幸せの鮮血
5話 殺し屋
何日か投稿できてなくてすいません!
ちょっと忙しくて…
タイアリア帝国路地裏
「追え!絶対に逃がすな!」
天気は生憎の雨。
水たまりを切り開く足音が響いていた。
「っ…姉貴のやつ…依頼に依頼を重ねやがって…!それにこんなに警備が多いなんて聞いてねえぞ…!」
30を超える警備に追われながらサチトは毒づいた。
「ふふふ…君は嵌められたのだよミスター白虎。大人しく投降したまえ。」
暗闇からそんな声が聞こえる。
その声は昼間会った依頼主のものだった。
「我々の目的は君だよ白虎…。依頼を出したのは私達。私は私を殺すように依頼したのさ…。全ては君を闇に葬るためにね。」
「なーるほど…。」
サチトはゆっくりと暗闇から現れる。
「どうだね?裏切られる気分は…。」
警備は一斉に銃剣をサチトに向ける。
「どうって?こんなもの慣れっこさ。」
「なんだと?」
「別にお前が裏切ることを知っていたわけじゃない。だが殺しの世界ってのは裏切り裏切られの世界なんだよ。その中の1回に過ぎない。これからも俺は裏切るだろうし裏切られることもある。」
「ふん…ほざけ…。…やれぇ!!」
警備は一斉に銃剣を発砲した。
「ひとつ言っておこう…殺し屋…舐めんな…!」
サチトの姿を視界から見失う。
「!…やつはどこだ?…やつを探せ!!」
「鈍すぎ。お前ら。」
サチトは警備員の列の真ん中にいた。
「馬鹿な!確かに撃ち殺したはず…弾丸はどこに行った?!」
「これの事か?」
「!」
サチトの手から弾丸が落ちる。
「馬鹿…な…!」
「う…うう、狼狽えるな!相手は1人だぞ!それに武器はナイフ2本!畳み掛けろ!」
「甘すぎ。お前ら叔母さんが作った麻婆豆腐より甘いぞ?俺は殺し屋だ。武器が2つなわけねえだろ?」
サチトがコートを広げるとその内側には大量のナイフが仕込まれていた。
「フ…IT'S SHOWTIME…!」
フードの隙間から見えたサチトの目は不気味に赤く輝いていた。
「ふぅ…これって報酬出ないやつだよな…。」
サチトは死体の山に座りながら呟く。
「ま…姉貴に貰えばいいか…。」
次の日
タイアリア帝国国立学校
「サチトくん…隈が出来てるよ?」
「え?ああ…少し夜更かししちゃってね…。」
「そう…。」
「それよりどうだ?白虎の調査は。」
「え?ああ…あれね…。情報くれた人がこの街から居なくなっちゃって…。だから今行き詰ってるの。」
「…シャンザ…悪いことは言わない…。白虎の調査は止めるべきだよ。」
「…私は止めないよ。」
「シャンザ…」
「分かってるよ?ギルドの人にも言われた。白虎について調べるのがどんなに危険か…。でも私は調べる。私はは白虎に会って…言わなきゃいけないことがあるの。」
「言わないといけないこと?」
「ごめんね?これはサチトくんにも教えられないの。」
「そうか…。」
シャンザは申し訳なさそうに微笑んだ。
そうか…君の目は…辞める気は無いんだな…シャンザ…。
でもそれなら好都合。
「そうか…それなら…俺も手伝うよ、シャンザ。」
「え?いいの?」
「ああ。情報が手に入らないなら一人じゃ大変だろう?」
「そ、そうだけど…本当にいいの?その…サチトくんにも危険が及ぶかもしれないんだよ?」
「まあ2人の方が安全だろう?」
「そ、そう…なの…?」
「少し腕には自信があってね…。シャンザを守るくらい訳はないよ。」
「でも…相手は世界最高の暗殺者なんだよ?」
「その言葉は君にそっくりそのまま返すよ。」
「え?あ、そ、そうだね!」
「さ、ホームルーム始まるぞ。」
「う、うん…!」
そう微笑みながら隣に座る少年を見る。
サチト…くん…。
不思議な人…。
それでも…とっても…とても温かい人…。
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タイアリア帝国路地裏
「追え!絶対に逃がすな!」
天気は生憎の雨。
水たまりを切り開く足音が響いていた。
「っ…姉貴のやつ…依頼に依頼を重ねやがって…!それにこんなに警備が多いなんて聞いてねえぞ…!」
30を超える警備に追われながらサチトは毒づいた。
「ふふふ…君は嵌められたのだよミスター白虎。大人しく投降したまえ。」
暗闇からそんな声が聞こえる。
その声は昼間会った依頼主のものだった。
「我々の目的は君だよ白虎…。依頼を出したのは私達。私は私を殺すように依頼したのさ…。全ては君を闇に葬るためにね。」
「なーるほど…。」
サチトはゆっくりと暗闇から現れる。
「どうだね?裏切られる気分は…。」
警備は一斉に銃剣をサチトに向ける。
「どうって?こんなもの慣れっこさ。」
「なんだと?」
「別にお前が裏切ることを知っていたわけじゃない。だが殺しの世界ってのは裏切り裏切られの世界なんだよ。その中の1回に過ぎない。これからも俺は裏切るだろうし裏切られることもある。」
「ふん…ほざけ…。…やれぇ!!」
警備は一斉に銃剣を発砲した。
「ひとつ言っておこう…殺し屋…舐めんな…!」
サチトの姿を視界から見失う。
「!…やつはどこだ?…やつを探せ!!」
「鈍すぎ。お前ら。」
サチトは警備員の列の真ん中にいた。
「馬鹿な!確かに撃ち殺したはず…弾丸はどこに行った?!」
「これの事か?」
「!」
サチトの手から弾丸が落ちる。
「馬鹿…な…!」
「う…うう、狼狽えるな!相手は1人だぞ!それに武器はナイフ2本!畳み掛けろ!」
「甘すぎ。お前ら叔母さんが作った麻婆豆腐より甘いぞ?俺は殺し屋だ。武器が2つなわけねえだろ?」
サチトがコートを広げるとその内側には大量のナイフが仕込まれていた。
「フ…IT'S SHOWTIME…!」
フードの隙間から見えたサチトの目は不気味に赤く輝いていた。
「ふぅ…これって報酬出ないやつだよな…。」
サチトは死体の山に座りながら呟く。
「ま…姉貴に貰えばいいか…。」
次の日
タイアリア帝国国立学校
「サチトくん…隈が出来てるよ?」
「え?ああ…少し夜更かししちゃってね…。」
「そう…。」
「それよりどうだ?白虎の調査は。」
「え?ああ…あれね…。情報くれた人がこの街から居なくなっちゃって…。だから今行き詰ってるの。」
「…シャンザ…悪いことは言わない…。白虎の調査は止めるべきだよ。」
「…私は止めないよ。」
「シャンザ…」
「分かってるよ?ギルドの人にも言われた。白虎について調べるのがどんなに危険か…。でも私は調べる。私はは白虎に会って…言わなきゃいけないことがあるの。」
「言わないといけないこと?」
「ごめんね?これはサチトくんにも教えられないの。」
「そうか…。」
シャンザは申し訳なさそうに微笑んだ。
そうか…君の目は…辞める気は無いんだな…シャンザ…。
でもそれなら好都合。
「そうか…それなら…俺も手伝うよ、シャンザ。」
「え?いいの?」
「ああ。情報が手に入らないなら一人じゃ大変だろう?」
「そ、そうだけど…本当にいいの?その…サチトくんにも危険が及ぶかもしれないんだよ?」
「まあ2人の方が安全だろう?」
「そ、そう…なの…?」
「少し腕には自信があってね…。シャンザを守るくらい訳はないよ。」
「でも…相手は世界最高の暗殺者なんだよ?」
「その言葉は君にそっくりそのまま返すよ。」
「え?あ、そ、そうだね!」
「さ、ホームルーム始まるぞ。」
「う、うん…!」
そう微笑みながら隣に座る少年を見る。
サチト…くん…。
不思議な人…。
それでも…とっても…とても温かい人…。
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ばけねこ
シャンザ…掘れたのか?
イルネス
シャンザ…惚れたのか?