身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。

がおー

4.朝、僕はだらだらと布団の上にゴロゴロしている。

昨日はビール片手に、アニメを見、ゲームをだらだらとやって、そのまま根落ちをして、起きた今は毛布に潜り寝なおしている。

いつもの朝なら、職場で憂鬱になっている時間。僕はそんな時間を自由に羽を伸ばせて、ただ怠惰に気ままに過ごせる。

しかし、最近は、この気ままさも何だか、何か狭い場所に閉じ込められた様な圧迫感を感じる。独り暮らしを始めた時は、空が晴れるような開放感を感じていたのだけど。

誰か家人が居れば、気が変わるだろうか?。

そう考えていると、ふと昨日の自称妹を思い出した。

あれは、一体誰だったんだろう?何か新手の詐欺師か何かか、それとも気が触れている子だったのか?。まだ若いのに可哀想に。いや、しかし、何事もトラブル無く追い出せて良かった。何も取られている物は無いし、あの写真とカレーは捨てた。

ああ、そうだ、ビール全部飲みつくしたんだったな。スーパー行って買い足して、今日はだらだら飲んで過ごそう。独身万歳。

そう考えて、ドアを開けると、そこには・・・昨日居た自称妹が居た。

自称妹は膝を抱えて寝ていた様だが、ドアを開けた音で目が覚めたのか、顔を上げて、そして、僕と目が合った・・・。

・・・・・・。

僕と自称妹の間に一間の沈黙が流れた

僕は予想しなかった人物との遭遇に、思考停止に陥っていたが、すぐに我に返り、ドアをぐっと閉めようとしたが・・・ 「痛っ!」 僕がドアを閉めるより早く自称妹がドアの隙間に腕を挟んだ。

勢い良くドアに腕が挟まれた自称妹は、痛々しく表情を歪める。

「お兄ちゃん、い、痛いよぉ・・・。ドア開けてよ!」 自称妹は涙目で呻く

「ドアを開けたら、僕の部屋に入って来るじゃないか!」

と僕が言うと

「それはそうだよぉ、だって私達の部屋なんだし」

と自称妹とのたまった。

「僕に妹なんて居ないぞ」

と僕が言うと

「えっ・・・・!。そんな・・・酷いよ・・・お兄ちゃん、私何か怒らせる事した・・・?」

と自称妹は驚愕した様な顔をして悲しそうに言うのだった。

「ヤマサキさん?何してるんです?」 二人で口論していると、そう横から声が聞こえた。

「身の覚えの無い妹が出来てしまった。しかも、誰も存在を認知できないんだから驚きだ!いやーどうしよう、HAHAHAHAHA!!・・・どーすんのよ、マジで・・・。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代ドラマ」の人気作品

コメント

コメントを書く