生命の片隅 ghost Root

人間の屑

第2話 LOST free 前編

リックス「すいません落としましたよ」
 っと爽やかな笑顔で若い女性に財布を渡す。

女 「すいませんリックスさん落としたの気づかなくて、ありがとうございます!」
  っと笑顔で返してくる。

リックス「いえいえ...でも一応管理はちゃんとしておかないといずれ大変なことになるかもしれないですから、気をつけて下さいね。」

こんな何事もない会話も全て裏で繋がっている。若い女性の財布は落としたのではなく盗まれていたのだ...そう、元麻薬管理チームでありリックスが裏で作ったチームにも所属していたレオンが盗んだのである。彼の尻拭いなどという意味ではないが彼のした事は始末した自分がすべきだとリックスは思うからである。

リックス「財布は返した...家族にも偽りだが裏で情報を回したおかげで事故死ということにもなった......」
という状況を自分のチームに連絡を2階建てバスの席で周りのことを気にせず話していた。
リックスは静かに連絡用携帯をしまい窓に手を掛けた...風にのってきたのかそれとも偶然か自分の目の前の窓のガラスに蝶が止まった...次の瞬間呆然としていたリックスの目にガラスの破片が刺さり状況が分からないままリックスは血塗れになった。

リックス「なんだ...と..?!...今何が起きた」
体に大量に刺さったガラスを抜きながら呟くと目の前に黒髪で目が赤色に染まった高身長の男が立っていた。

???「よぉリックス、どうした腹下した鴉みたいな顔しやがって?いきなりで悪いが単刀直入に聞くぜ!レオンを殺ったのはお前だろ?あいつは馬鹿だが組織に忠誠を誓った男だったなら仇はとるぜ分かるよな?お前だったら...なぁ?」

っと言いながらゆっくりとこちらに近づきながら聞いてくる男に恐怖心を抱いていた

リックス「あぁ知ってるだから俺を始末しに来た...だろ?そしてお前は俺が何も計画しているのかも知っているっ!」

っと近づいてきた男にゴースト・レイジで自分を霊化させ、胸の部分を殴りつけた。

???「っ?!...うっ...不意打ちには不意打ちかぁ...お前も何か能力があるんだな」

リックス「(今ここでこの男から逃れるか始末しなければ俺はやられる...)」

目に刺さった破片を抜きながら立ち上がり
二人の異色な2人のビジネスバトルが始まった。

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