スピリッツウィッチ~ダンジョン攻略がんばります~
第五十二話 祭り
生誕祭当日。
屋台の準備も終わり後は開始を待つだけである。
「一週間って早いものね!」
「そうだね、でも準備の間凄く楽しかったよ」
エレナさん以外はこの一週間ほぼ冒険者としての依頼には行かずに祭りの準備をしていた。
メリッシュさん達はグレイさんから仕事の行こうと誘われていたがきっぱりと断っていた。
「皆頑張ろー!」
「オー!」
かけ声を掛けあった。
それからすぐにこの街のトップ貴族の当主より開催の挨拶が行われた。
この世界に王族は存在しない。その代わり貴族がそれぞれの街を納めている。上から第一貴族から順番に第二、第三となる。そして、一番下が第十貴族となる。
街を納めているのは第一貴族である。
貴族様の挨拶で祭りが始まった。
「いらっしゃいませ!」
私達はお客様を呼び込む為に声を出していた。
手には試食用に一口サイズに切ったお好み焼きを数種類ほどをお盆にのせている。
「一つもらえる!」
一人お客様が捕まった。
「どうぞ!」
私は、お盆にのっている試食用のお好み焼きを渡す。
「うまいな!」
お客様絶賛!
そのまま一つお買い上げとなった。
「他の奴にも宣伝しとくよ!」
凄く嬉しい一言をもらえた。
亭主のおじさんも満面の笑み。
順調なスタートを切ったと言えるだろう。
「お嬢ちゃん一つもらえるかい」
「こっちも頼むよ!」
一人、また一人お客様がやってくる。
正面の舞台では今丁度演劇をやっていて席は満席。お腹をすかせた人が食べながら見ようとやってくる。
そして気づくと屋台に列が出来はじめていた。
「最後尾はこちらです!」
私は最後尾と書かれた看板を持ち列の一番後ろに立っている。
他の皆も、試食品を配るどころではなくなっている。
「ミレイこっち手伝って!」
私はアキさんの呼ばれたので看板をお客さんに持って貰って皆の所へ。
「どうしたのですか?」
「飲み物の方お願いしていい?」
「了解!」
今回、場所が舞台の前と言うこともあり、メニューに飲み物系を追加していた。
お好み焼きを買って帰る人はもれなく飲み物も一緒に買って帰る。
「オレンジジュース五つ! リンゴジュース三つ!」
次々に注文が入っていく。
こんなに忙しくなるとは思わなかった。
それから二時間。お客さんがやっと減ってきた。
「皆、休憩に行ってもらっていいぜ!」
今居るお客さんは二人ほど、
「それなら、ミレイ先に行きなさいよ! この後、大切なイベントがあるでしょ」
私ももう少しで忘れるところだったが、昼一の鐘が鳴ると今、演劇を行っている舞台の上で、武闘大会が開催される。
そのためメリッシュさんは私に先に休憩に行くように言ってくれている。
「ではお言葉に甘えてお先にいただきます。エレナさんもどうですか?」
「いいぜ! いってきな」
優しい亭主。
「行きましょう!」
「はい、ではお先です」
私達は休憩を貰い祭りを見て回ることにした。
いろいろな屋台が出ていた何処も大反響である。
「ミレイは何か食べたい物ある?」
聞かれたので辺りを見渡しながら、
「あれが食べたいです!」
私が指を指して見たのは、わたあめであった。白くてふわふわしていてとてもおいしそうである。
「でもあれはお菓子だよ」
だがそう言われて引く私ではない。
「まだ時間はあります! 食べましょう」
私はエレナさんの手を引いて無理矢理わたあめの店の列に並ぶ。
看板には大、中、小と三種類書いてある。
「エレナさんはどのサイズにしますか?」
「私も食べるのですか?」
「はい!」
「分かりました。ですが小しか食べませんよ」
ため息交じりに言うエレナさん。
やっと私達の番がやってくる。
「おじさん! 大一つと小一つ」
「はいよ!」
おじさんはすぐ、二種類の大きさのわたあめ渡してくる。私はそれと同時にお金を渡して受け取った。
パクリ!
まず一口。
ほっぺが落ちそうなくらい甘い。口の中に入れた瞬間溶けていく。
「エレナさんおいしいですね!」
「そうね、でもやはり昼ご飯にはならないわね」
その間に私はわたあめを食べ終えた。
それからも、いろいろな店を見て歩きながらいろいろな物を食べ歩いていった。
そして、
ゴーン! ゴーン!
昼一の鐘がなるのであった。
屋台の準備も終わり後は開始を待つだけである。
「一週間って早いものね!」
「そうだね、でも準備の間凄く楽しかったよ」
エレナさん以外はこの一週間ほぼ冒険者としての依頼には行かずに祭りの準備をしていた。
メリッシュさん達はグレイさんから仕事の行こうと誘われていたがきっぱりと断っていた。
「皆頑張ろー!」
「オー!」
かけ声を掛けあった。
それからすぐにこの街のトップ貴族の当主より開催の挨拶が行われた。
この世界に王族は存在しない。その代わり貴族がそれぞれの街を納めている。上から第一貴族から順番に第二、第三となる。そして、一番下が第十貴族となる。
街を納めているのは第一貴族である。
貴族様の挨拶で祭りが始まった。
「いらっしゃいませ!」
私達はお客様を呼び込む為に声を出していた。
手には試食用に一口サイズに切ったお好み焼きを数種類ほどをお盆にのせている。
「一つもらえる!」
一人お客様が捕まった。
「どうぞ!」
私は、お盆にのっている試食用のお好み焼きを渡す。
「うまいな!」
お客様絶賛!
そのまま一つお買い上げとなった。
「他の奴にも宣伝しとくよ!」
凄く嬉しい一言をもらえた。
亭主のおじさんも満面の笑み。
順調なスタートを切ったと言えるだろう。
「お嬢ちゃん一つもらえるかい」
「こっちも頼むよ!」
一人、また一人お客様がやってくる。
正面の舞台では今丁度演劇をやっていて席は満席。お腹をすかせた人が食べながら見ようとやってくる。
そして気づくと屋台に列が出来はじめていた。
「最後尾はこちらです!」
私は最後尾と書かれた看板を持ち列の一番後ろに立っている。
他の皆も、試食品を配るどころではなくなっている。
「ミレイこっち手伝って!」
私はアキさんの呼ばれたので看板をお客さんに持って貰って皆の所へ。
「どうしたのですか?」
「飲み物の方お願いしていい?」
「了解!」
今回、場所が舞台の前と言うこともあり、メニューに飲み物系を追加していた。
お好み焼きを買って帰る人はもれなく飲み物も一緒に買って帰る。
「オレンジジュース五つ! リンゴジュース三つ!」
次々に注文が入っていく。
こんなに忙しくなるとは思わなかった。
それから二時間。お客さんがやっと減ってきた。
「皆、休憩に行ってもらっていいぜ!」
今居るお客さんは二人ほど、
「それなら、ミレイ先に行きなさいよ! この後、大切なイベントがあるでしょ」
私ももう少しで忘れるところだったが、昼一の鐘が鳴ると今、演劇を行っている舞台の上で、武闘大会が開催される。
そのためメリッシュさんは私に先に休憩に行くように言ってくれている。
「ではお言葉に甘えてお先にいただきます。エレナさんもどうですか?」
「いいぜ! いってきな」
優しい亭主。
「行きましょう!」
「はい、ではお先です」
私達は休憩を貰い祭りを見て回ることにした。
いろいろな屋台が出ていた何処も大反響である。
「ミレイは何か食べたい物ある?」
聞かれたので辺りを見渡しながら、
「あれが食べたいです!」
私が指を指して見たのは、わたあめであった。白くてふわふわしていてとてもおいしそうである。
「でもあれはお菓子だよ」
だがそう言われて引く私ではない。
「まだ時間はあります! 食べましょう」
私はエレナさんの手を引いて無理矢理わたあめの店の列に並ぶ。
看板には大、中、小と三種類書いてある。
「エレナさんはどのサイズにしますか?」
「私も食べるのですか?」
「はい!」
「分かりました。ですが小しか食べませんよ」
ため息交じりに言うエレナさん。
やっと私達の番がやってくる。
「おじさん! 大一つと小一つ」
「はいよ!」
おじさんはすぐ、二種類の大きさのわたあめ渡してくる。私はそれと同時にお金を渡して受け取った。
パクリ!
まず一口。
ほっぺが落ちそうなくらい甘い。口の中に入れた瞬間溶けていく。
「エレナさんおいしいですね!」
「そうね、でもやはり昼ご飯にはならないわね」
その間に私はわたあめを食べ終えた。
それからも、いろいろな店を見て歩きながらいろいろな物を食べ歩いていった。
そして、
ゴーン! ゴーン!
昼一の鐘がなるのであった。
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