自由気ままな最強パーティ!

水無月空

四十四話 逆異世界転生~とりあえず、ラッキーでした~

「ふぃ~、美味かったな!あの食べ物。」
「そうね!たぶん、鳥類の肉をたれをかけて
 炭火で焼いたものね。それなのになんであんなに
 おいしいのかしら?」
 家でまた、再現してみたいわ。
 とブツブツつぶやくミーク。
「ねぇ~君達いくつ?」
 おっと、今の俺は女性でした。
 これが、ナンパか・・・。
 国王にナンパするバカとかいないもんな。
「あ、どうされましたか?」
 ミークはこういうの慣れてるのか
 慣れてないのかよくわからないが、
 まぁ、自分は黙っておこう。
「今から、お嬢ちゃんたち綺麗だから、一緒に遊ばない?」
「ん~、どうしましょう?」
 俺の方をチラチラ見るな。
 なんだ、私はこんなに魅力的なのよ的な目は?
「なに、君達彼氏でもいるの?」
「彼氏はいませんけど、」
「じゃぁ、いいじゃない。遊ぼうぜ!」
「旦那はいますよ?この人です。」
 俺の方を指さしてきた。
 人がたくさんいるところでそんな、
 恥ずかしくないのかよ・・・。
 男たちはすごく驚いたようで目を丸くしている。
「まぁ。そういうのは自由だからね(苦笑)」
 苦笑いでそう言われても。
 すごく、悪いことしてるように感じる。
「じゃぁ・・・。俺たちはここで(苦笑)」
 男たちは後半、ずっと苦笑いだった。
 なんだかなぁ~。
「さて、ここからどうやって戻るんだ?」
「えぇっと、わからないわ。」
「ええ?!マジか。」
 コクコクと、無言の肯定。
 冷静になると、そこそこ大変な状態だと
 気付いたミークはだんだんと涙目になってきた。
 ちょっと、調べてみるか。


 調べた結果を伝えよう。
 なんと、この世界では魔法という概念が
 あまり信じられていないようだ。
 しかし、ケンジュウなる武器など兵器となるもの
 が、俺らの世界とは比較ならないほどあるようだ。
 そして、飯がめっちゃうまい。
 最高だ。どうしてこんなにもおいしいんだろう。
 あ、話が脱線したが、話を戻そう。
 この世界では魔法は極力使わないことにした。
 また、お金がないのでどうにかして稼ごう。
「その娘たちはイケる!イケるぞぉ!」
 ハゲてるおじさんがこちらを見て
 なにか、叫んでいる。
 あ、なんか隣にいたお兄さんと思われる
 黒服が走って来た。
「お嬢さん方、モデルにならないか?」
「もでる?」
「ミーク、モデルというのはなぁ。」
 かくかくしかじかと説明した。
「分かったわ。そのクエスト受けましょう!」
「くえすと?まぁ、いい。ギャラは弾ませてやる。」
 次は黒服さんが困惑気味だったなぁ。


「いいねぇ!いいよ!もっと、煽情的なポーズで!」
 俺らはめっちゃ写真を撮られていた。
 ぐらびああいどる?とやらだ。
 うん、想像となんか違う。
 服の露出がやばい。というか着ている意味あるのか?
「次は、寝て!その次はギリギリまで脱いでみようか!」
 うわ~、ミークは胸デカいからなぁ。
 もっと大変そうだ。


 一通り写真を撮って、
 感謝の気持ちとしてお洒落な服を貰った。
 また、いつここ(この世界)を離れるか
 わからないと、伝えた結果。
 毎回、お金を貰えるようだ。
 10万円貰ったので、取り敢えず
 びじねすほてる?に泊まることにした。

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