身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。
84.『どうやら、異世界に召還された僕は剣士千歳ちゃんと魔王を倒す旅に出たらしい。』
こんな若くてぴちぴちな女の子と二人旅なんて、何ともうらやまけしからん事だ。
草原の場面が変わり、次は森の中の場面に写る。
森は、炎上しており、そこら中が火事で、肌が緑色の獣の様な、原始人風の野蛮そうな人間がわらわらと奥からやって来る。
『ハッ!ホッ!ハッ!』
僕らの上から登場した剣士千歳ちゃんが重そうな大剣を軽々、三振り四振りして緑色の原始人を斬り捨てた。
その姿は先ほどの皮製の鎧では無く、鉄製の鎧を着ている。先、スライムを倒せなくてウジウジしていたのが嘘みたいに、動きは大胆で精密だ。
『お兄さん!!正面にオークが数十体居ます!やっちゃって下さい!』
『任せてくれ』
剣士千歳ちゃんにお兄さんと呼ばれて、剣士千歳ちゃんの奥から、鉄製の鎧を着ている男、『僕』がどや顔で登場する。
我ながら何とも気持ち悪い顔だ。剣士千歳ちゃんが『僕』の事『お兄さん』と呼んでいるので、先の草原の場面より時間が経っているのかな?
『僕』は両手に光球を浮かべており、それを前方の緑色の原始人・・・剣士千歳ちゃんはオークと呼んでいた・・・にブン投げ、オークの大群が居た場所は大爆発大炎上をした。
40人は居たオーク達は消し炭になって吹っ飛んでいた。大量虐殺の現場だった。
『・・・これで、全部ですね・・・。エルフの集落を救うには手遅れだった様ですが・・・』
ふう・・・と汗を拭いながら、森の奥くを見つめる剣士千歳ちゃん。その視線の先には、何やら集落が炎上していた。
『・・・大丈夫ですか?貴女・・・?』
『・・・は・・・・ははは・・・はい・・・・たた・・・助けて・・・・戴いて・・・・あああ・・・有り難うございます・・・・』
剣士千歳ちゃんは木の影に居た人影に話しかけ、人影は挙動をガクガク震わせながら答えた。
その人影は、質素なワンピースを着ていて、金髪で、耳が長い・・・千尋ちゃんだった。
『・・・大丈夫かい?怪我は無いかい?』
『僕』は千尋ちゃんの肩をぽんぽん叩いた。
『ひっ!ひゃい!!!』
千歳ちゃんは驚いて返事をする。
『ご、ごめん、驚かせてすまなかった。・・・あの、君はエルフの集落の住人だろう?君以外の人は・・・?』
『・・・た・・・たぶん・・・みんな、死んだと思います。・・・・オークに襲われて・・・。』
うなだれる様にエルフの集落の住人という千尋ちゃん。エルフ千尋ちゃんは答えた。
『・・・そうか・・・すまない・・・僕らがもう少し来れば・・・』
『いえ・・・良いんです・・・。良いですから・・・』
ガクガクガクガク震え続けるエルフ千尋ちゃん。『僕』はこれ以上何か喋りかけようとしたが、震えるエルフ千歳ちゃんの様子を見て、止めた様だった。
          
草原の場面が変わり、次は森の中の場面に写る。
森は、炎上しており、そこら中が火事で、肌が緑色の獣の様な、原始人風の野蛮そうな人間がわらわらと奥からやって来る。
『ハッ!ホッ!ハッ!』
僕らの上から登場した剣士千歳ちゃんが重そうな大剣を軽々、三振り四振りして緑色の原始人を斬り捨てた。
その姿は先ほどの皮製の鎧では無く、鉄製の鎧を着ている。先、スライムを倒せなくてウジウジしていたのが嘘みたいに、動きは大胆で精密だ。
『お兄さん!!正面にオークが数十体居ます!やっちゃって下さい!』
『任せてくれ』
剣士千歳ちゃんにお兄さんと呼ばれて、剣士千歳ちゃんの奥から、鉄製の鎧を着ている男、『僕』がどや顔で登場する。
我ながら何とも気持ち悪い顔だ。剣士千歳ちゃんが『僕』の事『お兄さん』と呼んでいるので、先の草原の場面より時間が経っているのかな?
『僕』は両手に光球を浮かべており、それを前方の緑色の原始人・・・剣士千歳ちゃんはオークと呼んでいた・・・にブン投げ、オークの大群が居た場所は大爆発大炎上をした。
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『・・・これで、全部ですね・・・。エルフの集落を救うには手遅れだった様ですが・・・』
ふう・・・と汗を拭いながら、森の奥くを見つめる剣士千歳ちゃん。その視線の先には、何やら集落が炎上していた。
『・・・大丈夫ですか?貴女・・・?』
『・・・は・・・・ははは・・・はい・・・・たた・・・助けて・・・・戴いて・・・・あああ・・・有り難うございます・・・・』
剣士千歳ちゃんは木の影に居た人影に話しかけ、人影は挙動をガクガク震わせながら答えた。
その人影は、質素なワンピースを着ていて、金髪で、耳が長い・・・千尋ちゃんだった。
『・・・大丈夫かい?怪我は無いかい?』
『僕』は千尋ちゃんの肩をぽんぽん叩いた。
『ひっ!ひゃい!!!』
千歳ちゃんは驚いて返事をする。
『ご、ごめん、驚かせてすまなかった。・・・あの、君はエルフの集落の住人だろう?君以外の人は・・・?』
『・・・た・・・たぶん・・・みんな、死んだと思います。・・・・オークに襲われて・・・。』
うなだれる様にエルフの集落の住人という千尋ちゃん。エルフ千尋ちゃんは答えた。
『・・・そうか・・・すまない・・・僕らがもう少し来れば・・・』
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ガクガクガクガク震え続けるエルフ千尋ちゃん。『僕』はこれ以上何か喋りかけようとしたが、震えるエルフ千歳ちゃんの様子を見て、止めた様だった。
          
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