自由気ままな最強パーティ!

水無月空

五十三話 魔剣と聖刀と・・・・・・?!



 リコが聖槍ミスティルテインと
 聖剣エクスカリバーを造っている間に
 魔剣グラムを探そうと思う。
「リコ~?魔剣グラム取りに行ってくるわ。」
「え?魔剣グラムですか、私持ってますよ?」
 何を言っているんだ?
 魔剣グラムは100年前に失われた
 伝説の武器だぜ?鍛冶師が持ってるわけが
 ないだろう。
「ほら、これですよね。」
「まじか。確かにこれです。はい。」
 これで、もうほとんどの武器は揃っていく。
 あとは、聖刀天羽々斬だけかな?


 極東の島にて。
「未開の土地だけあって自然が豊富だ。」
 なんか、ここ来たことあるっけ?
 まぁ、いいか。
 聖刀天羽々斬は目の前の神社に納められて
 いるらしいんだが。
 守り神とかはいるんだろうか?
 まぁ、日も暮れてきたし、明日の朝でいいか。


 翌朝。
 神社から、持ち出してきた。
 というか、盗み出した聖刀天羽々斬を
 右肩に担ぎ、歩いていると・・・。
「あっ、なんだあれ?」
 八本の首をもつ、ドラゴンがいた。
 文献で見たことがあるなぁ。
 八岐大蛇だったか。
 昔の神様が倒したらしい。
 お酒をたくさん飲ませて酔っぱらわせてから
 フラフラの状態を倒したらしい。
 でも、そんな事する必要はないだろう。
 天羽々斬で首を次々と切り落としていく。
 へぇ~、刀って案外使いやすいんだな。
 これが、正しい使い方なのかは知らんが。
 振り回すだけで、斬れる斬れる。
 八岐大蛇も硬い鱗を持っているはずなのだが、
 豆腐のような感じだ。
 気持ちィィィィィ!!!!


「あとはその首だけだな。」
 ズバッ。切り落とすとばたりと動かなくなる。
 だが、魔素にはならない。何故だろう?
 都合がいいので今のうちに素材を手に入れる。
 尻尾を落とそうと刀を振り下ろすと、
 ガツィンと硬い音が周囲に響き、
 おかしいなと思い、刀の切っ先を見ると。
 おもいっきり欠けていた。
「まじか?!結構気に入ったのに!ん?」
 これは・・・・・・刀だ!


 出てきた刀は。
『エクスパートオピニオン』
 鑑定魔法。
 固有名詞は天叢雲剣。
 切れ味のほうは・・・。
 ザシュッ、岩石がバターのように斬れる。
 わぉ、ヤバいわ。これは凄い。
 かっこいいし、これもお持ち帰りしよう!

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