幸せの鮮血

けん玉マスター

1話 依頼

「学校だあ?なんで今更…。」

「言ったでしょ?依頼よ依頼。」

「意味わからん。学校での依頼ってなんだよ?暗殺なんだろ?そんなんでなんで学校なんか…」

「えーい!グチグチ言ってないで行ってきなさい!」

「!」

サチトの足元に魔法陣が現れる。

「おま…っ…相さ…」

「あら?魔神の一番弟子の私の魔法の展開速度に追いつけると思ってるのかしら?」

「たく…覚えてろっ!クソ姉貴ィ!」

「いってらっしゃーい!」

そのままサチトは魔法陣に吸い込まれていった。

「フラン…どうしてこんなことしたんだよ?」

ラゴスがフランに尋ねた。

「ママも言ってたんです…。あの子には学校で子供の生活をエンジョイして欲しいって。依頼はそのついでですよ。」

「ふん…弟想いだかなんなんだか分からんなそれは。」

「む…ママだってこの計画には大賛成だったんですからね?」

「それはあいつならそうだろ…。…たく…やっぱり親子だな。ミーシェに似てるお前が優に似てるサチ坊を振り回す感じ。あの頃を見てるみたいだよ。」

「へぇ〜、その話詳しく教えてくださいよ。」

「…仕事真面目にやったらな。」

「はぁーい。」





タイアリア帝国国立学校
「っ…どわっ!」

そのゴミ捨て場に乱雑に転移させられるサチト。

「あのクソ野郎…マジで叔母さんの料理食わせてやる…。てかここどこだよ?」

「だ、大丈夫ですか?」

そこに1人の生徒がやってくる。

「その制服…ここの学校の人ですよね?」

「制服?」

サチトが自分の体を見ると服がいつの間にかこの学校の制服に変わっていた。

「あのクソ姉貴…いつの間に着替えさせやがった…。」

「あの〜…もしかして…転校生?」

「え?あ〜…はい。」

「わぁ〜!やっぱり!サチトくんでしょ?!」

「は?なんで俺の名前…。」

「校長先生が言ってたの!サチトって名前の転校生が来たら校長室に連れてくるようにって!」

「どこまで手回ししてんだよ…。」

「何か?」

「いえ別に…。制服を見た感じ同じ学年…ですよね?」

「敬語じゃなくていいよっ!私シャンザって言うの!」

「まあ…知ってると思うが…サチト。」

「よろしく。校長室に案内するね。」

「ああ…ありがとう。」

サチトはシャンザに着いていくことにした。





「その髪の毛…地毛なんですか?」

シャンザがサチトの白髪を見て尋ねた。

「え?…ああ…地毛だよ。生まれつきでね…目も赤いだろ?」

「へぇ…。」

「何かあるの?」

考え込むような仕草をするシャンザにサチトが尋ねた。

「いえ、なんでもないです。耳を見る限り…エルフ?」

「いや、エルフと魔人のハーフだよ。」

「へぇ〜!私エルフと人間のハーフは見たことあるけどエルフと魔人は初めて見るなぁ…。」

「ま、そう居ないしね…。」

「あ、着きましたよ。校長室です。」

「ああ…ありがとう。」

「はい、じゃあ私はこれで。」

「ありがとう。」



コンコン…
「どうぞ。」

ノックの後に女性の声が聞こえた。

「失礼します。」

「やあやあ…来たね…。」

30代ほどの女性が手を広げてサチトを迎えた。

「…どうも。あなたが依頼主…ですか?」

「噂は聞いてるよ。世界最高の暗殺者…白虎くん。」

「それはどーも。それよりも依頼は?」

「まあそう急かすな。とりあえず…」

「!」

その瞬間サチトにナイフが迫る。

「…どういうつもりだ?」

サチトは危なげなくそれをキャッチする。

「ヒュウ…や〜る〜。」

「…」

サチトはさっきを放ち睨みつける。

「ごめんごめん。そう怒らないでよ。君の実力を試して見ただけだよ。私は昔国軍の暗殺部隊にいてね…ナイフの腕には自信があったんだが…よく止めたね。」

「こんなの…蝿がとまるようなスピードと変わらない…。それで?合否は?」

「うん、問題無いよ。さ、本題に移ろうか…。この学校は一般教育と同時に魔法や戦術を教えている。それは知ってるかい?」

「まあ少しは。」

「だがそれにも頭脳と同じように才能による格差がある。」

「そうでしょうね…。」

「私はね…そんなくだらない差別を無くしたいと思っているんだ。」

「へぇ…素晴らしい目標ですね。それで?それと暗殺になんの関係が?」

「私が依頼するのは現国王…クレイサンダー・タイアリアの暗殺だよ。」

「…へぇ…」

「おや?少しは興味が湧いたかい?」

「…それで?なんで国王を?」

「この国を絶対なる実力主義に変えたのはあの男だよ。…だから根元を絶つ。」

「それをすることであなたになんのメリットが?」

「ないね。でもこんなくだらないことで…国を追いやられるのを見たいかい?」

校長の手は震えていた。

「…なるほど。依頼内容はわかりました。…が、なんで学校に入学する意味があるんですか?」

「一生徒が国王にそう簡単に会えるとでも?」

「思いませんね…。」

「この学校は年に一度実力を競い合う大会がある。名を星龍祭。そこで優勝すれば国王より直々に言葉を貰える。メダルを直々にかけて貰うと同時にね…。」

「なるほど…優勝しろと?」

「出来るだろう?そのために世界最高の暗殺者である君を呼んだのだから…。」




やれやれ…




…めんどくさい…。





まあこんな感じでサチトは入学することになりました。


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コメント

  • しぃ

    あ、魔人族が優でエルフがミーシェか、忘れてたw

    1
  • ひよこ

    実力主義…別にいいじゃないか
    強ければ貴族の言うことを聞かなくてもいいんだから

    1
  • かつあん(とけい)

    いやー国王を暗殺しようとするなんて...面白いですねぇ!サチトがこれからどんな活躍をするのか楽しみです!

    1
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