コネクト 創造する世界
仮想と現実 1日目 変化
何とかした。そう、無理矢理何とかしたのだ。掟破りの術を使ったんだ。
銃を構え、対象に照準を合わせる。
「さて、これでスタートできるか?」
「いや、ゲームオーバーだよ」
「勝てる見込みないしな」
また、こんな感じか。
「別に、戦いだけが勝負じゃない」
「まぁ、ゆっくりしようよ」
「どうせ、本職じゃないしな」
地面に座り込み。こっちにも座ることを要求する。
「はぁ。なんだかな」
座り込んで要求に答えてやる。
「まぁまぁ、こちらは奇襲ぐらいしか手がなかったから」
「むしろ、あれを乗り越えられたらこっちはなにもできないぞ」
「それでも、やりようってのはあるだろ」
質問には首を降って。
「無理だよ、あれをひっくり返される時点で無理」
そういい、ヤーヌス達は手をあげ、諦めていた。
「だから、とりあえず手法を変えようと思う」
「手法を変える?」
「まぁ、簡単に言えば次回の布石かな
「しっかりデータを取らせてもらうぞ」
「それを許すとでも」
銃を向け、威嚇する。
「これでもシステム権限者だ、それぐらいの融通はきくよ 」
銃弾を撃ち込む、特性の弾だ。
……?銃弾が出てこない。
「始まりってのはね、色々な意味があるんだよ。例えばその銃。今打ち込もうとしたけど撃てないよね。それは、こちらで始まりを制限してるからだ」
なら魔法……、ダメ。なら攻撃は?
「終わりって言うのはな、なにも終了だけのいみじゃない。殴ろうとしたな。しかしそれは無理だ。まだお前は座るというモーションが終わっていない」
なら、キャンセルを。
「勿論、それも許可しないよ」
なら、
立ち銃を構え、撃つ。
「そうそれだ」
「それがわからない」
銃弾などなかったように弾き。こちらを向いてくる。
「それはなんだ」
「なんで、動くことができるの」
「だから、企業秘密だっていってるだろうが」
空間を弾き、跳躍し、銃を撃つ。
「その時計なのか」
「それともシステム回り?」
微動だにせず銃弾にあたる。
「ウィルスか」
「かなり厄介だね」
崩壊し、体を浸食される。不正用の特性弾だ。体力とかじゃなく。直接データを食らう特注品だ。
「まぁ、無意味だな」
「初期化はやったから知ってると思うけどね」
データは無理、体力は存在しない。初期化、固定か持ち。
「おいおい、どうしてそれで勝ちがないんだ」
「わかってるくせに」
「こんなの同化されたら終了だぞ」
同化……同化か。たしかにさっきまでできたな。
「んなもん消費したから、暫くは使えねぇよ」
「使えなくても、使えてた時点で駄目だろ」
「奇襲メインの君の言葉が信じられると思う?」
……。
「はぁ」
今度はこっちが座り込む。
「全くやになるね、ホント」
こっちは奇策、対策ありきのガチガチでかためたので接戦になることを期待してるのに、相手が毎回こんなんじゃなぁ。
その点、あのラスボスは楽しめたか。まぁ時間制限あったから無理矢理終わらしたが。
「まぁ、僕らが、弱いのは仕方ないよ。早々強いやつなんて出せないしね」
「……、このゲームのデータ漁ってこい。六月のイベントとかお勧めだぞ 」
「ふーん」
「何がお勧めなんだ?」
「人の狂った部分をまじまじと見れる。踊る阿呆につられる阿呆。最初から最後までフルスロットル。質、量共にかなりの傑作。なにより、最後は結局ばか騒ぎして終るのが遺恨も残さなくていい」
あぁ、あれは楽しかったな。まぁ、イラつきはしたが最後は納得のいく殴りあいだった。
気づけばヤーヌスも座ってくる。
「まぁ、参考にはできそうかな?」
「負け戦を参考しても意味ないと思うぞ」
「まぁ、適当に見といた方がいいぞ。人間なんてそんなもんってことがわかるから」
「そんなもん?」
「どういうことだ」
「人間も模倣したAIもたいした違いはないってこと。あれだよ、AIを見る視点を役者だと思えばいい」
ようは演技者がうまければそれはもうそういう存在なのだ。そこに人とかどうとか関係はない。
「ある、人物に言わせれば。データをとして作ったと思ってる人格と、現実だと思ってる人格になんの違いがあるのだろう。いや違いなどない。ただAIの方は【まだ追い付いてないだけだ】次期に追い抜き、追い越す」
まぁ、人権がー、人がーとわめいて遅延してる中で、ウェルカム人体実験とやってる場所があれば、そっちが進歩するのは当然の流れだ。
「その話だと、現実も仮想世界と聞こえるけど?」
「その問いには、魂がなにかわかったら決着がつくんじゃないか。それまではまだ曖昧だ」
「曖昧?」
「そう、曖昧?仮想空間ができた以上。現実も仮想空間の可能性がある。最も信じるかどうかは別だか、そう考えた方が面白くもありつまらなくもある 」
どちらにせよ、やることは変わらずただ細心の注意はすべし。
「はっきり言って、常人の思考じゃないな」
「これも一つの考えかただ。一つの宗教だな。この世界は仮想だから死んだら終わりですよ。貢献すれば2周目は、温くなるかもしれないです。だから徳を積み、2周目に活かしましょう。教祖の教えみたいに聞こえるだろ」
「……」
「自分が狂ってるように見えるのは、それは聞いてる奴等が理解できないからだ。いや理解しようとしないからだ。別にそれで構わない。困ることなんてないしな」
はっきり言って、この論理だって。科学者がたどり着いた一つの結論にすぎない。宗教の一つとして流せばいい。なのに……
「むしろ、なぜこれだけは流せないんだ。あぁ、【データにないからか】ないものはわからないものな」
「……」
「別に悪いことじゃねぇよ。世間一般のユーザーというものはそんなものだ。悪い訳じゃない。ただわかってる人間からすれば不愉快なだけだ」
「不愉快?」
「そう不愉快、【そんなことも知らずにここにきたのかと】あぁ、あれに近い。よくある酒場に絡むイベントだ。実力も知らず挑んできて、そのまま負けるやつ。それがお前らだ」
自分が上だと思い、見下し、手を抜き、そして、負ける。
「わかるか?こっちは時間とか金とか払って期待してきたのに、あるのは拍子抜けのものだけなんだぜ。最近は怒り通り越して呆れてくるわ」
「じゃあ君にとっての、今回楽しませるものってものはどんなものだったんだい?」
「そこまで、いうならそういうのがあったんだろ」
「うーん、そうだな」
過去のログから情報をあさり。
「せめて、これくらいは欲しいな」
空間を浸食した。
……
目の前はいつぞやの世界が広がる。相対するは巨大な半身、片側は天使、もう片側は悪魔。白い羽根、黒い羽根を羽ばたかせ。気味悪い声で笑う。
「やはり、これぐらいの敵じゃないと駄目だな」
「「……」」
二つの顔は静まり返る。
「呆けるのはいいが、動いた方がいいぞ当たるから」
空を飛び合間を縫うように飛ぶ。動かない双顔は、羽の餌食になる。
「だから、駄目なんだよお前らは」
安易に力に頼り、ろくな対策をせずに攻撃を食らった双顔は、なすすべなく溶け込まれる。
そうして、状況を元に戻す。数分もすればまた彼が出てきた。
「あれはなんだ」
「……」
質問には答えない。
「あれはなんだ、あれはなんだと聞いている」
「……」
片方の顔は動かずもう片方のみが捲し立てる。
「なんだ、あれは?何故私は死んだ?何故相方は動かない?あれは、なんだなんだなんだ」
ただ、その怒声に近い声を淡々と聞いていく。
一通り終わったところで。
「あれが俺がここに求めていたものだ」
「だから、あれはなんだといってる 」
「モンスター?だ」
「そんなことわかってる」
「いいやわかってない。だからあんなに悠長にたっていた」
落ち着きも取り戻せない相手を叱咤する。
「なにも、わからずまま、死んだんだぞ。戻ってきたら機能不全を起こしてるんだぞ」
「だから、それがコネクトだ。俺はそれを求めていたし。お前らはその考えがなかった。それだけだ。というか先にいったはずだぞ【人もAIも変わらないと】何故逃げなかった。自分は助かるとでも思ったか」
「それは、驚いて ……」
「はぁ?時を使うことはどうした? 」
「初期化があるから……」
「やっぱり自惚れじゃないか。先ほどの会話で何を学んだんだお前は」
傲慢で、自意識過剰な奴がカウンター食らうって、行く前に話したじゃないか。何故自分がそうだと気づかない。
「いいか、普通モンスターにあったらな。逃げるか様子見するか動くんだよ。なにもせずに待ってるやつは、馬鹿か自惚れ屋だ」
「僕はゲーム『馬鹿かお前は』」
上だろうが下だろうが関係はないだろう。
「お前の生まれた場所を考えろ、ここは【どのゲームも内包されるコネクトだぞ】一つゲームごときが数百のゲームの上にいると考えているなら、それこそおこがましいわ」
「……」
「わかるか?AI、このゲームですら【もう一つのゲームじゃなくなったんだよ】そんななかで、強すぎるからうんだ。とかゲームだとか言ってもな。ただの遠吠えなんだよ」
AIを戻してやる。方法は非合法、やり方も非合法だ。
「ここは」
「戻ったのかい」
「さて、それでどうするんだ」
逃げるか、戦うか、対話するか。どれ選んでもここで終わるのはほとんど確定だが。
「逃げる」
「逃げられると思うか?」
「戦う」
銃で下半身を半壊させる。
「今の攻撃が【避けられなった】お前らが勝てるとでも」
再生をして一瞬で復元しようとするが戻らない。
「なんで?」
「あんだけ使えば解析されるに決まってるだろ」
「いつそんなことしたんだ」
何時って。そんなもの
「五感を認識してたからずっとだけど。まさかなにも考えずに銃撃ったと思ってるのか?」
「あれは、問題なかった」
「問題ない?違うな問題ないとお前がしたんだ。現にその情報は残ってるはずだ」
「嘘だ」
必死に体を探すヤーヌス、やがてある一点を見据え。
「あった。どうして」
「初期化しても侵入するようにしたからだ。忘れたか【一度同化してるんだぞ】お前のデータ構造ぐらいわかってるし、それに対する対策も行っている」
断片化した情報を解析を行う特定のプログラムに入れて、断片化したのをデータ化したのをウィルスかするプログラムにぶちこんで、対ボス用アイテムに変換。それを相手に撃った。それがこの状態だ。
やった事は阻害、ボスのアドバンテージであると思われるバフ関係を全て阻害させるように作る。そして、ダメージではなく、データを破壊する攻撃を行う。
つまり、正規の方法で回復しようとすると、問題ないと無視され。初期化やリセットしようとすれば阻害される。
勿論穴はある。簡単なやつなら別のゲームやってる間に修復頼めばそれだけで直る。バックアップがあるならそれに変えてもいい。ただ、リアルタイムでの修復は難しい。後は自分みたいに【データごと変えても】簡単に直る。最も使えるやつが何人いるか知らないが。
一部分をかきむしり必死に出そうとするが、無理なことだ。
「それはもう同化してるだ、とれるわけないだろ」
「ぃぃぃぃ」
「あぁ、こっちはもうだめか」
先ほどまで失ってた方が対応を行う。
「さて、どうしたらいいのかな」
「個人的なことを言えば最後まで傲慢であって欲しかったね」
「なんで」
「自分が求めていたのがそれだから。人間性なんて、神様らしくないだろ。だからできれば傲慢で残虐で人なんて塵みたい当たってもらわないと、今の人間味染みた神様は、なんというか【人が作った偶像だとわかる】」
過去の文献や内容をみれば、神様なんて人のことを考えずいたことがわかる。蚊を殺しただけで数百億の地獄に行くような世界だ。それを何だかわからんが都合のいいように解釈し続けたのが今の宗教だ。ようは、人が作った偶像だ、実際はもっと危なく、回りにも災厄をおこし。祈れば糞みたいな要求を求められるだろう。
そういう、不条理を殴るから楽しいものを……。今の神様はもう人の感じを出して威厳がない。【不具合が発生したら自分事壊し再構築しないと】それぐらいしなければ想定上の相手すらなれない。
求めているものは、【人ならやらないことだ】非情に徹し、悪を悪として行えるもの。人が行えば間違えなく非道とレッテルが貼られ、気分が悪くなるそれを求める。最近のものは、付け加えた何かで情に訴えるものが多くて困る。
これもそれだ、人格を人よりすることで軟化させ、壊さないように丁寧に対処してる。一般ユーザーにはありがたいかも知れないが、結果は【中途半端な能力】で廃人には温く、常人にはきつすぎる。ようは【強さの設定がうまくできてない】
まぁそれも終わりか、はやめに先に行って待ってるか。
そうして、とどめをさそうと。相手を見れば、一人の男性が見える。何処かで見たことがある顔だ。
「お久しぶりといったほうがいいかな」
「誰でしたっけ」
「あぁ、君には鴨志田と呼ばれていたはずだが」
鴨志田……、鴨志田。
「あぁ、名前のよくわからない、看護師が呼んでいた人か」
時間がたちすぎて、顔すら覚えていないが恐らくそうなんだろう。
「はは、まぁ名前なんて気にしなくていい。ここは仮想なんだから」
鴨志田視線がいったためか、周囲の状況が良くわからない。
「あぁ、余計なことはしないでくれたまえ。答えがわかるストーリなんてつまらないだろ」
他の視線を移そうとしても、鴨志田から目線が話せない。
「ヤーヌスはどうなったんだ」
「彼は外したよ。修正が必要だし」
……、
「今回の責任者?」
「まぁ、そんなところです」
薄ら笑いをうかべながら、そう答える。
「今回は、不完全燃焼な貴方のため。特別にスリリングな三日間を用意しました。あぁ安心してください三日たてば返しますから」
「あんた、本当に鴨志田」
「何を言ってるんですか」
鴨志田は答える。その声には感情がこもってるようには聞こえず、かといってAIが消えたことから、少なくても発言は信用に値し『考えているところわるいですが』
「もう一日目は始まってますので、どうぞ楽しみながら、三日間をお過ごしください」
そういい消えてしまった。当たりを見渡せば、人、人、人。周りを見渡せば。人に囲まれていた。
「ねぇ」
後ろを振り向けば子供が居る。
「あなたは、野菜が好き?」
野菜?ふと攻撃をしようとも考えたが。
「野菜は好き?」
選択をしないかぎり。何もできないようだ。
「好き」
「そう」
そういうと、【刃物で攻撃】されその場から消えていった。
急いで、回復しようとしても、再度
「ねぇ」
またが子供出てくる。攻撃はできない。
「ご飯は好き?」
また、他の動作をしようとすると。
「ご飯は好き?」
と選択狭まれ他の選択はできない。
「嫌い」
「そう」
そういわれ、今度は石で殴られた。
そうしてまた子供が出てくる。質問をし回答を待ってる。時間がたっても。
「そう、答えてくれないんだ」
と言われ攻撃される。それが永遠と続き。気づいたら……
質問だけで死んでしまった。
銃を構え、対象に照準を合わせる。
「さて、これでスタートできるか?」
「いや、ゲームオーバーだよ」
「勝てる見込みないしな」
また、こんな感じか。
「別に、戦いだけが勝負じゃない」
「まぁ、ゆっくりしようよ」
「どうせ、本職じゃないしな」
地面に座り込み。こっちにも座ることを要求する。
「はぁ。なんだかな」
座り込んで要求に答えてやる。
「まぁまぁ、こちらは奇襲ぐらいしか手がなかったから」
「むしろ、あれを乗り越えられたらこっちはなにもできないぞ」
「それでも、やりようってのはあるだろ」
質問には首を降って。
「無理だよ、あれをひっくり返される時点で無理」
そういい、ヤーヌス達は手をあげ、諦めていた。
「だから、とりあえず手法を変えようと思う」
「手法を変える?」
「まぁ、簡単に言えば次回の布石かな
「しっかりデータを取らせてもらうぞ」
「それを許すとでも」
銃を向け、威嚇する。
「これでもシステム権限者だ、それぐらいの融通はきくよ 」
銃弾を撃ち込む、特性の弾だ。
……?銃弾が出てこない。
「始まりってのはね、色々な意味があるんだよ。例えばその銃。今打ち込もうとしたけど撃てないよね。それは、こちらで始まりを制限してるからだ」
なら魔法……、ダメ。なら攻撃は?
「終わりって言うのはな、なにも終了だけのいみじゃない。殴ろうとしたな。しかしそれは無理だ。まだお前は座るというモーションが終わっていない」
なら、キャンセルを。
「勿論、それも許可しないよ」
なら、
立ち銃を構え、撃つ。
「そうそれだ」
「それがわからない」
銃弾などなかったように弾き。こちらを向いてくる。
「それはなんだ」
「なんで、動くことができるの」
「だから、企業秘密だっていってるだろうが」
空間を弾き、跳躍し、銃を撃つ。
「その時計なのか」
「それともシステム回り?」
微動だにせず銃弾にあたる。
「ウィルスか」
「かなり厄介だね」
崩壊し、体を浸食される。不正用の特性弾だ。体力とかじゃなく。直接データを食らう特注品だ。
「まぁ、無意味だな」
「初期化はやったから知ってると思うけどね」
データは無理、体力は存在しない。初期化、固定か持ち。
「おいおい、どうしてそれで勝ちがないんだ」
「わかってるくせに」
「こんなの同化されたら終了だぞ」
同化……同化か。たしかにさっきまでできたな。
「んなもん消費したから、暫くは使えねぇよ」
「使えなくても、使えてた時点で駄目だろ」
「奇襲メインの君の言葉が信じられると思う?」
……。
「はぁ」
今度はこっちが座り込む。
「全くやになるね、ホント」
こっちは奇策、対策ありきのガチガチでかためたので接戦になることを期待してるのに、相手が毎回こんなんじゃなぁ。
その点、あのラスボスは楽しめたか。まぁ時間制限あったから無理矢理終わらしたが。
「まぁ、僕らが、弱いのは仕方ないよ。早々強いやつなんて出せないしね」
「……、このゲームのデータ漁ってこい。六月のイベントとかお勧めだぞ 」
「ふーん」
「何がお勧めなんだ?」
「人の狂った部分をまじまじと見れる。踊る阿呆につられる阿呆。最初から最後までフルスロットル。質、量共にかなりの傑作。なにより、最後は結局ばか騒ぎして終るのが遺恨も残さなくていい」
あぁ、あれは楽しかったな。まぁ、イラつきはしたが最後は納得のいく殴りあいだった。
気づけばヤーヌスも座ってくる。
「まぁ、参考にはできそうかな?」
「負け戦を参考しても意味ないと思うぞ」
「まぁ、適当に見といた方がいいぞ。人間なんてそんなもんってことがわかるから」
「そんなもん?」
「どういうことだ」
「人間も模倣したAIもたいした違いはないってこと。あれだよ、AIを見る視点を役者だと思えばいい」
ようは演技者がうまければそれはもうそういう存在なのだ。そこに人とかどうとか関係はない。
「ある、人物に言わせれば。データをとして作ったと思ってる人格と、現実だと思ってる人格になんの違いがあるのだろう。いや違いなどない。ただAIの方は【まだ追い付いてないだけだ】次期に追い抜き、追い越す」
まぁ、人権がー、人がーとわめいて遅延してる中で、ウェルカム人体実験とやってる場所があれば、そっちが進歩するのは当然の流れだ。
「その話だと、現実も仮想世界と聞こえるけど?」
「その問いには、魂がなにかわかったら決着がつくんじゃないか。それまではまだ曖昧だ」
「曖昧?」
「そう、曖昧?仮想空間ができた以上。現実も仮想空間の可能性がある。最も信じるかどうかは別だか、そう考えた方が面白くもありつまらなくもある 」
どちらにせよ、やることは変わらずただ細心の注意はすべし。
「はっきり言って、常人の思考じゃないな」
「これも一つの考えかただ。一つの宗教だな。この世界は仮想だから死んだら終わりですよ。貢献すれば2周目は、温くなるかもしれないです。だから徳を積み、2周目に活かしましょう。教祖の教えみたいに聞こえるだろ」
「……」
「自分が狂ってるように見えるのは、それは聞いてる奴等が理解できないからだ。いや理解しようとしないからだ。別にそれで構わない。困ることなんてないしな」
はっきり言って、この論理だって。科学者がたどり着いた一つの結論にすぎない。宗教の一つとして流せばいい。なのに……
「むしろ、なぜこれだけは流せないんだ。あぁ、【データにないからか】ないものはわからないものな」
「……」
「別に悪いことじゃねぇよ。世間一般のユーザーというものはそんなものだ。悪い訳じゃない。ただわかってる人間からすれば不愉快なだけだ」
「不愉快?」
「そう不愉快、【そんなことも知らずにここにきたのかと】あぁ、あれに近い。よくある酒場に絡むイベントだ。実力も知らず挑んできて、そのまま負けるやつ。それがお前らだ」
自分が上だと思い、見下し、手を抜き、そして、負ける。
「わかるか?こっちは時間とか金とか払って期待してきたのに、あるのは拍子抜けのものだけなんだぜ。最近は怒り通り越して呆れてくるわ」
「じゃあ君にとっての、今回楽しませるものってものはどんなものだったんだい?」
「そこまで、いうならそういうのがあったんだろ」
「うーん、そうだな」
過去のログから情報をあさり。
「せめて、これくらいは欲しいな」
空間を浸食した。
……
目の前はいつぞやの世界が広がる。相対するは巨大な半身、片側は天使、もう片側は悪魔。白い羽根、黒い羽根を羽ばたかせ。気味悪い声で笑う。
「やはり、これぐらいの敵じゃないと駄目だな」
「「……」」
二つの顔は静まり返る。
「呆けるのはいいが、動いた方がいいぞ当たるから」
空を飛び合間を縫うように飛ぶ。動かない双顔は、羽の餌食になる。
「だから、駄目なんだよお前らは」
安易に力に頼り、ろくな対策をせずに攻撃を食らった双顔は、なすすべなく溶け込まれる。
そうして、状況を元に戻す。数分もすればまた彼が出てきた。
「あれはなんだ」
「……」
質問には答えない。
「あれはなんだ、あれはなんだと聞いている」
「……」
片方の顔は動かずもう片方のみが捲し立てる。
「なんだ、あれは?何故私は死んだ?何故相方は動かない?あれは、なんだなんだなんだ」
ただ、その怒声に近い声を淡々と聞いていく。
一通り終わったところで。
「あれが俺がここに求めていたものだ」
「だから、あれはなんだといってる 」
「モンスター?だ」
「そんなことわかってる」
「いいやわかってない。だからあんなに悠長にたっていた」
落ち着きも取り戻せない相手を叱咤する。
「なにも、わからずまま、死んだんだぞ。戻ってきたら機能不全を起こしてるんだぞ」
「だから、それがコネクトだ。俺はそれを求めていたし。お前らはその考えがなかった。それだけだ。というか先にいったはずだぞ【人もAIも変わらないと】何故逃げなかった。自分は助かるとでも思ったか」
「それは、驚いて ……」
「はぁ?時を使うことはどうした? 」
「初期化があるから……」
「やっぱり自惚れじゃないか。先ほどの会話で何を学んだんだお前は」
傲慢で、自意識過剰な奴がカウンター食らうって、行く前に話したじゃないか。何故自分がそうだと気づかない。
「いいか、普通モンスターにあったらな。逃げるか様子見するか動くんだよ。なにもせずに待ってるやつは、馬鹿か自惚れ屋だ」
「僕はゲーム『馬鹿かお前は』」
上だろうが下だろうが関係はないだろう。
「お前の生まれた場所を考えろ、ここは【どのゲームも内包されるコネクトだぞ】一つゲームごときが数百のゲームの上にいると考えているなら、それこそおこがましいわ」
「……」
「わかるか?AI、このゲームですら【もう一つのゲームじゃなくなったんだよ】そんななかで、強すぎるからうんだ。とかゲームだとか言ってもな。ただの遠吠えなんだよ」
AIを戻してやる。方法は非合法、やり方も非合法だ。
「ここは」
「戻ったのかい」
「さて、それでどうするんだ」
逃げるか、戦うか、対話するか。どれ選んでもここで終わるのはほとんど確定だが。
「逃げる」
「逃げられると思うか?」
「戦う」
銃で下半身を半壊させる。
「今の攻撃が【避けられなった】お前らが勝てるとでも」
再生をして一瞬で復元しようとするが戻らない。
「なんで?」
「あんだけ使えば解析されるに決まってるだろ」
「いつそんなことしたんだ」
何時って。そんなもの
「五感を認識してたからずっとだけど。まさかなにも考えずに銃撃ったと思ってるのか?」
「あれは、問題なかった」
「問題ない?違うな問題ないとお前がしたんだ。現にその情報は残ってるはずだ」
「嘘だ」
必死に体を探すヤーヌス、やがてある一点を見据え。
「あった。どうして」
「初期化しても侵入するようにしたからだ。忘れたか【一度同化してるんだぞ】お前のデータ構造ぐらいわかってるし、それに対する対策も行っている」
断片化した情報を解析を行う特定のプログラムに入れて、断片化したのをデータ化したのをウィルスかするプログラムにぶちこんで、対ボス用アイテムに変換。それを相手に撃った。それがこの状態だ。
やった事は阻害、ボスのアドバンテージであると思われるバフ関係を全て阻害させるように作る。そして、ダメージではなく、データを破壊する攻撃を行う。
つまり、正規の方法で回復しようとすると、問題ないと無視され。初期化やリセットしようとすれば阻害される。
勿論穴はある。簡単なやつなら別のゲームやってる間に修復頼めばそれだけで直る。バックアップがあるならそれに変えてもいい。ただ、リアルタイムでの修復は難しい。後は自分みたいに【データごと変えても】簡単に直る。最も使えるやつが何人いるか知らないが。
一部分をかきむしり必死に出そうとするが、無理なことだ。
「それはもう同化してるだ、とれるわけないだろ」
「ぃぃぃぃ」
「あぁ、こっちはもうだめか」
先ほどまで失ってた方が対応を行う。
「さて、どうしたらいいのかな」
「個人的なことを言えば最後まで傲慢であって欲しかったね」
「なんで」
「自分が求めていたのがそれだから。人間性なんて、神様らしくないだろ。だからできれば傲慢で残虐で人なんて塵みたい当たってもらわないと、今の人間味染みた神様は、なんというか【人が作った偶像だとわかる】」
過去の文献や内容をみれば、神様なんて人のことを考えずいたことがわかる。蚊を殺しただけで数百億の地獄に行くような世界だ。それを何だかわからんが都合のいいように解釈し続けたのが今の宗教だ。ようは、人が作った偶像だ、実際はもっと危なく、回りにも災厄をおこし。祈れば糞みたいな要求を求められるだろう。
そういう、不条理を殴るから楽しいものを……。今の神様はもう人の感じを出して威厳がない。【不具合が発生したら自分事壊し再構築しないと】それぐらいしなければ想定上の相手すらなれない。
求めているものは、【人ならやらないことだ】非情に徹し、悪を悪として行えるもの。人が行えば間違えなく非道とレッテルが貼られ、気分が悪くなるそれを求める。最近のものは、付け加えた何かで情に訴えるものが多くて困る。
これもそれだ、人格を人よりすることで軟化させ、壊さないように丁寧に対処してる。一般ユーザーにはありがたいかも知れないが、結果は【中途半端な能力】で廃人には温く、常人にはきつすぎる。ようは【強さの設定がうまくできてない】
まぁそれも終わりか、はやめに先に行って待ってるか。
そうして、とどめをさそうと。相手を見れば、一人の男性が見える。何処かで見たことがある顔だ。
「お久しぶりといったほうがいいかな」
「誰でしたっけ」
「あぁ、君には鴨志田と呼ばれていたはずだが」
鴨志田……、鴨志田。
「あぁ、名前のよくわからない、看護師が呼んでいた人か」
時間がたちすぎて、顔すら覚えていないが恐らくそうなんだろう。
「はは、まぁ名前なんて気にしなくていい。ここは仮想なんだから」
鴨志田視線がいったためか、周囲の状況が良くわからない。
「あぁ、余計なことはしないでくれたまえ。答えがわかるストーリなんてつまらないだろ」
他の視線を移そうとしても、鴨志田から目線が話せない。
「ヤーヌスはどうなったんだ」
「彼は外したよ。修正が必要だし」
……、
「今回の責任者?」
「まぁ、そんなところです」
薄ら笑いをうかべながら、そう答える。
「今回は、不完全燃焼な貴方のため。特別にスリリングな三日間を用意しました。あぁ安心してください三日たてば返しますから」
「あんた、本当に鴨志田」
「何を言ってるんですか」
鴨志田は答える。その声には感情がこもってるようには聞こえず、かといってAIが消えたことから、少なくても発言は信用に値し『考えているところわるいですが』
「もう一日目は始まってますので、どうぞ楽しみながら、三日間をお過ごしください」
そういい消えてしまった。当たりを見渡せば、人、人、人。周りを見渡せば。人に囲まれていた。
「ねぇ」
後ろを振り向けば子供が居る。
「あなたは、野菜が好き?」
野菜?ふと攻撃をしようとも考えたが。
「野菜は好き?」
選択をしないかぎり。何もできないようだ。
「好き」
「そう」
そういうと、【刃物で攻撃】されその場から消えていった。
急いで、回復しようとしても、再度
「ねぇ」
またが子供出てくる。攻撃はできない。
「ご飯は好き?」
また、他の動作をしようとすると。
「ご飯は好き?」
と選択狭まれ他の選択はできない。
「嫌い」
「そう」
そういわれ、今度は石で殴られた。
そうしてまた子供が出てくる。質問をし回答を待ってる。時間がたっても。
「そう、答えてくれないんだ」
と言われ攻撃される。それが永遠と続き。気づいたら……
質問だけで死んでしまった。
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