事を。
他の皆も同じように言ってくる。
皆と話していると、
「ただいまより表彰式を開始しまう。入賞者の方は舞台上にお集まりください!」
司会者からのアナウンス上位四名が舞台へと呼ばれた。
「私、行ってきます!」
司会者のアナウンスを聞いて助かったと思った。今のままここに居てももやもやしっぱなしだと思った。
皆さんに一言言って舞台へと上がるとそこにメリさんの姿はなかった。
賞状と賞品を受け取り表彰式は終了となった。
結局気持ちも晴れないまま。今日の祭りは終っていく。
先にグレイさん達男三人が帰って行った。
残った私達とリクさんで屋台の片付けをしていると、
「祭りも明日で最後だね」
アキさんがふと呟いた。
「そうだね! 二日経つのって早いわね」
祭りが始まる前はまさかお店にこんなにお客さんが入ってくるなんて思っていなかった。
でも蓋を開けてみれば、大繁盛。祭りが終ってからも大丈夫だろうなと思っていた。
「明日も頑張りましょう!」
「オー!」
私のかげ声に合わせてメリッシュさん達が答えてくれる。
リクさんの方も見てみると、凄く楽しそうに片付けをしている。
そらそうだよね。今まで殆どお客さんの入らなかったのにこのお祭りでは大繁盛。それ楽しくもなるよね。
屋台も片付け終る今日の所は解散となった。
「ミレイこれからご飯どう?」
アキさんから声をかけられた。
「すみません今日は遠慮しときます」
決勝戦の時に女神様に言われたことを思い出しアキさんの誘いをお断りして、私は教会へと向った。
――フレイ達は女神様の事やっぱり覚えてないの?
教会へとも勝っている道中に精霊達皆に聞いて見る。
「申し訳ないのですが、何一つ覚えておりません」
「俺もだぜ!」
「私もどす」
やはり覚えていないみたいである。
「ですが、女神様に会ったとき少し懐かしく感じました。ミレイ様とお会いしたときも感じましたその時以上の物でした」
「それは私も感じた!」
他の精霊達もフレイと同じようだ。
正直私は何も感じなかったがもしかしたら私の魂は何かを感じ取ったのかも知れない。それにもっと昔の話しを聞きたいと思っていた。
そして、夜一の鐘が鳴る頃私は教会へと到着した。
街に到着したとき同じように神父さんに一言挨拶をして中に入っていく。
教会の奥にある女神様の銅像。その前にやって来て膝をつき手を組み祈りを捧げる。
すると、どこからか声が聞こえてくる。
「ミレイ! ミレイ!」
その声に従い私は目を開けて返事をする。
目の前に先程の決勝戦の舞台に現れた時と同じ姿の女神様がいた。
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