自由気ままな最強パーティ!

水無月空

五十四話 魔王軍幹部カルナ

「魔王軍幹部のカルナを倒しに行くぞ。」
「少しでも、戦力を削いでおきたいわね。」
 このクエストはミークと2人で行く。
 カルナはLv120で弱い。
 しかし、特殊な体質をしており、
 なんでも飲み込み、消化してしまう。
 話によると魔法も武器も食べるらしい。
 不思議な能力だ。まるでカ○ビィのよう。


「あいつね。ちゃっちゃと終わらせましょう。」
「支援魔法とか頼む。」
 攻撃力・防御力上昇。
「あ!ちょっと、アレ使ってみようぜ!」
「いいわね!どんぐらいの威力があるのかしらね?」
 AK-47とミークのリボルバーだ。
 ミークのリボルバーはコルト・パイソンを
 モデルにして造った。弾丸は9㎜のマグナム弾。
 まずは俺のAK47の射程である300mくらいまで近づく。
 スコープを覗き、撃つ。
 7.62㎜弾がセミオートで発射される。
 銃口初速が730m/sで打ち出され、
 一瞬のホップアップをし、重力に引かれ
 少しずつ、放物線を描き落ちる。
 弾丸は眉間に当たると予測したが
 少し外れ眼球にめり込んでいく。
 カルナの眼球は潰れずに弾丸を弾く。
「いやいや!おかしいだろう!」
「次は私!」
 ミークは支援魔法全開で、疾風のごとく
 走って距離を縮める。
 そして、跳躍し身体を倒しながら、
 リボルバーの撃鉄を引く。
 引き金を引くと、9㎜弾丸が発射される。
 命中したのは右腕。
 弾き返すかと思ったが、
 カルナの右腕は千切れる。はぁ?!
 威力おかしいだろう!
「わぁ!マグナム弾強い!」
 弾丸には、必中のエンチャントがされているようだ。


 それから30分。
 楽しすぎて、銃を乱射していた。
「すごいっ!楽しい!」
 あ、カルナは激おこだ。
 こっちに近づいてきて口を大きく
 開けて、弾丸を飲み込む。
『エクスプロージョン』
 食べられる。
「ミーク!時間稼ぎ頼む。」
「仕方にゃいわねぇ。」
『『ライトニング』』
『ブリッツ』
 ライトニングは両手の人差し指に溜め、
 ブリッツを目くらましに使う。
 ライトニングを射出、射出。
 リボルバーを太もものホルスターから
 引き抜き、撃鉄を引く左手の親指で引き、
 引き金を引く。そして人差し指・中指・薬指で
 撃鉄を起こし、引き金を引きまくる。
 弾丸がほぼ一直線に並び、側頭部に向かう。
 それもフェイント。
『セイバー』
 右手に魔力の刃。
 バグンッ!右腕の肘から先が無くなっている。
「佑くんっ、もうギブ!」
「おうっ。大丈夫か??」
「修復できるか試してみる!」
 修復できんのかよ。
『ソロモンの鍵』
 カルナにかかる垂直抗力を消す。
 これで動けまい。
『アウトレイジ・バースト』
 高速移動、殴る。
 圧縮に圧縮を重ね、攻撃。
 252倍の2倍。504倍の力。
 2秒間だけの奥の手。
 明日は筋肉痛になるんだよなぁ。
「お前は憎いんだよ!ミークの腕を食っただろ!」
 死ね。


 なんと濃い魔素だ。
「ミーク。治ったか?」
「うん、治ったけど。まだ、指が動かない。」
「よし、帰るか。」
 1体目の幹部討伐完了!

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