異世界転移に間に合わなかったので、転生して最強になろうと思う!
戦闘で興奮するのは、当然だろうか!
視界を埋め尽くさんばかりの魔物。
「色々とオークにも種類があるんだな」
  頭が二つのオーク、よく見ると三つのオークもいる、体が岩見たいなオーク、体から煙が出ているオーク、体に霧が掛かっているオーク、スライムみたいなオーク、体が若干光っているオーク。全部で七種類。
「ふぅー……興奮してきたな……アドレナリンが出てるのか?」
今からは俺の戦い方だ。
先ずは全身に魔力強化。次に、エア・プロテクトで高速移動の準備。ここから一気に加速する。視野を狭め、集中力を高める。魔力操作を意識して腕に魔力を集める。
「バースト――うぉおりゃあああ」
俺は飛び出して一番前のオークの懐に入り、少し弱めの魔力パンチを撃ち込む。
弱めと言っても、余裕で家を吹っ飛ばす程なのだが、勿論ここで終わりはしない。
「バースト――バースト――バースト!」
魔力操作でエア・プロテクトを補充している間に拳を撃ち込み、バーストしている間に次の攻撃の魔力を継ぎ足し、より密集している所に放つ。
相手に動かせないのがこの戦い方の利点。
だが、二つ程悲しい事もある。
この流れは魔法一つ一つを連発しているだけであって、カッコいい固有魔法にはならなかった事と――。
「バース……あ……ミスった」
当の俺も速すぎてついていけないのだ。
俺は派手に転ぶ。慌てて体勢を立て直し、身構えるが、俺の近くにいた奴らは全員ドサドサっと地面に倒れていた所らしく、追撃は無かった。
「これは意外に……」
楽勝? そう思った。事実、アイテムボックスに収納出来る事から事切れているのが分かる。殆どの死体を回収し、ついでに折れた木も収納しておいた。
因みに、アイテムボックスは魔力で空間を作っているので、消耗はしないものの、空間を広げるには結構な量が必要になる。今はまだ余裕があるが、暇なときに少しずつ拡げていく事にする。
衝撃波の影響で、木が倒れ、空き地が出来たと言うのに、光は入って来ない。上を見上げても太陽が見当たらないことと、後ろにある崖からすぐに影だと分かったが、違和感を覚える。そういえば――。
と、次の考え事に耽ろうとしていると、
「っうぉあ!?」
突然地面から黒い影が飛び出してきた。
影はそのまま俺と距離を取り、着地する。
すると、着地と共に地面に染み込んで行った。
おそらく、また俺を狙っているのだろう。
変に身構える咄嗟に反応出来ない気がするので、脚だけ強化する。
「『強欲の……』うわっと! あぶなっ」
強欲の書を使おうとしたが、邪魔された。
足元から飛び出した影は着地と同時に、また、地面へと染み込んでゆく。
「ま、駄目だろうな」
いつ攻撃して来るか予測がつかない中、本を開こうなんて無理だ。
俺は本を手放し、地面に集中する。
「ん? 待てよ? 魔法の属性は全部で全部で七つ。さっき戦ったのも七種類だったはずだけど……あれ!? 火属性の煙が出てる奴、風属性は霧がかった奴、土属性はゴーレムみたいな奴、水はスライムで、無属性が頭が二つと三つ……ああ! こいつは闇か!」
無属性のオークを別々にではなく、多頭種として見れば確かに六種類だけだったな、あの場にいたオークは。
闇属性と分かればこちらのもの――影ってだけで殆ど確定していたが――だ。
俺は普段はあまり使わない光属性の魔法を使う。
「えっと、ら、『ライトニング・ブロー』で、あってるよな? ……よし。成功!」
両手に光の膜が出来る。すぐに破れそうなのだが……。
ついでにエア・プロテクトで、バーストの準備をしておく。
魚影が近づいて来るように、俺の足元が黒く染まり始めた。いつ来るのかさえ分かれば、と脚強化を解く。
限界まで引き付けて……。
「今だ! バースト! もう一回――バーストォ!」
一度距離を取り、影……オークが地面に潜ろうとした瞬間、距離を詰めて首根っこ? を掴む。
……どうしよう? ここからは考えて無かった。
すると、影から色が落ち……いや、戻っていった。そして、色が戻るにつれ、大きさもバスケットボール位から普通のオーク並みにまで戻った。
戻ったとはいえ、やはり闇属性担当。肌は灰色っぽい。
体が変化するのに見とれてうっかり手を話してしまっていた俺だが、特に逃げ出す様子もなく、こちらに殺意丸出しの姿を見て安心する。
肉弾戦なら簡単。誰にでもできる。追いかけるのは面倒、それ以外の何物でもない。
俺は先ず……何をすればいいのか迷っていた。
次に、オークの方から突っ込んで来たので、腕を掴んでぶん回したあと、近くにある適当な崖にぶつけます。
そして、追い討ちをかけるのですが、このときに砂ぼこりなどを吸い込まないよう、注意しましょう。追い討ちは勿論、ライトニング・ブローですね。なんか殴ったら壊れそうになったので、両手をオークに当て、バーストします。
これで完成! 誰にでも出来るオーク三秒討伐だ。
「ふぅー、久し振りに疲れたな。一旦上に帰るか。報告はギルマス辺りにしとけばいいだろうし、戻る頃には昼だろうし」
枝で埋め尽くされた森から出るには崖を登るしかない。上から見れば意外に近くに思えるが、下から見るとそうではない。遠近法という奴で、この木がでかすぎるのは上からは見えなかったしな。
俺はしばらくの間、ボルタリングを楽しんだ。
「よっと、ふぅ。着いた着いた」
俺はフライで上がって来た。
……うん。正直に言うと飽きた。だからバーストして来ようと思ったけど……バーストって平行移動専門だから上に行こうとするとコントロールが効かなくってさ……落ちたよ俺。壁に頭ぶつけて。何分もかけて登った所を一瞬で。
加速が足りなかったからか、枝ゾーンは通過しなくて、葉っぱのクッションに支えられたけどさ。
だから諦めた。諦めて三分の二位、MP削って、フライで来た。
なんか負けた気がするけど。
それはともかく、地上部隊は難なく殲滅出来たようだ。今はオークの部位の分配中って所か。
俺は、ばれないように隠れつつ、街に向かった。
「色々とオークにも種類があるんだな」
  頭が二つのオーク、よく見ると三つのオークもいる、体が岩見たいなオーク、体から煙が出ているオーク、体に霧が掛かっているオーク、スライムみたいなオーク、体が若干光っているオーク。全部で七種類。
「ふぅー……興奮してきたな……アドレナリンが出てるのか?」
今からは俺の戦い方だ。
先ずは全身に魔力強化。次に、エア・プロテクトで高速移動の準備。ここから一気に加速する。視野を狭め、集中力を高める。魔力操作を意識して腕に魔力を集める。
「バースト――うぉおりゃあああ」
俺は飛び出して一番前のオークの懐に入り、少し弱めの魔力パンチを撃ち込む。
弱めと言っても、余裕で家を吹っ飛ばす程なのだが、勿論ここで終わりはしない。
「バースト――バースト――バースト!」
魔力操作でエア・プロテクトを補充している間に拳を撃ち込み、バーストしている間に次の攻撃の魔力を継ぎ足し、より密集している所に放つ。
相手に動かせないのがこの戦い方の利点。
だが、二つ程悲しい事もある。
この流れは魔法一つ一つを連発しているだけであって、カッコいい固有魔法にはならなかった事と――。
「バース……あ……ミスった」
当の俺も速すぎてついていけないのだ。
俺は派手に転ぶ。慌てて体勢を立て直し、身構えるが、俺の近くにいた奴らは全員ドサドサっと地面に倒れていた所らしく、追撃は無かった。
「これは意外に……」
楽勝? そう思った。事実、アイテムボックスに収納出来る事から事切れているのが分かる。殆どの死体を回収し、ついでに折れた木も収納しておいた。
因みに、アイテムボックスは魔力で空間を作っているので、消耗はしないものの、空間を広げるには結構な量が必要になる。今はまだ余裕があるが、暇なときに少しずつ拡げていく事にする。
衝撃波の影響で、木が倒れ、空き地が出来たと言うのに、光は入って来ない。上を見上げても太陽が見当たらないことと、後ろにある崖からすぐに影だと分かったが、違和感を覚える。そういえば――。
と、次の考え事に耽ろうとしていると、
「っうぉあ!?」
突然地面から黒い影が飛び出してきた。
影はそのまま俺と距離を取り、着地する。
すると、着地と共に地面に染み込んで行った。
おそらく、また俺を狙っているのだろう。
変に身構える咄嗟に反応出来ない気がするので、脚だけ強化する。
「『強欲の……』うわっと! あぶなっ」
強欲の書を使おうとしたが、邪魔された。
足元から飛び出した影は着地と同時に、また、地面へと染み込んでゆく。
「ま、駄目だろうな」
いつ攻撃して来るか予測がつかない中、本を開こうなんて無理だ。
俺は本を手放し、地面に集中する。
「ん? 待てよ? 魔法の属性は全部で全部で七つ。さっき戦ったのも七種類だったはずだけど……あれ!? 火属性の煙が出てる奴、風属性は霧がかった奴、土属性はゴーレムみたいな奴、水はスライムで、無属性が頭が二つと三つ……ああ! こいつは闇か!」
無属性のオークを別々にではなく、多頭種として見れば確かに六種類だけだったな、あの場にいたオークは。
闇属性と分かればこちらのもの――影ってだけで殆ど確定していたが――だ。
俺は普段はあまり使わない光属性の魔法を使う。
「えっと、ら、『ライトニング・ブロー』で、あってるよな? ……よし。成功!」
両手に光の膜が出来る。すぐに破れそうなのだが……。
ついでにエア・プロテクトで、バーストの準備をしておく。
魚影が近づいて来るように、俺の足元が黒く染まり始めた。いつ来るのかさえ分かれば、と脚強化を解く。
限界まで引き付けて……。
「今だ! バースト! もう一回――バーストォ!」
一度距離を取り、影……オークが地面に潜ろうとした瞬間、距離を詰めて首根っこ? を掴む。
……どうしよう? ここからは考えて無かった。
すると、影から色が落ち……いや、戻っていった。そして、色が戻るにつれ、大きさもバスケットボール位から普通のオーク並みにまで戻った。
戻ったとはいえ、やはり闇属性担当。肌は灰色っぽい。
体が変化するのに見とれてうっかり手を話してしまっていた俺だが、特に逃げ出す様子もなく、こちらに殺意丸出しの姿を見て安心する。
肉弾戦なら簡単。誰にでもできる。追いかけるのは面倒、それ以外の何物でもない。
俺は先ず……何をすればいいのか迷っていた。
次に、オークの方から突っ込んで来たので、腕を掴んでぶん回したあと、近くにある適当な崖にぶつけます。
そして、追い討ちをかけるのですが、このときに砂ぼこりなどを吸い込まないよう、注意しましょう。追い討ちは勿論、ライトニング・ブローですね。なんか殴ったら壊れそうになったので、両手をオークに当て、バーストします。
これで完成! 誰にでも出来るオーク三秒討伐だ。
「ふぅー、久し振りに疲れたな。一旦上に帰るか。報告はギルマス辺りにしとけばいいだろうし、戻る頃には昼だろうし」
枝で埋め尽くされた森から出るには崖を登るしかない。上から見れば意外に近くに思えるが、下から見るとそうではない。遠近法という奴で、この木がでかすぎるのは上からは見えなかったしな。
俺はしばらくの間、ボルタリングを楽しんだ。
「よっと、ふぅ。着いた着いた」
俺はフライで上がって来た。
……うん。正直に言うと飽きた。だからバーストして来ようと思ったけど……バーストって平行移動専門だから上に行こうとするとコントロールが効かなくってさ……落ちたよ俺。壁に頭ぶつけて。何分もかけて登った所を一瞬で。
加速が足りなかったからか、枝ゾーンは通過しなくて、葉っぱのクッションに支えられたけどさ。
だから諦めた。諦めて三分の二位、MP削って、フライで来た。
なんか負けた気がするけど。
それはともかく、地上部隊は難なく殲滅出来たようだ。今はオークの部位の分配中って所か。
俺は、ばれないように隠れつつ、街に向かった。
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