犬女ちゃん -見た目は美少女、知能は犬並みー(旧題:犬女ちゃんとピュアハート)

ウロノロムロ

犬女ちゃんと生徒会長

「これからは、私も犬女さんの
お世話当番に参加させていただきましてよ。」


「べ、別に私が個人的にということではありませんでしてよ。
こ、これはあくまで生徒会の仕事として、
あなた達が問題を起こさないか監視するためでしてよ。」


「こっそりと見張るとか、そんな卑劣な真似はいたしませんことよ。
生徒会長の私自らが参加して、指導させていただきましてよ。」


どうやら生徒会長の中では、
以前一週間こっそり見張っていたことは、
なかったことにされているらしい。


お嬢様が自分から生徒会長の指導係を申し出て、
その後二人は犬女ちゃんのお風呂の準備することにする。






「いい、犬女ちゃん、
キスは大事な人としか
しちゃだめだからね」


夏希は、すぐにキスしたがる
犬女ちゃんを注意する。


「ビッチな犬女ちゃんになっちゃたら、
純心もみんなも悲しいんだからね」


まるでうんうんと頷いているかのように、
首を縦に振り、夏希の話を聞いている犬女ちゃん。
果たしてどこまで理解しているのやら。


もしこの先、純心の学校の男友達が、
例えば、三馬鹿トリオとかが、家に遊びに来て、
チューなんかしてしまった日には、
犬女ちゃんがあまりにも可哀想過ぎる。
夏希は心配で仕方なかった。


でも、学校の人が、純心の家に来てくれたりすると、
それは純心にとってもいいことなのだろうと思うし、
犬女ちゃんのことを、学校のみんなにも、この社会の人達にも、
もっとわかって欲しいし、受け入れて欲しいとも思っていた。






生徒会長は、犬女ちゃんをお風呂に入れる手伝いをしていた。


「それでは、犬女さん、一緒にお風呂に入りましょうね。」


お嬢様はそう言うと、脱衣所で、
犬女ちゃんの服を脱がせてあげて、
自分も脱ぎはじめた。


「ちょ、ちょっとお待ちなさい、
一緒にお風呂に入るんですの?」


予想していなかった生徒会長は、
動揺して慌てふためいた。


「もちろんですわ、スキンシップをはかって、
心を通わすことが大事なんですのよ。」


「これぐらい出来ませんと、
犬女さんのお世話は無理ではないでしょうか。」


どうやらお嬢様キャラが被っているので、
お嬢様は生徒会長を意識して、
ライバル心を燃やしているようだ。


「よ、よくってよ、
も、もちろん、それぐらいのこと、わかっておりましてよ」


どうやら生徒会長も後には引けないタイプらしい。
顔を赤くして恥ずかしがりながら、衣服を脱ぐ生徒会長。




狭いお風呂場で、密着してくっついて、
犬女ちゃんの体を洗ってあげるお嬢様と生徒会長。


「え、そ、そこも洗うのでして?」


犬女ちゃんの大事なところを洗う段になって、
ビビッてひるむ生徒会長。
生徒会長もまた、こわくて自分の大事なところを
ちゃんと見たことがないタイプの人だった。


「あたり前ですわ。
ここが一番、清潔にしなくてはいけませんわ。」


以前、自分もビビッていたことを棚にあげるお嬢様。


「も、も、もちろんですってよ。
じょ、女性の、せ、繊細でデリケートなところは、
いつも清潔にしておかなくてはならなくてよ」


意地になっている生徒会長。


しかし、もうすでに慣れている犬女ちゃんは、
ふんぞり返って、М字開脚で、
生徒会長に大事なところを
堂々と見せつける。


「ひぃ、ひぃぇぇぇぇぇ…」


顔を真っ赤にして震える生徒会長。




最後も、恒例の三人で湯船に入って、
犬女ちゃんに色んなところを触られるパターン。


「いや、だめ、およしになって、ですってよ」


今日一日でいろいろ大事なものを
失ってしまったような気がする生徒会長だった。









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