コネクト 創造する世界
創造する世界 玩具箱4
あれから数日後
先のインパクトは余程インパクトがあったらしく。どこもかしこもてんやわんやだ。
特に彼処で手を上げた4つは相当酷いことになってるらしい。【嘘も混じってたはずなんだけどな】何処か1社は興味本位で挙げた人物が居たはずだ。
まぁ可哀想だが自業自得だししょうがないな。
それにしてもだ……だ。
「いくななんでも、沸きすぎだろ」
あれからレートがかなり上がった。それに伴い、自分の呼び出しもかなりの頻度だ。
まぁ儲かるのは良いことなんだが。
「嫌、いや、いやぁぁぁ」
こんな感じで全然つまらないんだよな。
「耳障りな声だな」
自分から勝てると踏んで挑んでいざ負けるとわかるとこれか。
「いや、来ないで、この変態」
そして、訳のわからない罵声を浴びせられる。全くGMだってことを忘れていないかこいつら。
「あぁ、もういい」
馴染みの銃で標準を合わせる。
「嫌、うたな」
嫌、嫌、嫌とそれしか言えないのか。
勝者のアナウンスがなる。
「全く、もう少しなんとかならないのかねぇ」
戦闘が終わり元に戻る。
戻ればすぐ警報がなる。全くやになるね。
ここ数日はずっとこんな感じだ。おかげでイベントの売り上げはすこぶる順調だ。最も……
「あー、何時になったらこのラッシュは終わるんだろうね」
フィールドに行けば、レートを吊り上げて。絶大なハンデの元、相手を蹂躙する。それを繰り返した。
「娘の命がかかってるんだ」
「これで、勝たないと俺は俺は」
ステージ移行中に鬱陶しいほど敗者の嘆きが聞こえる。
「どうして勝つ?」
「こっちは命がかかってるんだぞ」
煩いそんなのはこっちも一緒だ。
「卑怯者」
「反則者め」
あぁそうさ、それがどうした。
「助けてよぅ」
頼む相手を間違えている。
頼む、卑怯者、一生恨んでやる。えぁぁぁぁ、うわぁぁぁぁ。
声がこだまする。この数日何十も聞いていたら流石に記憶に残る。
今度の相手も一人だった。
始まる前から土下座をし。
「頼む、負けてくれ」
そう懇願してくる。それに数秒沈黙した後。
「かけられる全額をベッドしろ」
「……あぁ、あぁ」
と下一桁のフルベットを確認した後。レートを100倍にあげる。
「ありがとう、ありがとう」
と何故か男が嬉し泣きを初めている、最中に設定を弄くる。
「ゲーム開始」
開始の合図と共に相手の眉間に打ち込む。
「勝者GM」
「えっ」
呆然としている中、帰還が始まる。
「おい、ちょっと」
何かを語りかけてくるがそんなものには興味はない。
お前らの境遇も、未来に起こることも全く興味がない。
帰還し、椅子に座ろうとすればまた試合の合図がなる。
こうやって時間が過ぎていく。1時間、10時間。1日。1回の接続で100単位の試合を行い。何十億と自分一人で稼いだ。
その光景は余りにも異常だった。そもそもこのイベントの初めではいいところ数百万だったのにたいし。今は数百万当たり前の金額になっている。
これには自分だけでなく。混合診療グループもコネクトも悲鳴をあげていた。ここ半年間の売り上げをたった一日で上回るその金額はまさに狂気の沙汰といっていいほどだった。
当然【回収できるわけはない】相手は子供や、命がかかっている奴らだ。はなから毟れる金なんてない。
そうして意味のない負債の返済をコネクトが呼びかける仕事が始まった。
こっちに対してイベントの中止を求めるレベルだ。しかし……だ。
「【自己責任】なんだろ」
その一言で社員は何も言えなくなってしまう。ようはそういうことなのだ。
そちらの都合だけが通るわけでもない。自己責任が自分たちの免罪符だと思ったら大間違いだ。
そうやってやりとりをしながらかれこれ数日はたっている。最も問題なのはこれだけでなくもっと深刻な物もある。
警報がなる。
落ち着ける暇がないな。
「不正アクセスを認識しました。【ナイトメア】起動」
引っかかりはしたがまぁ、またハズレだろうな。
期待せずに転送される。
容量が重いのか転送に時間がかかる。この時点で【個人サーバー確定だ】
コネクト用ではなく【公務員用】の装備でいく。つまりサイバー対策用の装備だ。
転送が遅すぎるので余裕で準備が終わる。移行先で先に準備しておけば。情報がざくざく出る。
写真、メールアドレス、名前、住所、付き合いが長い人物、最近やりとりした内容、秘蔵のデータ。
「おぉ中々いい趣味しているな」
変態的な画像を、自分の掲示板に垂れ流しながら。コネクトに新着情報として流す。
そうして色々やりたい放題した後。ようやく転送が終わる。
「×××」
現実と仮想の時間の違いに気づいてないのか全く相手の言葉が理解できない。
「○○、×××」
今のうちに通報もしとくか、どうせ聞こえていないだろうし。
あらかじめ設定した周波数で連絡を行う。
「△△」
声が聞き取れない。すぐに。
『重い、会話できない』
と文字で帰ってくる。
『拉致ソフト所持の現行犯場所は△△……』
と打ち込み送信する。
『もしもーし、聞こえますかー』
学校で良く聞いた運動会のスピーカーのような昔ながらの音声でこちらと会話を試みているはっきり言ってうるさい。
暫く無視すると。
『聞こえてるのはわかってますよぉ。スカイアースくんはノリ悪いっすね』
この感じだと、後ろに数人居そうだな。
一昔のやつなら、カメラ付きも多そうなのでちょっと探してみる。
「おっ」
なんかそれっぽいのを見つけたぞ。
「やっぱ聞こえてんじゃーん」
と男が言っている。どうやら後ろに振り向いているから後からもう1人ぐらいは居るんだろう。
さて……どうしたもんかね。
「へーい、無視するならこっちはこっちで好きなようにやりまーす」
といって、全裸の……
「どうどう、1番記憶に残ってる人物が出てくるんだけど……」
声が聞こえてこない。その顔は1番会いたいようで二度と会いたくなかった。
彼女を相手用に準備してきた銃で消す。そのデータは簡単に砕け散った。
同時に今自分を呼んでいる何かも掌握する。
彼らを撮っていた何かを見れば、嫌なことを思い出させてくれた主犯が写る。
絶対にありえないはずなのに、無意識にその画面に手をやり……。相手が驚いたように離れたので手も戻してしまった。
彼が遠のいた事により、見なかった人物が見えた。やはり他にも2人ほど居たみたいだ。なぜ片方が家の中でフルフェイスマスクをしているかはわからないがまぁ些細な事だろう。
驚いた主犯に、横の2人がアクションを行う。フルフェイスは何処かに行き、もう片方はなにか手振りで問い詰めている。
こりゃフルフェイスは逃げられたか。
数分後には警察が入ってきて、ご用。その後、なじみのメンツとの会話になる。
「あー、聞こえるか」
結構久しぶりに聞く声だ。まぁといっても半年しかたっていないはずなんだけど。VRに入り浸るせいで長い時間あっていないように感じる。
「聞こえるよ、ついでにカメラで見えてるぞ」
「そうか……なら質問なんだが」
一息おいて質問が放たれる。その質問は突拍子のないものだった。
「……お前新型AR技術でも身につけたのか」
「……いや、そんなの身につけてないけど」
「……、まぁそうだよな」
その顔は険しいかった。
「何かあったのか」
「いや主犯の奴がな……【画面から手が出たって言うんだよ】」
タイミング的には……一致しているな。
「薬でもやってるんじゃないか? 」
「あぁ……そうだよな。極秘は言えないか」
うん、何故【手が出たことが確定してるんだ】
「なぁ……」
もしかして何か確認できたのかという前に。
「あぁ、このPCも押収するから元に戻ってくれ」
話を切られてしまった。
「……わかった」
気になることは残ったが、帰るか。そういう話は【専門家に聞けば良い】
戻る間際に再度投げかけられる。
「なぁ、本当に……」
「本当に……、なんだ? 」
手についての情報はないのか。そう目が訴えてくる。しかしそれは
「いや、気をつけろよ。あの地獄から生き残った仲間には生きてほしいんだよ」
「……、なぁもしもだぞ。もしも【欠落した記憶の俺が居たら】お前は俺だと認識するか? 」
「なんだそりゃ?」
無言で振り返る。目からは誰も見えない、よくわからないオブジェクトとセンスのない自分には理解できない背景しか見えないが、その先にあいつが居ると信じ見えない奴の回答を待つ。
「欠落のでかさは? 」
「まぁ、ここ数ヶ月の記憶の抜け落ちぐらい」
「それ本当にお前なの? 」
「それを認めるのは俺じゃないだろ」
「それも……そうか」
幾つかの質問の後。
「ならお前なら、少なくとも俺は信じる」
「そうか、なら大丈夫だ【死ぬことはない】」
そういい今度こそ出て行く。
さてあれで、あいつの思考がずれてくれると良いんだが。
自分の手をまじまじと見る。
「画面を超えた手ねぇ」
仮にもしそうなったとしたら……。
「とりあえず博士の所にいくか。はぁ」
どうなるのかねぇ、俺の体は……
先のインパクトは余程インパクトがあったらしく。どこもかしこもてんやわんやだ。
特に彼処で手を上げた4つは相当酷いことになってるらしい。【嘘も混じってたはずなんだけどな】何処か1社は興味本位で挙げた人物が居たはずだ。
まぁ可哀想だが自業自得だししょうがないな。
それにしてもだ……だ。
「いくななんでも、沸きすぎだろ」
あれからレートがかなり上がった。それに伴い、自分の呼び出しもかなりの頻度だ。
まぁ儲かるのは良いことなんだが。
「嫌、いや、いやぁぁぁ」
こんな感じで全然つまらないんだよな。
「耳障りな声だな」
自分から勝てると踏んで挑んでいざ負けるとわかるとこれか。
「いや、来ないで、この変態」
そして、訳のわからない罵声を浴びせられる。全くGMだってことを忘れていないかこいつら。
「あぁ、もういい」
馴染みの銃で標準を合わせる。
「嫌、うたな」
嫌、嫌、嫌とそれしか言えないのか。
勝者のアナウンスがなる。
「全く、もう少しなんとかならないのかねぇ」
戦闘が終わり元に戻る。
戻ればすぐ警報がなる。全くやになるね。
ここ数日はずっとこんな感じだ。おかげでイベントの売り上げはすこぶる順調だ。最も……
「あー、何時になったらこのラッシュは終わるんだろうね」
フィールドに行けば、レートを吊り上げて。絶大なハンデの元、相手を蹂躙する。それを繰り返した。
「娘の命がかかってるんだ」
「これで、勝たないと俺は俺は」
ステージ移行中に鬱陶しいほど敗者の嘆きが聞こえる。
「どうして勝つ?」
「こっちは命がかかってるんだぞ」
煩いそんなのはこっちも一緒だ。
「卑怯者」
「反則者め」
あぁそうさ、それがどうした。
「助けてよぅ」
頼む相手を間違えている。
頼む、卑怯者、一生恨んでやる。えぁぁぁぁ、うわぁぁぁぁ。
声がこだまする。この数日何十も聞いていたら流石に記憶に残る。
今度の相手も一人だった。
始まる前から土下座をし。
「頼む、負けてくれ」
そう懇願してくる。それに数秒沈黙した後。
「かけられる全額をベッドしろ」
「……あぁ、あぁ」
と下一桁のフルベットを確認した後。レートを100倍にあげる。
「ありがとう、ありがとう」
と何故か男が嬉し泣きを初めている、最中に設定を弄くる。
「ゲーム開始」
開始の合図と共に相手の眉間に打ち込む。
「勝者GM」
「えっ」
呆然としている中、帰還が始まる。
「おい、ちょっと」
何かを語りかけてくるがそんなものには興味はない。
お前らの境遇も、未来に起こることも全く興味がない。
帰還し、椅子に座ろうとすればまた試合の合図がなる。
こうやって時間が過ぎていく。1時間、10時間。1日。1回の接続で100単位の試合を行い。何十億と自分一人で稼いだ。
その光景は余りにも異常だった。そもそもこのイベントの初めではいいところ数百万だったのにたいし。今は数百万当たり前の金額になっている。
これには自分だけでなく。混合診療グループもコネクトも悲鳴をあげていた。ここ半年間の売り上げをたった一日で上回るその金額はまさに狂気の沙汰といっていいほどだった。
当然【回収できるわけはない】相手は子供や、命がかかっている奴らだ。はなから毟れる金なんてない。
そうして意味のない負債の返済をコネクトが呼びかける仕事が始まった。
こっちに対してイベントの中止を求めるレベルだ。しかし……だ。
「【自己責任】なんだろ」
その一言で社員は何も言えなくなってしまう。ようはそういうことなのだ。
そちらの都合だけが通るわけでもない。自己責任が自分たちの免罪符だと思ったら大間違いだ。
そうやってやりとりをしながらかれこれ数日はたっている。最も問題なのはこれだけでなくもっと深刻な物もある。
警報がなる。
落ち着ける暇がないな。
「不正アクセスを認識しました。【ナイトメア】起動」
引っかかりはしたがまぁ、またハズレだろうな。
期待せずに転送される。
容量が重いのか転送に時間がかかる。この時点で【個人サーバー確定だ】
コネクト用ではなく【公務員用】の装備でいく。つまりサイバー対策用の装備だ。
転送が遅すぎるので余裕で準備が終わる。移行先で先に準備しておけば。情報がざくざく出る。
写真、メールアドレス、名前、住所、付き合いが長い人物、最近やりとりした内容、秘蔵のデータ。
「おぉ中々いい趣味しているな」
変態的な画像を、自分の掲示板に垂れ流しながら。コネクトに新着情報として流す。
そうして色々やりたい放題した後。ようやく転送が終わる。
「×××」
現実と仮想の時間の違いに気づいてないのか全く相手の言葉が理解できない。
「○○、×××」
今のうちに通報もしとくか、どうせ聞こえていないだろうし。
あらかじめ設定した周波数で連絡を行う。
「△△」
声が聞き取れない。すぐに。
『重い、会話できない』
と文字で帰ってくる。
『拉致ソフト所持の現行犯場所は△△……』
と打ち込み送信する。
『もしもーし、聞こえますかー』
学校で良く聞いた運動会のスピーカーのような昔ながらの音声でこちらと会話を試みているはっきり言ってうるさい。
暫く無視すると。
『聞こえてるのはわかってますよぉ。スカイアースくんはノリ悪いっすね』
この感じだと、後ろに数人居そうだな。
一昔のやつなら、カメラ付きも多そうなのでちょっと探してみる。
「おっ」
なんかそれっぽいのを見つけたぞ。
「やっぱ聞こえてんじゃーん」
と男が言っている。どうやら後ろに振り向いているから後からもう1人ぐらいは居るんだろう。
さて……どうしたもんかね。
「へーい、無視するならこっちはこっちで好きなようにやりまーす」
といって、全裸の……
「どうどう、1番記憶に残ってる人物が出てくるんだけど……」
声が聞こえてこない。その顔は1番会いたいようで二度と会いたくなかった。
彼女を相手用に準備してきた銃で消す。そのデータは簡単に砕け散った。
同時に今自分を呼んでいる何かも掌握する。
彼らを撮っていた何かを見れば、嫌なことを思い出させてくれた主犯が写る。
絶対にありえないはずなのに、無意識にその画面に手をやり……。相手が驚いたように離れたので手も戻してしまった。
彼が遠のいた事により、見なかった人物が見えた。やはり他にも2人ほど居たみたいだ。なぜ片方が家の中でフルフェイスマスクをしているかはわからないがまぁ些細な事だろう。
驚いた主犯に、横の2人がアクションを行う。フルフェイスは何処かに行き、もう片方はなにか手振りで問い詰めている。
こりゃフルフェイスは逃げられたか。
数分後には警察が入ってきて、ご用。その後、なじみのメンツとの会話になる。
「あー、聞こえるか」
結構久しぶりに聞く声だ。まぁといっても半年しかたっていないはずなんだけど。VRに入り浸るせいで長い時間あっていないように感じる。
「聞こえるよ、ついでにカメラで見えてるぞ」
「そうか……なら質問なんだが」
一息おいて質問が放たれる。その質問は突拍子のないものだった。
「……お前新型AR技術でも身につけたのか」
「……いや、そんなの身につけてないけど」
「……、まぁそうだよな」
その顔は険しいかった。
「何かあったのか」
「いや主犯の奴がな……【画面から手が出たって言うんだよ】」
タイミング的には……一致しているな。
「薬でもやってるんじゃないか? 」
「あぁ……そうだよな。極秘は言えないか」
うん、何故【手が出たことが確定してるんだ】
「なぁ……」
もしかして何か確認できたのかという前に。
「あぁ、このPCも押収するから元に戻ってくれ」
話を切られてしまった。
「……わかった」
気になることは残ったが、帰るか。そういう話は【専門家に聞けば良い】
戻る間際に再度投げかけられる。
「なぁ、本当に……」
「本当に……、なんだ? 」
手についての情報はないのか。そう目が訴えてくる。しかしそれは
「いや、気をつけろよ。あの地獄から生き残った仲間には生きてほしいんだよ」
「……、なぁもしもだぞ。もしも【欠落した記憶の俺が居たら】お前は俺だと認識するか? 」
「なんだそりゃ?」
無言で振り返る。目からは誰も見えない、よくわからないオブジェクトとセンスのない自分には理解できない背景しか見えないが、その先にあいつが居ると信じ見えない奴の回答を待つ。
「欠落のでかさは? 」
「まぁ、ここ数ヶ月の記憶の抜け落ちぐらい」
「それ本当にお前なの? 」
「それを認めるのは俺じゃないだろ」
「それも……そうか」
幾つかの質問の後。
「ならお前なら、少なくとも俺は信じる」
「そうか、なら大丈夫だ【死ぬことはない】」
そういい今度こそ出て行く。
さてあれで、あいつの思考がずれてくれると良いんだが。
自分の手をまじまじと見る。
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