自由気ままな最強パーティ!

水無月空

二十七話 引っ越し!

「不動産屋さん、ちょっといいですか?」
「はい?なんでしょうか。」
 不動産屋の人も俺の後ろを見て驚いたようだ。
 俺の後ろには6人も仲間がいる。
 嶽、ミーク、ルナ、愛音、ルシファー、リコ。
 今から、何をされるのかといった表情だ。
 いや、屋敷を買い替えるだけなんだが。
「この人数が住めるだけのでかい屋敷ってないか?」
「予算の方は・・・?」
「とりあえず、10億でどうだい?」
「それなら・・・、少々お待ちください。」
 あるのかな。この街にはないと思うけどな。
「お待たせいたしました。えぇと、お探しいたところ
 えぇと、この街には無いのですが、王都にありました。」
 物件の資料を手渡され、それを見てみると。
「まず、1つ目ですが、100坪で18部屋の二階建て。
 ただ、部屋の1つ1つは狭い感じです。
 リビング、ダイニング、キッチンが1階と二階に
 1つずつ。そして、トイレは3つ。お風呂は2か所あります。
 お値段は、12億と高めですが、ローンを組んでいただいて
 よろしいので、いかがでしょう?」
「ん~、他にはないですか?」
「はい、次に、こちら。」
 次の資料を手渡せれた。外観は悪くない。
「この屋敷は、120坪庭付きです。
 部屋は広い部屋が10部屋。リビングなどはもちろん
 ついております。ですが、お風呂は1つしかなく
 トイレは1階と2階に1つずつです。
 お値段は、9億8000万です。」
「なかなかにいいなぁ。」
「この2件がご要望に沿っております。」
「みんな、どっちがいい?」
「私は、2件目の方がいいです。」
 ルナは2件目に1票か。
「俺は、1件目がいいな。」
 嶽が1件目に1票と。
「あたしは、2件目かな~。」
 ミークも2件目。
「私は中庭に惹かれるので2件目!」
 愛音も2件目。中庭はお洒落だもんね。
「私はどっちでもいいわ~。」
 それが1番困るんだが。
 まぁ、人数が多いからあんまり関係ないかもな。
「私は、居候なので決まったところでいいです。」
 消えそうなほどか細い声でリコがどこでも
 いい宣言。美人なので許そう。
「じゃぁ多数決で2件目でいいな。」
「では、あちらの屋敷のオーナー登録を
 してまいりますので少々お待ちください。」


 数時間後、家具など全てのものを持って
 ミークのテレポートで王都に到着。
「うぉ、でっけぇぇ!?」
「ちょっと、二階建てかと思ったら、二階建て+ロフト
 もあるじゃないの!?」
 これからは、この屋敷かぁ。
「夕食はなににする?」
「あ、今日の当番は俺か。引っ越し祝いだなんでもいいぞ!」
 とりあえず今日は金を使った。
 そういえば王家の耳飾りって神器らしいんだよなぁ。
 そんなことを噂で聞いた。

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