自由気ままな最強パーティ!

水無月空

五十七話 魔王城攻略、開始!

 ついに決戦日。
 今はその日の午前1時。
 ミークと二人で祭壇にいる。
 なんか、ミークがやることあるって。
「あのね、佑くん。今まで黙っててごめん。」
「何をだ?」
 ミークが隠し事なんて珍しい。
 というか、今までも一度も秘密はおろか、
 嘘すらついたことのないミークだぞ?
 どうせしょうもないことだろう。
「実は、私は・・・ね?」


「はぁぁぁ、朝からやべぇもんみたわ。」
「あはは、まぁ。これで大丈夫よね。」
「ちょっと、二人だけの会話しないでくださいよ!」
「「「「そーだそーだ!」」」」
「まぁまぁ、あとで分かるよ。」
 絶対に教えない。
 最後の最後に驚かせてやりたい!


『おぉーい!今から攻めるぞぉぉ!』
 現在、魔王城の近くの丘にいる。
 拡声魔法をこめた魔石を口元にあて
 大声で叫ぶ。挑発ついでに宣戦布告。
 目下の魔王城には数千万もの魔物。
「さぁ、ミーク一発かましたれ!」
『パーフェクト・ディスペル』
『『シヴァ・インパクト』』
 魔王城にある強固な魔法障壁を消し
 二重詠唱で広範囲殲滅魔法を使う。
 二つの隕石が魔王城に向かっていく。
「あれっ?!」
 思いのほか被害は少ない。
 あっ、魔法障壁を二重にしていたようだ。
 一発目の隕石で障壁が壊れたものの、
 魔物自体にも防御魔法をかけていたようで
 倒せたのは数千体の雑魚だけのようだ。
「ルシファーとリコはこの丘で狙撃!」
 銃を持たないルシファーは魔法で狙撃するらしい。
 リコは対物ライフルであるバレットM82で狙撃。
 なんと、リコは射撃の天才であったのだ。
 この丘から支援してくれるのだ。
「ルナとミークは城門入って右へ、
 嶽と愛音は左へ、俺が正面から魔王に向かう!」
 作戦では、射程が一番長いリコが援護してくれる。
「作戦、開始っ!」
 まずは、城門を突破することが第一関門だ!

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