スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~
第五十六話 決勝戦
舞台上で向かい合う私とメリさん。
すでに司会者からの開始の合図は告げられている。
だがお互いに動こうとしない。
「本気を見せてくれるのかしら?」
メリさんがそんな事を言ってきた。
他の観客達に聞こえていないようだ。
「何を言っているのですか?」
確かに本気を出していないが、だがそれを師れを知る者が居るはずがない。
「隠さなくてもいいのよ」
だが私はその言葉に対して何も答えずに攻撃を仕掛けていく。
魔法を使わずに正面から刀を抜き向かって行く。右、左と斬りかかるがその全てが完全に見切られてしまう。
「私、そんなのを見に来たんじゃないんだけど」
などと言いながら、見たことのない魔法を数発放ってくる。
前方から飛んで来る黒い弾。
私は、後方へと移動してかわしながらメリさんの動きを伺っている。
「早く本気を見せて、じゃないとあなた死んじゃうわよ」
その言葉と同時に先程よりも魔力量の高い攻撃が私の方に向かって飛んで来る。正面からの攻撃であったため右方向に移動してかわそうとすると、こちらの動きを追ってくる。
それに迎え撃つためにファイアーランスを放ち相殺する。
相手の魔法が一発なのに対してこちらは三発。いくら能力にリミッターをかけているとはいえここまでの差が出るなんて。
「まだ本気を出さないのかしら? それならこれでどうかしら」
闘技場の周りを黒い壁が覆っていく。そして気づくと外が見えなくなっていた。
「何をしたのですか!?」
「あなたが周りの目を気にして本気を出せていなかったようだから、客の目から切り離したのよ」
――フレイどうするべきかな?
私一人の判断でどうにか出来る問題ではないと思い聞いて見ると、
「本気を出すべきかと思います。あの者は今までの相手とは何かが違います」
「私も、本気を出すべきだと思うよ。それにいやな予感がする」
他の精霊達も同じ意見ようだった。
――わかった!
「フレイ、ナッシー、ライト憑依!」
四体の精霊と融合する。それと同時にリミッターを全て解除する。
「お望み通り本気を出しますよ」
「楽しみだわ!」
私は強化の魔法を使い身体能力を上げて、異空間収納から雷刀を抜き左手に持つ。右手に持っている刀にはエンチャントで水属性追加指定おく。
後ろにはファイヤーボールを数発展開した状態で準備だけして向かって行く。
足には雷魔法の『雷速』で移動速度を上げておく。
私の真っ正面から攻撃を魔法で向かいうとうとしたところで高速でメリさんの背後に移動する。一瞬私の姿を見失ったメリさん。
その隙を突き刀を当てようとすると、
「それがあなたの言う本気ですか?」
小さな声が聞こえてきたような気がしたが、攻撃の手を止めずに切りかかる。
だが次の瞬間目の前に居たはずのメリさんがいなくなっている。
辺りを見渡してみると、先程私のたっていたところにメリさんがいた。
「がっかりだわ、未だにその程度の実力だなんて」
その言葉に対して私は何を言っているのか分からなかった。
「やっと勇者の生まれ変わりを見つけたと思ったのに、これじゃ成長待つまでもないわね」
今なんて言った? 確か勇者とか言わなかったか?
「メリさん、今勇者と言われましたか?」
「ええ、そう言ったわよ。でもその程度で勇者の生まれ変わりなんて拍子抜けもいいとこだわ」
何でそのことを知っているのか? 私の頭の中にはてなマークが浮かんでいる。
「『なんで知っているのか?』見たいな顔してるわね」
「!!」
私は驚く事しか出来なかった。
そしてその言葉と同時にメリさんの姿が変わっていく。
少し焼けた肌の色。頭には角があり感じる魔力は先程比ではない。
「人ではない?」
私はふとそんな事を呟いてしまった。
「そうね、私は人間ではないわ。私は真龍」
メリさんが自分の正体を明かそうとした瞬間、
「私が話すわ」
目の前にいつどやの女神様が現れた。
すでに司会者からの開始の合図は告げられている。
だがお互いに動こうとしない。
「本気を見せてくれるのかしら?」
メリさんがそんな事を言ってきた。
他の観客達に聞こえていないようだ。
「何を言っているのですか?」
確かに本気を出していないが、だがそれを師れを知る者が居るはずがない。
「隠さなくてもいいのよ」
だが私はその言葉に対して何も答えずに攻撃を仕掛けていく。
魔法を使わずに正面から刀を抜き向かって行く。右、左と斬りかかるがその全てが完全に見切られてしまう。
「私、そんなのを見に来たんじゃないんだけど」
などと言いながら、見たことのない魔法を数発放ってくる。
前方から飛んで来る黒い弾。
私は、後方へと移動してかわしながらメリさんの動きを伺っている。
「早く本気を見せて、じゃないとあなた死んじゃうわよ」
その言葉と同時に先程よりも魔力量の高い攻撃が私の方に向かって飛んで来る。正面からの攻撃であったため右方向に移動してかわそうとすると、こちらの動きを追ってくる。
それに迎え撃つためにファイアーランスを放ち相殺する。
相手の魔法が一発なのに対してこちらは三発。いくら能力にリミッターをかけているとはいえここまでの差が出るなんて。
「まだ本気を出さないのかしら? それならこれでどうかしら」
闘技場の周りを黒い壁が覆っていく。そして気づくと外が見えなくなっていた。
「何をしたのですか!?」
「あなたが周りの目を気にして本気を出せていなかったようだから、客の目から切り離したのよ」
――フレイどうするべきかな?
私一人の判断でどうにか出来る問題ではないと思い聞いて見ると、
「本気を出すべきかと思います。あの者は今までの相手とは何かが違います」
「私も、本気を出すべきだと思うよ。それにいやな予感がする」
他の精霊達も同じ意見ようだった。
――わかった!
「フレイ、ナッシー、ライト憑依!」
四体の精霊と融合する。それと同時にリミッターを全て解除する。
「お望み通り本気を出しますよ」
「楽しみだわ!」
私は強化の魔法を使い身体能力を上げて、異空間収納から雷刀を抜き左手に持つ。右手に持っている刀にはエンチャントで水属性追加指定おく。
後ろにはファイヤーボールを数発展開した状態で準備だけして向かって行く。
足には雷魔法の『雷速』で移動速度を上げておく。
私の真っ正面から攻撃を魔法で向かいうとうとしたところで高速でメリさんの背後に移動する。一瞬私の姿を見失ったメリさん。
その隙を突き刀を当てようとすると、
「それがあなたの言う本気ですか?」
小さな声が聞こえてきたような気がしたが、攻撃の手を止めずに切りかかる。
だが次の瞬間目の前に居たはずのメリさんがいなくなっている。
辺りを見渡してみると、先程私のたっていたところにメリさんがいた。
「がっかりだわ、未だにその程度の実力だなんて」
その言葉に対して私は何を言っているのか分からなかった。
「やっと勇者の生まれ変わりを見つけたと思ったのに、これじゃ成長待つまでもないわね」
今なんて言った? 確か勇者とか言わなかったか?
「メリさん、今勇者と言われましたか?」
「ええ、そう言ったわよ。でもその程度で勇者の生まれ変わりなんて拍子抜けもいいとこだわ」
何でそのことを知っているのか? 私の頭の中にはてなマークが浮かんでいる。
「『なんで知っているのか?』見たいな顔してるわね」
「!!」
私は驚く事しか出来なかった。
そしてその言葉と同時にメリさんの姿が変わっていく。
少し焼けた肌の色。頭には角があり感じる魔力は先程比ではない。
「人ではない?」
私はふとそんな事を呟いてしまった。
「そうね、私は人間ではないわ。私は真龍」
メリさんが自分の正体を明かそうとした瞬間、
「私が話すわ」
目の前にいつどやの女神様が現れた。
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