自由気ままな最強パーティ!

水無月空

四十六話 逆異世界転生~人助けから始まる有名人~中

≪昨日、A交差点で転倒した女子高校生に
 大型トラック2台が衝突しそうになるという
 事が起こりました。ですが、女子高校生、
 トラックともに無傷でした。≫
 あれ?俺らが映ってるぞ。
 すごい。動く俺ら。
≪この少女とトラックを救ったのが
 なんと、グラビアアイドルの
 RINNさんとりゅーさんです。≫
 それ、誰だよ。あ、俺らか。
 あだ名みたいなものだろう。
≪なんと、この二人謎の力を使って
 助けたらしいのです。防犯カメラの
 映像をどうぞ。≫
 その時、昨日の映像が流れた。
 あ、現在の俺らはケーゾ電気の前で
 てれびを立ち見している。
≪えぇ、不思議なものを見ましたね。≫
 というように番組は進んでいく。
 仕事に差し支えは無いだろう。


「わぁ!お二人!TVで見ましたよ。」
 すげぇ、と興奮した男子高校生とみられる
 人たちがわらわらと群がってくる。
「ちょ、ちょっと。今から仕事なので!」
「グラビアのか・・・。」
 むふふと鼻の下を伸ばしている。


 そんなこんなあって。
「RINNちゃんとりゅーちゃん!
 今度、出版する雑誌が増版決定!
 しかも、写真集が出るらしいから。」
 やったぁ。給料が増える!


「今日もお疲れさま。」
「「はい。どうも!ありがとうございました!」」
 給料が増えた!10万円から15万円に!すごい。
「今日も、銭湯。行くわよね!」
「おうよ。」


「ふぃ~。気持ちイイ!」
 今日も一日お疲れさまでした。
 あとはびじねすほてるに泊まって
 寝るだけだ。


 帰り道。
「なんかわかったことあるか?」
「えっとね。するげれって言葉が対義語よ。」
「へぇ~凄いな。どうやって調べたんだ?」
「いんたーねっとよ。これ買ったの!」
 スマートフォンである。
「俺も買う!」
 即決断だ。
 欲しい。じゃなかった。必要だ!
 俺は、明日買いに行こう。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品