〜転生した少年は、この世界を生きる〜 〔勇者もめんどくさくなったので、ただの冒険者始よっかな〜〕

自治会長

#9 精霊召喚ですか?



『今から、王都の散策をしましょう!』

「『え?』」












アリーシアさんとお茶した翌日。
俺たちはいつも通り食堂で朝ご飯を食べていた。

『ねぇ、アリーシアさん。今日はなにするんですか?』

『そうですね、今日は二人のしたいことでいいですよ?』

『やりたいことか〜、真斗くんは何かある?』

「俺は特にないぞ?」

俺的には、部屋でゆーっくり過ごしたいんだけどな、

『じゃあ、今から、王都の散策に行きましょう!』

「『え?』」

『だから、散策ですよ散策!お二方ともまだ街を見てないですよね?だから、私が案内します!』

「確かにこの国のこともよく知らないしな」

『じゃあ、行きましょう』

「『はい…』」


俺たちは、アリーシアさんの圧に負けて街に出ることになった。








「お〜!!おっきい街だな〜!」
『ほんとだね〜!』
『もちろん王都ですしね!じゃあ、案内します!』


俺たちは、メインストリートを歩き教会みたいなところに来た。

『アリーシアさん、ここはどこなんですか?』
『はい。ここは精霊召喚のできる教会です!』

召喚?
自分の守護神みたいな感じなのだろうか?
いまいちよくわからないな。


『まぁ行ってみましょう!』


神官さんらしき人物についていき、広い空間に出た。

『ここで祈っていただけば、精霊様も答えてくれると思います』


アリーシアさんも召喚していなかったらしいので、一緒にすることになった。


まずは、由莉から。

『精霊様、私の思いに答えてください!』

すると由莉の目の前に赤い光の玉が現れた。
すると、赤い髪に、羽の生えた少女が現れた。

《あなたが私を呼び出した方ですか?》

お、精霊が喋った。

『はい、もしよかったら私と契約してください!』

精霊は少し考えた顔をして、
《わかりました。契約しましょう!》

すると精霊は、赤い玉となって由莉の体の中へと入っていった。

精霊と契約するということは、やっぱり自分の守護にもなるのだという。
他にも、精霊の力を借りることもできるみたいだ。
ちなみに、由莉の精霊は火属性の上位精霊だったみたいだ。

もちろんアリーシアさんも、上位精霊の風属性だった。


最後は俺だな〜




俺は、しゃがんで手を組み拝むと、みたことが無いくらい空間が激しい光に包まれた。



目を開けるとそこには、薄く緑がかった髪の色をした150cmくらいの少女が立っていた。
あれ?羽が生えてない?

《貴方が私を呼び出した方ですか?》

「あぁ、そうだよ」

《わかりました。では、契約してください!》

……あれ?

「契約ってこっちから頼むもんじゃ無いのか?」

《本当はそうなんですけど…》

すると少女は、俺に近づいてきて…耳元で

《神の使徒様と契約しない精霊はいません》

と言った。

確かに俺は使徒だったな…

《と言うことでよろしくお願いします!》

『わかったよろしく』

《あ、それとこの世に顕現していていいですか?》

『わかった。じゃあよろしくな』

《はい!あ、じゃなくて》
『はい!よろしくお願いしますマスター』

精霊は人の言葉に言い換えて、挨拶をしてきた。


俺はその精霊にリーナと名前をつけた。

さぁみんなの元に行きますか。
俺は後ろを向いて歩こうとしたのだが…

その先にいたアリーシアさんが口をぽかんと開けて呆然としていた。





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