ゲームでソ連建国したら異世界転移しました~異世界で始めるグレート・ゲーム~

羽田京

登場人物紹介(現地民): 随時更新

・アルフ・ヒラー
モデルは、アドルフ・ヒトラー。演説上手な少女。身振り手振りを駆使して大衆を熱狂させるエモーショナルな演説にかけては大陸随一だが、ラショナルさにはやや欠ける熱血系アイドル。魔法コンプレックスがあり、黒魔術に強い憧れを持っている。継承戦争に負けた祖国の悲惨な現状をみて、立ち上がろうと決意した。国家社会主義ロフト労働者党(アルフ・ロフト)の党首になり、ロフト第三王国を築いた。だが、栄華を極めたことで彼女の理念は徐々に歪んでいく。再度大戦を巻き起こし世界征服を目指すもスターリンが立ちふさがった。彼女なりに国家が幸せになることを願っていた。

・ルーカ・マスクル
モデルは、カール・ハインリヒ・マルクス。共和国出身のエルフで、クツーヤを最初に訪れた。反政府系の情報屋だったが学者肌であり、資本論を読み共産主義に感化される。ニートで、盟友のエルゲンスのヒモ。国立スターリン図書館に籠り、この世界に合致するよう『資本論』を改変し、出版した。彼の理論は異世界のインテリたちに衝撃をもって受け入れられ、やがて革命運動へと発展していく。彼なりに労働者が幸せになることを願っていた。

・ニコラ・ニーレ
モデルは、ウラジーミル・イリイチ・ニコライ・レーニン。帝国出身の女傑で、苛烈な性格をしているが、不思議なカリスマをもつ。外交使節としてソ連を訪れ、熱狂的な共産主義者になった。帝国でシンパを募り勢力を拡大。危機感を募らせた帝国政府による弾圧から逃れるため、スターリングラードに身を寄せる。革命が勃発すると帝国へと舞い戻り、極度に先鋭化したボリシェビキの党首として闘争の道を歩んでいく。敵対者を「黄色い蛆虫」と呼ぶ暴力系アイドル。彼女なりに世界が幸せになることを願っていた。

・エステル・エルバート
略してエスエルの女性党首。急進的帝国改革の旗頭。彼女率いるエリス社会革命党もエスエルと呼ばれる。熱狂的なファンによって担ぎ上げられた農民系アイドル。元は無学な農民だった。ファンが増えて嬉しい反面、暴力的なテロをも辞さないファンには手を焼いている。彼女なりに皆が幸せになることを願っていた。

・ミリュー・カデット
エリス立憲民主党の女性党首。穏健的帝国改革の旗頭。党はカデットと呼ばれる。資本家に担ぎ上げられたブルジョワ系アイドル。エスエルの無分別さを嫌悪するも、同時によいライバルだと認めてもいる。高飛車な性格で、ファンは金を貢ぐ道具くらいにしか思っていない。彼女なりに自分が幸せになることを願っていた。

・カーロッタ
発見されし第一村人。旧ウルグラスト連合のビーストで逃亡奴隷の少女。妹のルーシヴィアとともに奴隷商人から逃げ出したが行く当てがなかった。気が強く猪突猛進なところがある。不毛地帯をあてどなく漂い命つきようとしていたところを赤色空軍の偵察機が発見し保護した。ジューコフに気に入られ赤軍入りする。

・ルーシヴィア
カーロッタの妹で気弱な少女。姉と違い学問好きで、ビーストにしては珍しく魔法に長けている。奴隷商では教養奴隷として育てられていたが、とくに恩義は感じていない。両親を殺され、成績が悪いと姉まで罰せられる環境で死に物狂いで身に着けた知識は、転移直後のソ連にとって宝石よりも貴重だった。その功績をたたえ生活の安泰を保証されるも、姉とともに赤軍入りした。

・オプス
モデルは、エドヴァルト・オスプカ=モラフスキ。エリス帝国で生まれたビーストの革命家。彼女は豪農の娘だったが、熱狂的な共産主義者としてビーストたちに布教している……ように見せかけて祖国奪還のために手段を択ばなかっただけである。同じ支配階級だったビーストたちに裏切り者呼ばわりされながらも、ソ連の援助を引き出すために共産主義を広め続けた。

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