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もみあげチーズ

恐怖

 俺は15年前に父と母を殺された。その時は俺が小学3年生の時だ。学校から家へ帰った時の事だった。俺は鍵をポケットから取り出し、玄関のドアを開けた。開けた瞬間、ただならぬ雰囲気に襲われた。

 俺は恐怖した...

 その時の俺は泣き虫で、弱虫で、誰よりも心が弱かった。俺は勇気を振り絞ってドア開けた。真っ直ぐ行けばすぐそこがリビングだ。一番すさまじい空気感のあるのはリビングだった。俺はリビングのドアを思いきって開けた。開けたが、電気はついていなかった。俺はリビングの真ん中の黒色のソファ、ソファ前のテレビ、リビングへ入るドアからすぐ左のキッチン、同じくドアからすぐ右の家族でご飯を食べるためのテーブルを全て見渡した。だが、何もなかった。俺は安心し、玄関の近くのトイレに行った。トイレのドアを開けた。俺はトイレの便器の蓋を開けた瞬間、ふと便器の溜まり水を見た。便器の水は真っ赤に染まっていた。血のニオイがした。俺は怖くてリビングに逃げこんだ。リビングに誰かいないかもう一度探す事にした。探した結果、冷蔵庫から冷気が漏れている事に気付いたのだ。俺は冷蔵庫を開けた。冷蔵庫には母の死体が入っていた。血はどこにも出ていなかったが、首には何かで締められた跡があった。俺は冷蔵庫を閉めた。俺は幼かったが、瞬時に察知する力があったらしいでも俺は放心状態になっていた。そんな時に俺の背後から視線を感じた。背後から声が聞こえた。

「そのお母さんの瞳...乾いてなかったろ?俺がさっき殺したんだよ。ついさっきだぞ。1秒でも早く帰って来てたら結果が変わったかもな。まぁこの結果はお前自身が選んだ結果みたいなものだ...早く帰って来なかったからだ。来ていてもお前の死ぬ時間が早まっただけだがな!」

 俺は後ろを振り向いた瞬間、5人のピエロのマスクを被った黒いコートの男達が横に5列で並んで立っていた。5人とも俺を見つめている。全員同じ服装だった。喋っていたのは5列の中の真ん中に立っているピエロの仮面の男だ。俺は後ずさりし、冷蔵庫に背中をつけた。俺は叫んだ。

「お父さん!!お父さん!!...」

 お父さんの声はしなかった。

  ピエロの仮面を被った真ん中の男が俺の目の前まで来た。しゃがんで、俺の目線に合わせて喋りだした。

「キミのお父さんは、罪人なんだ。罪人って分かる?罪人ってのはさ...
罪を犯した人の事を言うんだ。もっと簡単に言うと...犯罪をした人の事だよ。キミのお父さんは犯罪者なんだ。だからキミのお父さんを私が無に解き放ってあげたいと思ってね...つい殺しちゃったよ!なんかゴメンね!キミはお父さんに早く会いたいと思うよね??だから今からキミもお父さんと同じく無に解き放ってあげるよ。」

 俺は危険を察知してピエロの仮面の男の頭を上から強く叩いた。俺は逃げ出そうとしたが、ピエロの男の仮面は俺の足元にあった。俺は急いで顔を見た。俺は恐怖心に満ちた。ピエロの仮面の裏にあったのはお父さんの顔だった。しかも、その顔はニッコリとしていた。俺は恐怖に洗脳されたかのように何も動かなくなった。俺は棒立ちで、衝撃的な恐怖心が強すぎて足を一歩出す事さえ出来なくなっていた。俺は声にも出せなくなった。お父さんの顔をしている男が満面の笑みで言った。

「これからの真実への探求はやめた方がキミのためになると思うよ...」

 俺は謎が多過ぎて何も理解出来ない。

 幼い頃だったため、探求の意味が分からなかったが...今なら分かる。探し求める事を探求と言う。そしてあの男の言っている事は...俺を探し求めるな!と言う事だ。

 俺はそれ以降の記憶はない。


15年後現在...


俺は目を覚ました。

「ここは...!?」

 俺はなんと病院にいた。

「なんで俺が病院に...!?」

 俺はベッドに寝かされていたようだ。俺の手足は全て揃っており、何一つ怪我を負っている箇所は見当たらなかった。俺はベッドから降りようとした次の瞬間、俺の右人差し指がフルーツの絞りカスのようになった。どんどん絞りカスのようになっていった。

「俺の手が!!シワシワになっているじゃねぇーか!!」

 俺は幻覚を見ている...と...そう言い聞かせていた自分がいた。だが、俺が目で見ているモノは事実に変わりはなかった。目の前には悪魔の姿をした化け物がいた。化け物は言った。

「選べ人間!!善人の命を消すか、お前の寿命を削るか...」

 俺は困惑した。

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