犬女ちゃん -見た目は美少女、知能は犬並みー(旧題:犬女ちゃんとピュアハート)
犬女ちゃんとスプーンとフォーク
夏希と夏希の母が、
つくってくれた
犬女ちゃんが人間に
変装したとき用の白い手袋は、
人間の指に相当する部分に
詰め物がしてあり、
それなりに人間の指に
見えるようになっていた。
よく見ればおかしいと
思う人もいるかもしれないが。
その手袋には、
スプーンやフォークを
ホールド出来るような
バンドや紐が付いている。
指が短過ぎるため
道具を握れない犬女ちゃんが
道具を使えるようようになるために、
夏希達が付けてくれたものである。
犬女ちゃんは今それを使って
料理が食べられるように、
練習をしている。
両手で挟んで物を持つことを
覚えた犬女ちゃん。
おにぎり、サンドイッチ、ハンバーガー
などの料理だけにとどまらず、
飲料のペットボトル、
コップやジュースの容器、
コーンタイプのソフトクリームまで、
両手で挟んで持つことが
出来るのが確認されている。
ジュースの容器を両手で挟んで、
ストローでジュースを飲む
犬女ちゃんの姿が
あまりに可愛いらし過ぎて、
最近純心の萌えポイントになっており、
ついつい飲み物を与え過ぎてしまう。
普段あまり家では
食べられないような物を
犬女ちゃんにも食べさせてあげたい、
外食をさせてあげたいという想いから、
白い手袋の機能で
スプーンやフォークが使えるように
犬女ちゃんに練習を
してもらっているのだ。
-
しかし純心は悩んでもいた。
人間に変装した犬女ちゃん、
イオちゃんとのお買い物デートは、
確かに楽しかった。
だがこのまま
シビライズというか、
ヒューマナイズというか、
犬女ちゃんをどんどん人間に寄せて
いってしまっていいものなのだろうかと。
やはり本来の、
自然のままの、あるがままの
犬女らしくあるべき
ではないのだろうか。
そもそもが赤ちゃんの頃からずっと
人間に育てられた犬女であるため、
ただでさえ本来の犬女とは異なっている。
以前見た野性の野良犬女を比べれば、
それは一目瞭然だ。
それをこれ以上、
人間に寄せてしまっては、
もう犬女ではなくなって
しまうのではないのだろうか。
かと言って人間になれるわけでもない。
もうそうなってしまうと、
犬女でもない、人間でもない、
『犬女ちゃん』という
唯一無二の生き物ではないか。
だがそれは同時に、
犬女でもあり、人間でもある、
ということになる。
そういう意味では、
『犬女ちゃん』という名前は、
犬女であり人間であることを
上手く表現しているようにも思える。
もしおばあちゃんが
そこまで考えて名前を付けたのであれば、
おばあちゃんは随分と哲学過ぎやしないか。
あのおばあちゃんが、
到底そこまで考えたようには思えないが。
純心はそんなことを思っていた。
なので純心もいつまでも犬女ちゃんに
人間の変装をさせておく気は毛頭なかった。
ただ一度だけでも
普段犬女ちゃんと
一緒に行けないような場所に
行ってみたかったし、
どうしても人間の姿にならなければ
ならないときのために、
少し慣れておいて欲しいだけだった。
-
何を食べに行くか、
純心は候補を考えてみる。
まずマナーが厳しいフレンチは
最初に除外される。
フォークが使えるようになっても、
パスタを巻くのはさすがに難しいだろうから、
イタリアンの線もない。
回転寿司や焼肉にいたっては、
スプーンもフォークも関係ないので、
純心が手で口に入れてあげるしかない。
そう考えると和食全般難しいだろう。
行ける店もかなり限られて来てしまう。
ここは無難にファミレスだろうか。
そう思って純心が
ファミレスのメニュー画像を
スマホで見せてあげると、
チョコレートパフェに、
物凄い反応を示す犬女ちゃん。
ハァハァよだれを垂らしている。
甘い物、スイーツが大好きな
犬女ちゃんからすれば、
当然の反応だったかもしれない。
『お前、また太るぞ』
つくってくれた
犬女ちゃんが人間に
変装したとき用の白い手袋は、
人間の指に相当する部分に
詰め物がしてあり、
それなりに人間の指に
見えるようになっていた。
よく見ればおかしいと
思う人もいるかもしれないが。
その手袋には、
スプーンやフォークを
ホールド出来るような
バンドや紐が付いている。
指が短過ぎるため
道具を握れない犬女ちゃんが
道具を使えるようようになるために、
夏希達が付けてくれたものである。
犬女ちゃんは今それを使って
料理が食べられるように、
練習をしている。
両手で挟んで物を持つことを
覚えた犬女ちゃん。
おにぎり、サンドイッチ、ハンバーガー
などの料理だけにとどまらず、
飲料のペットボトル、
コップやジュースの容器、
コーンタイプのソフトクリームまで、
両手で挟んで持つことが
出来るのが確認されている。
ジュースの容器を両手で挟んで、
ストローでジュースを飲む
犬女ちゃんの姿が
あまりに可愛いらし過ぎて、
最近純心の萌えポイントになっており、
ついつい飲み物を与え過ぎてしまう。
普段あまり家では
食べられないような物を
犬女ちゃんにも食べさせてあげたい、
外食をさせてあげたいという想いから、
白い手袋の機能で
スプーンやフォークが使えるように
犬女ちゃんに練習を
してもらっているのだ。
-
しかし純心は悩んでもいた。
人間に変装した犬女ちゃん、
イオちゃんとのお買い物デートは、
確かに楽しかった。
だがこのまま
シビライズというか、
ヒューマナイズというか、
犬女ちゃんをどんどん人間に寄せて
いってしまっていいものなのだろうかと。
やはり本来の、
自然のままの、あるがままの
犬女らしくあるべき
ではないのだろうか。
そもそもが赤ちゃんの頃からずっと
人間に育てられた犬女であるため、
ただでさえ本来の犬女とは異なっている。
以前見た野性の野良犬女を比べれば、
それは一目瞭然だ。
それをこれ以上、
人間に寄せてしまっては、
もう犬女ではなくなって
しまうのではないのだろうか。
かと言って人間になれるわけでもない。
もうそうなってしまうと、
犬女でもない、人間でもない、
『犬女ちゃん』という
唯一無二の生き物ではないか。
だがそれは同時に、
犬女でもあり、人間でもある、
ということになる。
そういう意味では、
『犬女ちゃん』という名前は、
犬女であり人間であることを
上手く表現しているようにも思える。
もしおばあちゃんが
そこまで考えて名前を付けたのであれば、
おばあちゃんは随分と哲学過ぎやしないか。
あのおばあちゃんが、
到底そこまで考えたようには思えないが。
純心はそんなことを思っていた。
なので純心もいつまでも犬女ちゃんに
人間の変装をさせておく気は毛頭なかった。
ただ一度だけでも
普段犬女ちゃんと
一緒に行けないような場所に
行ってみたかったし、
どうしても人間の姿にならなければ
ならないときのために、
少し慣れておいて欲しいだけだった。
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何を食べに行くか、
純心は候補を考えてみる。
まずマナーが厳しいフレンチは
最初に除外される。
フォークが使えるようになっても、
パスタを巻くのはさすがに難しいだろうから、
イタリアンの線もない。
回転寿司や焼肉にいたっては、
スプーンもフォークも関係ないので、
純心が手で口に入れてあげるしかない。
そう考えると和食全般難しいだろう。
行ける店もかなり限られて来てしまう。
ここは無難にファミレスだろうか。
そう思って純心が
ファミレスのメニュー画像を
スマホで見せてあげると、
チョコレートパフェに、
物凄い反応を示す犬女ちゃん。
ハァハァよだれを垂らしている。
甘い物、スイーツが大好きな
犬女ちゃんからすれば、
当然の反応だったかもしれない。
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