身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
87.「またも、場面は移り変わり、夜の雑木林の中になった。」
焚き火がめらめら燃えて、辺りを照らしており、その照らされた辺りには、テントの様な布の覆いと3人の人影が見える。
『・・・もう少しで、魔王の娘の館に着くな。魔王を倒す助けをしてくれると良いけど・・・』
その中の人影の一人。『僕』はぼやく。
『大丈夫ですよ。お兄さん。駄目なら、私が肉体で説得するしますから』
『肉体・・・って・・・チトセさん・・・ちょっと・・・』
『っ!ちょっと、そういう意味じゃないですよ、チヒロさん!』
残りの二人の人影は剣士千歳ちゃん。エルフ千尋ちゃんだった。
僕ら3人は、先の光景から時間が経っているのか、服装前とは違い、所々に宝石が埋め込めれた神秘的な鎧や、ぼんやりと発色している、マントや衣服を着ており
焚き火の横に置いている武具もこれまた神秘的なデザインの武具で・・・その内の一本の剣は、少女がから手渡された、やたらと軽くて切れ味が良い剣だった。
『・・・なあ、チトセちゃん・・・魔王を倒した後ってさ、僕はどうなるのかな?元の世界に送り戻されるのかな?』
『僕』は呟くように剣士千歳ちゃんに聞いた。
『・・・・・えっ・・・・と・・・・わかりません。魔王を倒す為に召還された勇者が目的を果たした事は無いので・・・
多分・・・戻されるんじゃないんですかね・・・?お兄さんが望めば・・・。』
『僕が望めば・・・・・・か・・・・・・』
『駄目だよ!お兄ちゃん!。戻っちゃ駄目だよ!!』
『僕』の腕を掴みエルフ千尋ちゃんが叫ぶ。
『・・・ずっと、ずっと一緒に居ようよ。戻っちゃうなんて寂しいよ・・・。』
『う~ん・・・そうだなあ・・・』
『そうですよ・・・私も寂しいかなあ・・・と』
『う~ん・・・』
二人から懇願されて、『僕』は腕を組み考え込んでいた。
『元の世界に未練があるんですか・・・?』
『一応、親を残してるしなあ。今頃、どうしているのやら・・・相当心配かけているよなあ・・・』
僕はぽりぽりと頭を掻いた。
『・・・私、寂しいよ・・・家族だって・・・思える人、やっと見つけたもん、お兄ちゃんこそが私の本当の家族だもん・・・だから、行かないでよ・・・』
ぎゅうぎゅう抱きつくエルフ千尋ちゃん。
『・・・えっ・・・?か、家族・・・って・・・』
エルフ千尋ちゃんの言葉に『僕』は赤面する。
『違いますよ!お兄さん!チヒロさんが言った家族というのは、兄弟とか親子とかその様な関係の事で、夫と妻の様な関係じゃなくてですね・・・!!』
急に剣士千歳ちゃんが僕の肩をぶんぶん勢い良く掴んだ。
『え・・・夫と妻・・・・お兄ちゃんと私が・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それでも良いかな・・・とにかく、ずっと一緒に居て欲しいの。お兄ちゃん・・・・もう私、身寄りが無いから・・・だからお兄ちゃんに身寄りになって欲しいなって』
『・・・チヒロちゃん・・・』
エルフ千尋ちゃんに上目遣いで見られて『僕』は困った様な、でもまんざらでも無い様な表情をしている。
『待った!待った!。お兄さん、それなら、是非、私のお婿さんに来て欲しいです。魔王を倒した勇者様として私のお婿さんになって、我が家の再興に助力して欲しいなと・・・!・・・勿論、それだけじゃありませんよ・・・
我が家とは別にですね・・・・・・・はい・・・・』
剣士千歳ちゃんはもじもじ体をくねらせながら顔を赤らめた。
『ええーー!、チトセさん、駄目だよ、お兄ちゃんは私と一緒に居るの!私の家族に・・・!』
『ダメでーす。お兄さんには、私の家族になって貰いまーす・・・!。』
『ちょっと良いかな・・・』
口喧嘩になりそうな二人を『僕』が制した。
『・・・僕らは、既に、家族みたいなものじゃないか・・・こうやって、共に長旅をし、共に食事をし、共に寝て、そして、こうやって、団欒をしている。もう家族みたいなものだから、喧嘩しないでおくれよ:』
『・・・家族・・・!じゃあ、お兄さんは家族を置いて、元の世界に戻ったりしませんよね!』
『え・・・と・・・それは・・・』
剣士千歳ちゃんのツッコミに『僕』は答えを窮した。
『・・・・・・良いんだよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんにも、家族が居るから、だから無理強いはしないよ』
困った『僕』にエルフ千尋ちゃんは助け舟を出す。
『・・・でもさ、例えお兄ちゃんが元の世界に戻っても、ずっとお兄ちゃんは私の家族であって貰うよ。多分、私、お兄ちゃんについて行くし、ついていけなくても、何らかの形でお兄ちゃんと繋がっているから・・・良いよね、
お兄ちゃん・・・?』
エルフ千尋ちゃんは、『僕』を見据えて聞いた。その目は穏やかの様で、切実さが込められている様に見えた。
『勿論さ』
そんなエルフ千尋ちゃんの問いに、微笑んで、短く答える『僕』。
『・・・あ~あ・・・、こんな事なら、私、お兄さんの世界で、お兄さんの家族として生まれたかったですねえ。・・・いえ、私も、今の私を気に入っていますけど、でも、それでも、お兄さんの世界でお兄さんと普通に一緒でありたかったですよう』
ちょっと湿った雰囲気を吹き飛ばす様に、剣士千歳ちゃんは明るくぼやいた。
『あはは・・・チトセちゃんみたいな妹かあ・・・それはそれで良いかもな・・・。』
『でしょでしょー!』
剣士千歳ちゃんは、ぶんぶん『僕』の肩を振って、『僕』の賛同に喜ぶ。
『・・・・・・全ては魔王を倒してからだな、それから考えよう、僕も、チヒロちゃんとチトセちゃんと離れ離れになるのは嫌だからさ。僕らは・・・家族みたいな・・・いや、家族だから・・・・ね』
そんなクサいセリフを『僕』は吐き、二人を抱きしめた。
抱きしめられた二人は、初めは驚いたものの、徐々に表情を綻ばせて微笑んだ。
『・・・もう少しで、魔王の娘の館に着くな。魔王を倒す助けをしてくれると良いけど・・・』
その中の人影の一人。『僕』はぼやく。
『大丈夫ですよ。お兄さん。駄目なら、私が肉体で説得するしますから』
『肉体・・・って・・・チトセさん・・・ちょっと・・・』
『っ!ちょっと、そういう意味じゃないですよ、チヒロさん!』
残りの二人の人影は剣士千歳ちゃん。エルフ千尋ちゃんだった。
僕ら3人は、先の光景から時間が経っているのか、服装前とは違い、所々に宝石が埋め込めれた神秘的な鎧や、ぼんやりと発色している、マントや衣服を着ており
焚き火の横に置いている武具もこれまた神秘的なデザインの武具で・・・その内の一本の剣は、少女がから手渡された、やたらと軽くて切れ味が良い剣だった。
『・・・なあ、チトセちゃん・・・魔王を倒した後ってさ、僕はどうなるのかな?元の世界に送り戻されるのかな?』
『僕』は呟くように剣士千歳ちゃんに聞いた。
『・・・・・えっ・・・・と・・・・わかりません。魔王を倒す為に召還された勇者が目的を果たした事は無いので・・・
多分・・・戻されるんじゃないんですかね・・・?お兄さんが望めば・・・。』
『僕が望めば・・・・・・か・・・・・・』
『駄目だよ!お兄ちゃん!。戻っちゃ駄目だよ!!』
『僕』の腕を掴みエルフ千尋ちゃんが叫ぶ。
『・・・ずっと、ずっと一緒に居ようよ。戻っちゃうなんて寂しいよ・・・。』
『う~ん・・・そうだなあ・・・』
『そうですよ・・・私も寂しいかなあ・・・と』
『う~ん・・・』
二人から懇願されて、『僕』は腕を組み考え込んでいた。
『元の世界に未練があるんですか・・・?』
『一応、親を残してるしなあ。今頃、どうしているのやら・・・相当心配かけているよなあ・・・』
僕はぽりぽりと頭を掻いた。
『・・・私、寂しいよ・・・家族だって・・・思える人、やっと見つけたもん、お兄ちゃんこそが私の本当の家族だもん・・・だから、行かないでよ・・・』
ぎゅうぎゅう抱きつくエルフ千尋ちゃん。
『・・・えっ・・・?か、家族・・・って・・・』
エルフ千尋ちゃんの言葉に『僕』は赤面する。
『違いますよ!お兄さん!チヒロさんが言った家族というのは、兄弟とか親子とかその様な関係の事で、夫と妻の様な関係じゃなくてですね・・・!!』
急に剣士千歳ちゃんが僕の肩をぶんぶん勢い良く掴んだ。
『え・・・夫と妻・・・・お兄ちゃんと私が・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それでも良いかな・・・とにかく、ずっと一緒に居て欲しいの。お兄ちゃん・・・・もう私、身寄りが無いから・・・だからお兄ちゃんに身寄りになって欲しいなって』
『・・・チヒロちゃん・・・』
エルフ千尋ちゃんに上目遣いで見られて『僕』は困った様な、でもまんざらでも無い様な表情をしている。
『待った!待った!。お兄さん、それなら、是非、私のお婿さんに来て欲しいです。魔王を倒した勇者様として私のお婿さんになって、我が家の再興に助力して欲しいなと・・・!・・・勿論、それだけじゃありませんよ・・・
我が家とは別にですね・・・・・・・はい・・・・』
剣士千歳ちゃんはもじもじ体をくねらせながら顔を赤らめた。
『ええーー!、チトセさん、駄目だよ、お兄ちゃんは私と一緒に居るの!私の家族に・・・!』
『ダメでーす。お兄さんには、私の家族になって貰いまーす・・・!。』
『ちょっと良いかな・・・』
口喧嘩になりそうな二人を『僕』が制した。
『・・・僕らは、既に、家族みたいなものじゃないか・・・こうやって、共に長旅をし、共に食事をし、共に寝て、そして、こうやって、団欒をしている。もう家族みたいなものだから、喧嘩しないでおくれよ:』
『・・・家族・・・!じゃあ、お兄さんは家族を置いて、元の世界に戻ったりしませんよね!』
『え・・・と・・・それは・・・』
剣士千歳ちゃんのツッコミに『僕』は答えを窮した。
『・・・・・・良いんだよ、お兄ちゃん。お兄ちゃんにも、家族が居るから、だから無理強いはしないよ』
困った『僕』にエルフ千尋ちゃんは助け舟を出す。
『・・・でもさ、例えお兄ちゃんが元の世界に戻っても、ずっとお兄ちゃんは私の家族であって貰うよ。多分、私、お兄ちゃんについて行くし、ついていけなくても、何らかの形でお兄ちゃんと繋がっているから・・・良いよね、
お兄ちゃん・・・?』
エルフ千尋ちゃんは、『僕』を見据えて聞いた。その目は穏やかの様で、切実さが込められている様に見えた。
『勿論さ』
そんなエルフ千尋ちゃんの問いに、微笑んで、短く答える『僕』。
『・・・あ~あ・・・、こんな事なら、私、お兄さんの世界で、お兄さんの家族として生まれたかったですねえ。・・・いえ、私も、今の私を気に入っていますけど、でも、それでも、お兄さんの世界でお兄さんと普通に一緒でありたかったですよう』
ちょっと湿った雰囲気を吹き飛ばす様に、剣士千歳ちゃんは明るくぼやいた。
『あはは・・・チトセちゃんみたいな妹かあ・・・それはそれで良いかもな・・・。』
『でしょでしょー!』
剣士千歳ちゃんは、ぶんぶん『僕』の肩を振って、『僕』の賛同に喜ぶ。
『・・・・・・全ては魔王を倒してからだな、それから考えよう、僕も、チヒロちゃんとチトセちゃんと離れ離れになるのは嫌だからさ。僕らは・・・家族みたいな・・・いや、家族だから・・・・ね』
そんなクサいセリフを『僕』は吐き、二人を抱きしめた。
抱きしめられた二人は、初めは驚いたものの、徐々に表情を綻ばせて微笑んだ。
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