コネクト 創造する世界
データの残骸 末路
「…………」
暗いモニターをただ淡々と見つめ続ける。もうなん十分も前から映っていないモニターだ。
これ以上は何も望めないそれはわかっているつもり。しかし諦めきれない。モニターに映るモニターを見ながらただじっと待っていた。
視界に車椅子の少女が入る。
「あー、聞こえますかー」
随分と馬鹿にしたようにいってくる。
「聞こえますよー」
同様に変事を返す。彼女が動くということはこれでもう終わりなんだろう。
「あら、今回は声を返してくれるのね。故障じゃなくて安心したわ」
「皮肉を言うために目の前にたったのかい?」
「えぇ、そうよ。…………と言いかったけど」
彼女ら笑みを浮かべこちらを見てくる。
「よかったわね、召集がかかったわ。恐らく戦闘よ。五分後に自動で潜るから……」
五分か……
「わ」
不意に視界が歪み、気持ち悪さをおぼえる。目の前には、先程よりも笑っている彼女がいるようにみえた。
「@×##@」
何かをいってるが僕には聞こえなかった、しかし予想はついた。恐らく彼女はこういったのだろう。
「あら、分と秒を間違えてたわ」と
……
「金剛とは……、そうだな社長、支店長、役員等様々なことに着く役職だ」
「そもそも何故、金剛なのだ」
「何故金剛か……、まぁ話すとなると長くなるから、簡潔にいうと仏の考えだ。金剛とは仏教で最も優れているもの、最勝という意味だ。まぁ由来なんぞどうでもよい。さてお主の名前だか……」
「さてどうする」「仏の名を入れるか」「羅漢が連れてきたから高僧っていうのはどうか」
様々な名前がでてくる。
「別に名前なんてどうでもいいんだが」
「ふむそういえば、お主は……」
話が終わる前に転送が始まる。……転送場所を確認……。あぁ、馬鹿にしすぎて切れたか。
「どうした?」
「なに、馬鹿が諦めきれなくて、さらに勝負を挑むようだ【不正を使って】ところで【今回の責任は全て誠社だが】」
青くなってる経営陣をさらに叩いていく。会社が倒産したが、責任は背負って貰わないとな。
「この落とし前はどうつけるんだ。当然、【今回のことで、以降にかかる火の粉は全て責任負うんだよな】」
画面越しから何かを言ってるらしいが聞こえないから、わからないな。
「たしか、【レギオンといったっけ】つまり、このグループからの損害は全て、貴方方に請求すればよいと、そうですよね誠社さん」
ちなみにレギオンとは昔金剛と一緒にやってたゲームで潰したクランだ。【その世界ごと消したから恨みはかっていると思うが】まぁ、きてしまったものはしかたないよな。
「ふむ、まぁそこらへんは負け犬にも面倒見てもらおうと思う」
「まぁ、背負いきれないところはそっちで負担頼むぞ」
「ふん、さっさとこい。ついでにこちらもまともな対戦したいから手伝え。【それもお前の責任だ】」
「ふむ、それでは」
システムをダミーにし、器を投げる。
「こちらも、手札を少し見せてやろう」
そういって、光は体を包み込み。【自分は何処にも行かなかった】
 
「なんじゃ、失敗したか」
「成功してますよ、さてそれじゃあ、戦闘でも見ますか」
そういい、空中にモニターを映し出す。
「あぁ、もうここは【接続領域ですので】やりたい放題でいきますよ。さて……」
画面には二画面にわかれており、片画面には死屍累累のような、いかにもにもな顔をしている男が一人。たいしてもう片方には、生気を感じられない男が一人。
「さて馬鹿が、馬鹿やってる間に準備しますか」
人が映ってる画面とは別に、方眼紙のような網目状にメダルのようなものが嵌っている。
「今出した画面がこいつの戦闘AIだ。真ん中を基点とし、周囲の状況から選択する。複数ある場合は確立で行動。無論本来は召還魔法で数を増やして、AIを与える形だ」
「そういえば、VRでPC用のAIはそれほど見ないな」
「組み込みが面倒、組み込みの専門知識が必要、それよりも優れたAIででかい事故を起こしている。以上から催促しないと与えない形で与えても殆ど独学で学ばなきゃならん。ちなみにこのシステムは【うちの実験室で作ってもらった物だからうちでしか使えんぞ】」
今回用に組み込みなおしながら、説明をしていく。だいたい予想できるが、どっちで来るかな
「ふむ、自衛等の防衛に動いていたと」
「他にもVR専用のアイテムとか、VR用のものを専用に開発」
そういえば、自分の所しか見ていないが他の所は
「お前、やはりコネクトに入社を……」
「いやしないから、……多分」
まぁ、恐らくなる前に追い出されるとは思うがここまでやってると。
「いやむしろ、お前はそのまま入社したほうがいいと思うぞ。大成するぞわしが保障する」
「いや別に大成しなくていいから」
むしろこのままでも目立ちすぎだからな。……しかしたまには別のゲームでも隠さずに行動したいものだ。
さて結局、武器化、一体化かどっちになった。画面を覗けば……
「一体化かならば」
「おい、あれは大丈夫なのか」
「大丈夫に見えるなら、とんだ節穴ですね。あんなのメインの一人以外はやばいに決まってるじゃないですか」
画面を覗けばワームのような虫に、頂点には一人の体がくっついており、【下には人の体がくっついていき今も増え続けている】
「多分、本来はNPC用で複数融合できるものを、PCにも使えるように改善した感じですかね」
「それは、融合されたのは大丈夫なのか」
そんなもん、駄目に決まってるだろう。
「大丈夫じゃないですね。しかも融合も選んでいる。あれは多分、メインの体以外は栄養扱いだろうな。本来はNPCだからそのまま還元されるがPCでそれをやるということは、PC丸ごと養分にされるってことですから人格、システム情報、どれにどのぐらいの影響がでるか」
「なんとか、ならんのか」
「多分方法はありますよ。しかし調べるきもないし、やるつもりもないです」
やったところで間に合わないし、こいつらわかっててきたしな。
「そうか、……ところでこれどうやって倒すんだ」
「え、倒しませんよ。不正使ってる時点で反則負けですので放置安定です」
「倒さないのか、ではなんであっちに」
「強制で飛ばされるんです。ですのでダミーだとしても何かのPCキャラクターを送らないと召集されます」
まぁ元を切っても良かったが、まぁこれはこれで数を減らせるから問題ないか。
「それでこれはどうなるんだ」
「時間制限で……、あぁないのか。なら放置でいいか」
AIを変え放置できるように変える。
「これで、多分二・三時間は持つな。……」
カチカチと操作し、一応緊急用も組み込んでおく。
「それで……、まともな試合ですか」
「あぁ」
「はっきりいってしまえば、限定開放しないと戦いにならないので、限定開放は必須ですよ」
「こちらからの指定は中距離攻撃と近距離攻撃。精神攻撃や状態異常攻撃も無しだ。普通に戦闘をして貰おう、数は……司会の集めたメンバーと司会者自身『俺達も入るのか』」
金剛の言葉を制止する。
「無論【限定開放も可能しろ】でないと話しにならん。……それと」
「私達も参加するわ」
リンカと……あいつもか。
「まぁ、リンカは元から居たからいいとして、こっちの奴は」
「相手をしろ。【不正以外は開放してよいぞ】」
「ふむ……、時間は三十分後でいいかの」
「問題はない。どのみちわしらは負けるだろうしな」
何にも表情を変えず淡々と言う金剛。
「情報を抜きにくるとは酷いんじゃないか」
「わしが背負った重荷に比べたらはるかに軽いだろう」
まぁ、それと比べたら軽いか……。
「まぁ、いいや。何枚か見せよう」
「ふむ異論は無いな。では形はかなり歪になったが……」
「ちゃんとしたゲームを始めようか、まともな戦闘を」
暗いモニターをただ淡々と見つめ続ける。もうなん十分も前から映っていないモニターだ。
これ以上は何も望めないそれはわかっているつもり。しかし諦めきれない。モニターに映るモニターを見ながらただじっと待っていた。
視界に車椅子の少女が入る。
「あー、聞こえますかー」
随分と馬鹿にしたようにいってくる。
「聞こえますよー」
同様に変事を返す。彼女が動くということはこれでもう終わりなんだろう。
「あら、今回は声を返してくれるのね。故障じゃなくて安心したわ」
「皮肉を言うために目の前にたったのかい?」
「えぇ、そうよ。…………と言いかったけど」
彼女ら笑みを浮かべこちらを見てくる。
「よかったわね、召集がかかったわ。恐らく戦闘よ。五分後に自動で潜るから……」
五分か……
「わ」
不意に視界が歪み、気持ち悪さをおぼえる。目の前には、先程よりも笑っている彼女がいるようにみえた。
「@×##@」
何かをいってるが僕には聞こえなかった、しかし予想はついた。恐らく彼女はこういったのだろう。
「あら、分と秒を間違えてたわ」と
……
「金剛とは……、そうだな社長、支店長、役員等様々なことに着く役職だ」
「そもそも何故、金剛なのだ」
「何故金剛か……、まぁ話すとなると長くなるから、簡潔にいうと仏の考えだ。金剛とは仏教で最も優れているもの、最勝という意味だ。まぁ由来なんぞどうでもよい。さてお主の名前だか……」
「さてどうする」「仏の名を入れるか」「羅漢が連れてきたから高僧っていうのはどうか」
様々な名前がでてくる。
「別に名前なんてどうでもいいんだが」
「ふむそういえば、お主は……」
話が終わる前に転送が始まる。……転送場所を確認……。あぁ、馬鹿にしすぎて切れたか。
「どうした?」
「なに、馬鹿が諦めきれなくて、さらに勝負を挑むようだ【不正を使って】ところで【今回の責任は全て誠社だが】」
青くなってる経営陣をさらに叩いていく。会社が倒産したが、責任は背負って貰わないとな。
「この落とし前はどうつけるんだ。当然、【今回のことで、以降にかかる火の粉は全て責任負うんだよな】」
画面越しから何かを言ってるらしいが聞こえないから、わからないな。
「たしか、【レギオンといったっけ】つまり、このグループからの損害は全て、貴方方に請求すればよいと、そうですよね誠社さん」
ちなみにレギオンとは昔金剛と一緒にやってたゲームで潰したクランだ。【その世界ごと消したから恨みはかっていると思うが】まぁ、きてしまったものはしかたないよな。
「ふむ、まぁそこらへんは負け犬にも面倒見てもらおうと思う」
「まぁ、背負いきれないところはそっちで負担頼むぞ」
「ふん、さっさとこい。ついでにこちらもまともな対戦したいから手伝え。【それもお前の責任だ】」
「ふむ、それでは」
システムをダミーにし、器を投げる。
「こちらも、手札を少し見せてやろう」
そういって、光は体を包み込み。【自分は何処にも行かなかった】
 
「なんじゃ、失敗したか」
「成功してますよ、さてそれじゃあ、戦闘でも見ますか」
そういい、空中にモニターを映し出す。
「あぁ、もうここは【接続領域ですので】やりたい放題でいきますよ。さて……」
画面には二画面にわかれており、片画面には死屍累累のような、いかにもにもな顔をしている男が一人。たいしてもう片方には、生気を感じられない男が一人。
「さて馬鹿が、馬鹿やってる間に準備しますか」
人が映ってる画面とは別に、方眼紙のような網目状にメダルのようなものが嵌っている。
「今出した画面がこいつの戦闘AIだ。真ん中を基点とし、周囲の状況から選択する。複数ある場合は確立で行動。無論本来は召還魔法で数を増やして、AIを与える形だ」
「そういえば、VRでPC用のAIはそれほど見ないな」
「組み込みが面倒、組み込みの専門知識が必要、それよりも優れたAIででかい事故を起こしている。以上から催促しないと与えない形で与えても殆ど独学で学ばなきゃならん。ちなみにこのシステムは【うちの実験室で作ってもらった物だからうちでしか使えんぞ】」
今回用に組み込みなおしながら、説明をしていく。だいたい予想できるが、どっちで来るかな
「ふむ、自衛等の防衛に動いていたと」
「他にもVR専用のアイテムとか、VR用のものを専用に開発」
そういえば、自分の所しか見ていないが他の所は
「お前、やはりコネクトに入社を……」
「いやしないから、……多分」
まぁ、恐らくなる前に追い出されるとは思うがここまでやってると。
「いやむしろ、お前はそのまま入社したほうがいいと思うぞ。大成するぞわしが保障する」
「いや別に大成しなくていいから」
むしろこのままでも目立ちすぎだからな。……しかしたまには別のゲームでも隠さずに行動したいものだ。
さて結局、武器化、一体化かどっちになった。画面を覗けば……
「一体化かならば」
「おい、あれは大丈夫なのか」
「大丈夫に見えるなら、とんだ節穴ですね。あんなのメインの一人以外はやばいに決まってるじゃないですか」
画面を覗けばワームのような虫に、頂点には一人の体がくっついており、【下には人の体がくっついていき今も増え続けている】
「多分、本来はNPC用で複数融合できるものを、PCにも使えるように改善した感じですかね」
「それは、融合されたのは大丈夫なのか」
そんなもん、駄目に決まってるだろう。
「大丈夫じゃないですね。しかも融合も選んでいる。あれは多分、メインの体以外は栄養扱いだろうな。本来はNPCだからそのまま還元されるがPCでそれをやるということは、PC丸ごと養分にされるってことですから人格、システム情報、どれにどのぐらいの影響がでるか」
「なんとか、ならんのか」
「多分方法はありますよ。しかし調べるきもないし、やるつもりもないです」
やったところで間に合わないし、こいつらわかっててきたしな。
「そうか、……ところでこれどうやって倒すんだ」
「え、倒しませんよ。不正使ってる時点で反則負けですので放置安定です」
「倒さないのか、ではなんであっちに」
「強制で飛ばされるんです。ですのでダミーだとしても何かのPCキャラクターを送らないと召集されます」
まぁ元を切っても良かったが、まぁこれはこれで数を減らせるから問題ないか。
「それでこれはどうなるんだ」
「時間制限で……、あぁないのか。なら放置でいいか」
AIを変え放置できるように変える。
「これで、多分二・三時間は持つな。……」
カチカチと操作し、一応緊急用も組み込んでおく。
「それで……、まともな試合ですか」
「あぁ」
「はっきりいってしまえば、限定開放しないと戦いにならないので、限定開放は必須ですよ」
「こちらからの指定は中距離攻撃と近距離攻撃。精神攻撃や状態異常攻撃も無しだ。普通に戦闘をして貰おう、数は……司会の集めたメンバーと司会者自身『俺達も入るのか』」
金剛の言葉を制止する。
「無論【限定開放も可能しろ】でないと話しにならん。……それと」
「私達も参加するわ」
リンカと……あいつもか。
「まぁ、リンカは元から居たからいいとして、こっちの奴は」
「相手をしろ。【不正以外は開放してよいぞ】」
「ふむ……、時間は三十分後でいいかの」
「問題はない。どのみちわしらは負けるだろうしな」
何にも表情を変えず淡々と言う金剛。
「情報を抜きにくるとは酷いんじゃないか」
「わしが背負った重荷に比べたらはるかに軽いだろう」
まぁ、それと比べたら軽いか……。
「まぁ、いいや。何枚か見せよう」
「ふむ異論は無いな。では形はかなり歪になったが……」
「ちゃんとしたゲームを始めようか、まともな戦闘を」
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